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カードゲームが強すぎるせいで勇者になった  作者: 七舞 薫
第26章 魔王ライオウ 前編
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第26章 004 魔王ライオウ 前編

 魔王にまず挨拶をする大和。


「魔王様。俺はアーケルドの勇者。倉間大和です。俺たちはデビルカードの流通を止めにやってきました」


 さらにフリイヤたちもそれぞれ挨拶をし自己紹介をした。

 魔王は不思議に思うことがあり問う。


「なぜ隣の国の勇者どもが我が国の問題に手を出すのだ? 来るならばこの国オーシャルの勇者が来るはずではないのか?」


 大和はルシウェルに受けた説明を思い出しながら発言する。


「確かにおっしゃる通りです。しかしながらこの国の勇者ではあなたを倒せなかったと聞きました」


「それで、遺憾にも隣の国から勇者が出張してきたということか」


 大和は「その通りです」というと魔王はため息を吐いた。


「それはご苦労なことだ」


「それで相談なのですがデビルカードの流通を止めていただくのは可能でしょうか? 町ではたくさんの人がデビルカードによって心も体もボロボロの状態です。なんとか止めていただきたいのです」


 魔王は「そうか」というといきなり笑い出した。


「はっはっはっはっはっはっは! そうか、そりゃあ、そうだろうなあ」


 大和は眉間にしわを寄せる。


「何がおかしいのです」


「いやはや、デビルカードの流通をなくしてほしいと。わざわざ隣国からやってきて弱者の尻ぬぐいにきたというのだから、こりゃあ何たる激務であるなあ。確かにその心は勇者だなあ。いやはや関心する」


 大和は黙って魔王の言葉を聞いていた。


「デビルカードの流通を止める気はない。何故なら買う者は欲しくて買っているからだ。いらないならば買わなければよいのだ。それを買っている奴がいて困るから売るのをやめてほしいというのであろう? おかしな話よ」


 確かに魔王の言う通りである。言う通りであるが、その人間の弱さを認めてこそ大和はここまでやってきているのだ。


「弱者とおっしゃいましたがその通りです。人間は弱いです。だからその弱さを知っているからこそ止めたいのです」


「わざわざ関係のない隣の国まで来てやることか? 王でさえ見放している者たちを救うというのか貴様は?」


 首を縦に振るう大和。


「そのためにやってきました」

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