第22章 001 リベンジの対戦
ダークネスカードの生産がストップした。作っていた責任者ラース・エンダーが息子リーシェルとのデュエルに敗北し、女神によって浄化を受けたためだ。配偶者を失いずっと心が休まることがなかったラースだったが、ダークネスカードへの執着がなくなり女神からの浄化を受けたことで冷静な判断ができるようになったのだった。
リーシェルは作業服を着た父に言った。
「これからはダークネスカードを使う者たちを使わなくてもよいように助けていかないとならない」
ラースは「そうだな」と首を縦に振るう。
タートルは大和に「一件落着だな」と言った。
「ああ、だがまだ当分の間は在庫があるだろうから屋台でダークネスカードは配られ続けるだろう。それにまた誰かがクライカードやダークネスカードの代わりを作り始めるかしれない。まだ警戒していくことになるだろう」
〇
リーシェルとラースのデュエルから一週間後、馬車に揺られて移動していると王都から城に来るように通達が届いた。内容はダークネスカードが広がることを阻止したためその行動を讃えるらしいのだ。一体どこから情報が漏れたのかは分からない。まさか魔王城からなはずがあるまい。
とりあえず王都に呼ばれた以上は行くしかない。
フリイヤは心配そうに言う。
「どうして私たちの動きがばれたのでしょうね」
大和は顎に手をあて思考すると答えた。
「もすかしたらリーシェルの親父さんラースさんが己の行いを自白したのかもしれないね」
フリイヤは「そうでしょうか」と呟く。
大和はにっこり笑う。
「まあどのみち讃えられることは悪いことじゃないんだ。いいことなんだから堂々としていればいいさ」
〇
王都に着くなり謁見の間へ通され褒美に賞金を受け取る大和一行。ラグナロール王から賞金をいただくと深く頭を下げたのだった。宰相やら大臣やらから拍手が贈られる。
謁見の間から出るとホエールは喜んで「これなら限定カードも買えちゃうね」と言う。
「ああ、買えちゃうな。好きな物を買うといいぞ」
「やったー!」
その後に王都のカードショップへと向かう大和たち。王都ということもありカードショップは大きい。




