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カードゲームが強すぎるせいで勇者になった  作者: 七舞 薫
第27章 魔王ライオウ 後編
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第27章 004 魔王ライオウ 後編

 ライオウは玉座に座り直し大和に言った。


「まさか負けるとは思わなかったぞ」


 大和はデビルカードの流通を止める要求する。


「デビルカードの流通を止めていただけないでしょうか」


 ライオウは「まあ待て」と言いワインを飲み始める。


「確かに我は敗北をした。が、約束したのは考えてやってもよいということだったはずだ。図に乗るなよ異国の勇者」


 ホエールが口をぽかーんと開けて呆れている。


「すごい、負けたのにあんな態度とってる」


 ルシウェルは大和に「どうしますか?」と問う。


「とりあえずフリイヤの浄化を受けてもらおう。浄化を受ければ意見が変わるかもしれないし」


「なんと?! 我が浄化とは甚だしい。まるで我が汚れているようではないか」


 すると玉座の横にいる年老いたエルフがライオウに助言する。


「受けてみてはいかがでしょうか。女神様の浄化を受けることができる経験というのはそうそうございません。生きているうちで女神様の浄化を受けれることの方が珍しいのですよ」


 どうやらエルフの方は味方になってくれるらしい。


      〇


 玉座に座りながらライオウはフリイヤの浄化を受けていた。フリイヤの手から光を浴びるライオウは「なかなか良いものではないか」と女神の浄化を評価している。


「心地よいぞ。褒めて遣わせる」


 大和は「女神なので目上の人ですよ」とライオウに突っ込む。


「まあよいではないか。小さきことよ」


 浄化されてもこの調子なのだから根が自分中心な人物なのかもしれない。それにしてもこの国の魔王は獣人ゆえに浄化しても亡くなってしまうことはなかった。アーケルドの先代の魔王とは違いありがたい話である。


「我は魔王だからな」


 大和はライオウに問う。


「話を戻しますが、魔王様はデビルカードの流通をどうなさるおつもりですか?」


「ん? そうなだなあ。弱き者が弱き者以上にも以下にもなれない以上、我から寄り添ってやり、デビルカードの流通を終わらせてやるのもよい案かもしれぬな」


 大和はホッとする。


「そうですか。安心しました」

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