第1章 001 セイントカードとクライカード
倉間大和の異世界転移を導いたのは女神フリイヤという美しくも華奢な体をした超常的な存在。異世界転移という異世界召喚で彼を必要とする理由はカードでしか救えない異世界を救うため。大和が異世界へ転移した事情は異世界転移以前にカードコレクターであったこと、そして店舗のカード大会で優勝をした経験からだった。
カードゲームは得意で趣味である彼がこの異世界グランドジービアには必要だった。
女神フリイヤは彼が異世界でのカードゲームセイントカード大会で優勝したのも計算済みでこの結果になることは始まる前から分かりきっていたこと。
そして大会優勝者へ贈与されるカードが大和へと渡される。
――セイントドッグガール。の公式イラスト違いとされている品。犬のコスチュームをした美少女のイラストだ。
チュートリアルも終わったところでこれから大和の大仕事また人生が始まる。29歳となった年齢でカードゲームセイントカードで世界を救う役割を果たしていくこととなる。
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異世界グランドジービアを救う大和の旅路の先には魔王を倒す使命があった。そのため度々命を狙われることも多かった。魔王の手先である悪魔に心を蝕まれた者もいて、その度にセイントカードのカードゲームで女神の力により浄化していく。
大会が終わり魔王討伐というボス戦へ向けた旅が始まった。ここから始まる旅は新幹線もタクシーもない。異世界都合の徒歩か馬車や牛車に頼る形となる。
チュートリアルを終了した大和と女神フリイヤは大会を終えた後、馬車に乗る手筈を整え、出発までの間にデッキのカードを組み直したり調整したりしていた。特に大和としては優勝賞品のセイントドッグガールは使いたいところだ。
〇
馬車に揺られて旅をしていく中で偶々一緒に乗り合わせた中年の男性乗客が嘔吐し発狂した。悪魔憑きだ。
悪魔憑きは突如大和の首を絞めつける。
「今、俺のこと馬鹿にして笑っただろ!!」
叫びの内容は妄想による発言だ。
大和は馬車の扉を開けて首を絞めつける乗客とともに転がり落ちると発狂した男性を突き放し、腕に装着した召喚板と呼ばれる女神の力でセイントカードを現実に召喚することができる特別な白い板を構える。腰に着けていたデッキケースから40枚のカードの束を召喚板のデッキをはめる箇所に装填した。40枚のカードが自動でシャッフルされ召喚板に装着された魔法石が光る。
「デュエルだ!」
突き飛ばされた男性は顔面に胃液が張り付いたまま悪魔の力を宿した黒い召喚板を構え40枚のデッキを装填した。カードは自動でシャッフルされ魔法石が光る。
「……デュエル」
お互いに戦う意思を表す「デュエル」というワードがカードゲームのはじまりを告げる。二人はデッキから初手の手札となる4枚のカードを引き抜く。
※現在のデッキ枚数。悪魔憑きのデッキ枚数36。大和のデッキ枚数36。




