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カードゲームが強すぎるせいで勇者になった  作者: 七舞 薫
第27章 魔王ライオウ 後編
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第27章 008 魔王ライオウ 後編

 こんな愛を聞いたことがなかった。先代の魔王もリーシェルたちも心が弱った者もしくは心が欠けた者たちの力になりたくて、そんな彼らを発見するためのツールとしてクライカードやダークネスカードは発明されていたからだ。

 デビルカードはその真逆のために発明されたのだった。デビルカードを使う者には注意して距離をとらなければならない。だから王都は魔王がデビルカードを流通させているのにも関わらず現状のまま放置したのだ。つまり、デビルカードに手を染めてしまう者が悪いという判断となる。


 オーシャルの王オッセル・カーラジンは魔王を倒してもデビルカードが作られ続けることを知っていたのだ。

 大和はこの国のやり方に絶望した。


「こんな国の現状、許されるわけがない」


 魔女ラムは「何がです?」と問う。


「皆生きていれば困りごとはあるはずだ! 時にはどん底を感じることだってある! だから皆で助け合わないといけないのに!」


「ですから、皆で助け合うためにもデビルカードを自ら手放さなければなりません。他人より勝っていたいという欲望を手放してこそ、皆で助け会うことができるのです」


「勝ちたいと思うことの何が悪いんだ!」


「悪魔の力を使ってまで勝ちたいことが問題なのです」


「だから、それを作っているのはそっちだろうが!」


 話し合いは一方通行のように感じる大和なのであった。

 フリイヤの方を見るも彼女は首を横に振るっていた。大和は力なく崩れ落ちる。


「話し合いで決着がつかない……」


 ラムは大和に「あなたは優しいのですね」と言い肩に手を置いた。


「人は助けられるだけでは駄目なのです。それでは成長ができません」


「人は、助け合いながらでも成長できる。そのはずだ」

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