第24章 002 堕天使とのデュエル
魔王城に戻ると謁見の間の玉座に魔王代理のリーリが座っていた。リーリは一人ブツブツ呟いている。
「私は魔王代理。何をどこまでしていいんだろうか。何故何かをする度に怒られるのだろう。私が魔王様にとって何か気に入らないことをしているのだろうか」
大和はリーリに話し掛ける。
「リーリ。長い留守番ご苦労様だった。ありがとう」
リーリは背をピンと伸ばし「いいえそんなことはありません」と言い席を大和に譲る。
その後大和の連れの中にルシウェルがいて、リーリは思わず声を上げる。
「放浪野郎のルシウェル。魔王様に会えたのね」
「放浪野郎とは何事かリーリ。私に粗末なことを言える立場になったようだな」
「そうよ? 私魔王代理なの」
ルシウェルはその言葉を聞いてケラケラ笑いだす。
「分からん出世をするものだな」
大和は意地の悪いことを言われるリーリの肩を持つ。
「魔王代理ありがとう。色々大変だろう。助かっている」
「えっ? 魔王様に私褒められてる?! なんで?!」
タートルはリーリに言う。
「大和は感謝を覚えているのです。その言葉をそのまま受け取ったらどうでしょう」
「あっ、そうなの、そうなのね。だったら、このお言葉は頂戴しておきましょう」
〇
大和はリーリに魔王代理としてどんなことをしていたのかを問うた。
「で、リーリはどんなことをしていたんだ?」
「私? 私はですねえ。そうですねえ。……皆でトランプをしたり、倉庫のクライカードの在庫管理をしたりですねえ、いろいろやりましたよ。特に楽しかったのはですね。冒険者たちがやってきた時に、どんな感じで脅かしていくかを皆で考えて実行したことですね。あれは楽しかった」
大和は「そうか」と言い顎に手を当てて思考する。
「あの、魔王様? 何を考えておられるのですか?」
気まずそうなリーリ。
「いや、なんでもないよ。ありがとう」
大和からのありがとうの言葉を聞きなれていないリーリはどんな反応をしてよいか分からなくなる。
ルシウェルは「それでクライカードはいつ復活させるつもりです。魔王様」と急かす。
大和は玉座から立ち上がり答えた。
「復活させるつもりはない」




