第29章 001 魔女との決闘
デビルカードを作るのを止めさせるために再び工場へと出向いた大和一行。
すると魔女の一人ラムが出迎えたのであった。
工場の外に出向いたラムは大和たちに何をしに来たのか問うた。
「おやおやまだ帰国されていなかったのですか。本日はどういった用件で参ったのですか?」
するとホエールが身を乗り出して言う。
「デビルカードを作る負の連鎖を止めに来た!」
タートルはホエールの頭を撫で「あなた方ももう苦しまなくてもよいように、提案に参りました」と発言する。
ラムは「あらあら困ったわ」と頬に手を当てる。
「そんなこと、勝手に決められても困ってしまいます」
大和は「あんたの恋人亡くなったそうだな」と口に出すと、ラムの表情は険しいものとなる。
「……その情報をどこで知ったのですか?」
大和は前に出る。
「俺は異国では魔王でもあるので、優秀な諜報員がいるのです」
「魔王? ではその魔王様が私たちのデビルカードの流行を止めるのは何故? 魔王様は悪事をするものでしょう?」
「悪事なんてしませんよ。この国の魔王ライオウもそうでしょう? 確かにデビルカードを流通させるようなことはしていたけれど、彼は話が分かる人だ。ただちょっと自分勝手だけど」
ラムは口をつぐむ。
「ライオウはデビルカードの流通を止めるみたいです。もう作っても無駄ですよ」
ラムは舌打ちをし「あの役立たずな似非ライオン風情が」と呟いた。
大和は真剣な面持ちで告げる。
「もう終わりにしましょう」
〇
工場の前から動かないラムと大和一行。
ラムは「私のこと非情だと思っているでしょ」と言う。
「だってそうよねえ? 前回あれほど心の弱った者は危険だとか言って、それはお前だろとか思っているんでしょ? 自分のために苦しんでいるデビルカードを使う者を利用して犠牲を増やして自分勝手で最低なクズだとも思っているのかしら?」
大和は「最低だとは思います」と伝える。
「でも、助かりたいのは、楽になりたいのは皆同じです。あなたも」




