↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カードゲームが強すぎるせいで勇者になった  作者: 七舞 薫
第24章 堕天使とのデュエル
PR
179/284

第24章 002 堕天使とのデュエル

 魔王城に戻ると謁見の間の玉座に魔王代理のリーリが座っていた。リーリは一人ブツブツ呟いている。


「私は魔王代理。何をどこまでしていいんだろうか。何故何かをする度に怒られるのだろう。私が魔王様にとって何か気に入らないことをしているのだろうか」


 大和はリーリに話し掛ける。


「リーリ。長い留守番ご苦労様だった。ありがとう」


 リーリは背をピンと伸ばし「いいえそんなことはありません」と言い席を大和に譲る。

 その後大和の連れの中にルシウェルがいて、リーリは思わず声を上げる。


「放浪野郎のルシウェル。魔王様に会えたのね」


「放浪野郎とは何事かリーリ。私に粗末なことを言える立場になったようだな」


「そうよ? 私魔王代理なの」


 ルシウェルはその言葉を聞いてケラケラ笑いだす。


「分からん出世をするものだな」


 大和は意地の悪いことを言われるリーリの肩を持つ。


「魔王代理ありがとう。色々大変だろう。助かっている」


「えっ? 魔王様に私褒められてる?! なんで?!」


 タートルはリーリに言う。


「大和は感謝を覚えているのです。その言葉をそのまま受け取ったらどうでしょう」


「あっ、そうなの、そうなのね。だったら、このお言葉は頂戴しておきましょう」


      〇


 大和はリーリに魔王代理としてどんなことをしていたのかを問うた。


「で、リーリはどんなことをしていたんだ?」


「私? 私はですねえ。そうですねえ。……皆でトランプをしたり、倉庫のクライカードの在庫管理をしたりですねえ、いろいろやりましたよ。特に楽しかったのはですね。冒険者たちがやってきた時に、どんな感じで脅かしていくかを皆で考えて実行したことですね。あれは楽しかった」


 大和は「そうか」と言い顎に手を当てて思考する。


「あの、魔王様? 何を考えておられるのですか?」


 気まずそうなリーリ。


「いや、なんでもないよ。ありがとう」


 大和からのありがとうの言葉を聞きなれていないリーリはどんな反応をしてよいか分からなくなる。

 ルシウェルは「それでクライカードはいつ復活させるつもりです。魔王様」と急かす。

 大和は玉座から立ち上がり答えた。


「復活させるつもりはない」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。