第25章 002 デビルカード
今いる国から出てデビルカードの流通を止めにいくという大和に賛成する女神フリイヤ。ホエールは嬉しそうに言う。
「皆で旅行に行くの?!」
大和は「ああそうだ」と応える。
ルシウェルは疑問があり問う。
「魔王を倒しに行くのですか?」
大和は「いいや」と言うも適切な言葉が見つからないで黙っている。
ルシウェルはこちらの話が通じず倒さなければならない時どうするかを問うた。
「話し合いが拒否されもし倒さななければならなくなった場合、どうするのですか?」
「……それは」
大和のトラウマが蘇る。倒すべきではなかった魔王。またもしかしたら同じ過ちを犯してしまうかもしれない。
「倒さないさ」
「本当にですか? そんなことができますか? 相手に話が通じずデビルカードの正義を信じ切っている場合でも倒さずに解決できますか?」
タートルはルシウェルに「言い過ぎだぞ」と注意する。
「はっ、どうかご無礼をお許しを」
大和は「気にしてないさ」と言うも、確かにルシウェルの言う通りであった。
話が通じない場合どうすればいいのだろうか。魔王を倒せば、その場を統括する存在が必要になる。大和はもうこの魔王城の魔王のため、オーシャルという国の魔王城の魔王になることはできない。どうやって責任をとることができるというのか。
それにデビルカードが流行っている中でそれを突然やめろと言われてその通りにするとは思えない。
大和は一人頭を抱えるのであった。もし魔族の繁栄のことしか考えていなかった場合、倒すしかないのかもしれない。
〇
夜になりバルコニーで夜風に当たる大和はこれからどうするべきかを思考していた。
デビルカードの繁栄を止めるためには魔王を倒さなければならなくなるかもしれない。その後はどうにもならない。悪魔やら魔物たちが好き勝手に暴れ出すことになりかねない。魔王がいるから統括されているから大人しくしている場合もあるのだ。
フリイヤは考え込む彼を心配してやってきた。
「大和。気にしているのね。魔王を倒してしまった時のことを」
大和は後ろを振り返る。
「ああ、そうだよ。今でも俺は魔王を倒すべきじゃなかったと思っている」
「仕方がなかったことだわ。それに浄化したのは私。私に責任があります」
「でも君はそれが仕事だから」
「でもデュエルをするのがあなたの仕事。魔王から世界を救うのがあなたの仕事だわ!」




