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第3章 007 謎の少女
馬車に揺られながら大和は思考していた。タートルは黒い鎧を着てクライカードをわざわざ見せ勝負を仕掛けてきた。そして亀のカードにこだわり勝敗はどうでもいいという。つまり、――クライカードを持って俺が現れるのをずっと待っていたのではないだろうか。
タートルは馬車に揺られながら眠っていた。
もしそうなら今馬車に一緒に乗っていることも計算のうちなのではないだろうか。
タートル・アールとは、いったい何者なのだろうか。
「タートル、謎の男だ」
大和が一人呟くとタートルはぎろっと目を見開き言い返した。
「僕は女だ」
タートルは少年ではなく少女だった。




