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王の愚行

響子とナディアは、王城に戻り仲間達と合流した。


「響子様、お帰りなさい」


「ただいま」


「どちらに行かれていたのですか」


「敵の本拠地に行って来た」


「乗り込まれたのですか」


「違うよ、ナディアと2人で上空から魔法を落としただけだよ」


「え・・・・・」


「リリよ、もう良いじゃろ。

 終わったのじゃ」


「は、はぁ・・・・」


「後で、説明するよ」


この場には、王や仲間以外もいたので詳しく話すことをしなかった。


「響子殿、皆様、お疲れ様でした。

 お食事の準備が整っておりますので、こちらにどうぞ」


王の言葉を受け、全員で食事会場に行くと、沢山の豪華な料理がテーブルに並んでいた。


「どうぞ、好きな物を取ってお召し上がりください」


チャム達は、喜んで走って行き、料理を皿に取ると、その場で口に放り込んだ。


「上手い!」


他の子供たちもお腹が減っていたようで我先にと食べていた。


「美味しい」


「うま~い!」


「ん・・・おいし・・ゴフッ!」


ルビが、突然、血を吐きだしたかと思ったら、他の子供達も血を吐き、倒れた。


「ルビ!皆!」


響子は、叫び、子供達に近寄ろうとすると、控えていた兵達が

一斉に倒れている子供達に槍を突き付けた。

そして、ヨハネが前に出て来た。


「響子殿、大人しくして頂こうか」


「ヨハネよ、これはどういう事じゃ」


「ナディアよ、見たままだが何か問題があるのか」


「何故、わらわの仲間にこのような事を・・・・」


ナディアもウルドも、ヨハネの行動が信じられなかった。


「ヨハネ止めてよ、子供達が死んじゃうよ」


「私の持っている解毒剤を使えば、助かりますが、どうしますか?」


「どうすればいい?」


響子の返事に、ヨハネは笑顔で答え、取り出した隷従の首輪を響子に投げつけた。


「貴方は、危険です。

 ですので、この首輪を付けて私の奴隷になって頂きます」


「ヨハネ、止めるのじゃ」


「時間をかけると子供達が死にますよ。

 見捨てますか」


黙って、響子は首輪を付けた。


「ハッハハハハハハハ!」


「もういいでしょう、子供達に解毒剤を飲ませてくれ」


「ガキどもに、飲ませるのも、飲ませないのも私の自由です。

 お前は、既に、私の奴隷だからな」


ナディアとウルドが、ヨハネに詰め寄ろうとした。


「近ずくと毒の前に、槍でガキの息の根を止めますよ」


「チッ」


「貴方達は、強すぎました。

 それに、折角この国を守れたのに、このままでは私達王族の意味が無くなってしまいます」


「それは私達には、関係の無い事でしょう」


「いえ、ありますよ。

 貴方達を、私の駒として使えれば、最強の国が作れます。

その為には、私の傀儡でなければなりません。

 貴方達は、この王の手足となり、一生尽くすのです」


そう言うと、ヨハネは、全員分の隷属の首輪を投げつけた。


「それを、皆さんも嵌めて下さい」


ナディアもウルドも動く事が出来なかった。

しかし、その時、ヨハネに向けて火の爆弾が飛んできた。


「ファイヤーボム」


突然の攻撃にヨハネとその付近にいた兵士たちが吹き飛んだ。

その隙に、シャドウが、子供達を救い出した。


ヨハネは、立ち上がろうとした時にリリにより拘束され、

剣を突き付けられた。


「大人しくしてください。

 それと、響子様の首輪の解除をしなさい」


ヨハネは、従い、響子の首輪を外した。

首輪の取れた響子は、子供達に向けて魔法を放った。


「リフレッシュ」


響子の魔法で子供たちの毒は抜け、助かった。

そして、ファイヤーボムを放ったオトハが王の家族を伴って現れた。


「皆さん、ご無事で良かったです」


「オトハ!」


「父上・・・・・」


「上手く行くはずだったのに・・・・・、お前たちは、何故、そ奴らを連れて来たのだ。

 いや、どうして、お前たちが此処にいるのだ!」


「父上、私達は、響子殿を労う為に此処に来ました。

 しかし、私達が遅れてここに来ると、外の兵に立ち入りを禁止されたので

 何かあるのかと思い、強引に通ってこちらまで来ました。

 後は、外から伺っていたのですよ」


 「我が息子に邪魔されるとは・・・・・」


王子は、響子の元に行き、跪き、父親の愚行を詫びた。


「響子様、それから、皆様方、この度は大変申し訳ございません。

 戦場にて我が国を守って下さった方々にこのような失礼な態度を取った王には

 正しい裁きをおこないますので、どうか、この場はお納めください」


「ならん!わらわの仲間に対して殺そうとした事、

 そして、響子への無礼が許される訳がなかろう」


「分かっています。

 そこを何とかお納めして頂けないでしょうか」


「お前には、何か考えがあるのか?」


「いえ、ただこのまま済ます気は御座いません。

 ですので、考える時間を与えて欲しいのです」


ナディアは、響子を見た。

響子は、頷き、ナディアに任せる事にした。


「よかろう、明日、改めて聞こう。

 但し、王は武装解除の上、隷属の首輪にて魔法を封じさせて貰う。

 良いな」


「有難う御座います」


王子は、お礼を言うと、ヨハネを牢獄に入れた。

ヨハネは、俯いたまま従った。


響子達は、子供達の所に行き、無事を喜んだ。


「皆、大丈夫?」


「はい、有難う御座います」


「助かったぁ」


「ん・・・・生きてる」


響子達は、疲れたので部屋に戻り、休むことにした。




ブックマーク登録有難う御座います。

不定期投稿ですが宜しくお願い致します。

暖かい目で見て頂ければ幸いです。

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