第23章 005 萌えとはなんなのか
ホエールが大和の着ている服を引っ張る。
「ねえ、モエーって言わないよ? なんでかなあ」
大和は「女の子じゃないからかな」と返す。
「もしかしてモエーって恥ずかしくなる言葉なのかな……」
「……恥ずかしくなるかどうかは、分からない」
ホエールの質問に困ってしまう大和なのであった。
「このデュエルが終わったら本人に聞いてみるといいさ」
にしてもこの異世界でも「萌え」という言葉があることに驚く大和なのであった。
「これでとどめだ! セイントジラフマンで攻撃! ジラフパワード!」
地上を駆け抜けセイントジラフマンがウートに収束した光が籠った蹴りを浴びせる。
ウートは叫び声を上げながら吹っ飛ばされ地面を転がった。
「ああああああああ!」
※デッキ枚数。ウートのデッキ枚数0。リーシェルのデッキ枚数19。
ウートの残りのデッキ枚数が0になった。リーシェルの勝利である。
〇
勝負がつくとリーシェルの近くでデュエルの行く末を見守っていた聖女エリーゼが敗北したウートの浄化を始めた。フリイヤは彼女の近くに行く。
エリーゼは不思議そうにフリイヤを眺める。
「私は女神フリイヤです。どうぞ続けてください」
エリーゼは「あっ」と短い声を上げると女神が浄化を見守っているのだと理解し浄化に集中する。
ホエールはリーシェルの方へ駆けていき「モエってなあにー?」と問う。
「萌え?」
「うん。モエって何かデュエルが終わったら聞けって大和に言われた」
リーシェルは腕を組んで考え込む。
「これは、……フィーリング的な何か。……かな?」
「フィーリングってなあに?」
リーシェルはうーんと考え込むと目をつぶって答えた。
「感じるってこと」
ホエールは不満足そうにリーシェルの服を引っ張る。
「何それ全然分からない! 理解できない! ちゃんと教えてよ」




