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カードゲームが強すぎるせいで勇者になった  作者: 七舞 薫
第16章 魔王になりたい少年
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第16章 008 魔王になりたい少年

 クライカードは持っているだけで血の涙が出たりしていた。だが、ダークネスカードは心に闇がなければ精神的悪影響や血の涙が出たりしないらしい。


「今度こそ、僕が魔王になって、みんなをまとめるんだ。辛いことや悲しいことはいっぱいあるけど、そんなことまで肯定してしまうリーダーに僕はなるんだ」


 リーシェルの言葉はどこかで聞いたことがあるような言葉だった。


 ――これで、俺が魔王だ。みんなここにいていいんだ。


 大和が魔王を引き継ぐ際に言った言葉だった。


      〇


 リーシェルからダークネスカードを没収できなかった。理由はタートルがクライカードを使っていた理由と同じだ。ダークネスカードが生きる辛さを表すのに必要なのだとしたら同じ土俵に立たなければいけない。自分も同じで大丈夫だという安心感を与えなくてはならないからだ。

 クライカードを没収する際は言い訳など構わずに没収していたが、今回はそういう訳にはいかなかった。

 リーシェルは大和に魔王としてやっていることは何かを聞いた。だが大和は何も言えなかった。何もしていないからだ。


「俺は、魔王としてふさわしくないのかもしれない……」


 大和は頭を掻いてごまかすが、実際にそう思う自分がいた。

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