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魔族領へ3

王城に戻った響子達を見て、ヨハネは驚いた。


「ナディア、もう、終わったの」


「終わったぞ」


そこに、兵士が入って来て、先程の事を伝えた。

報告を受け、ヨハネはルビを見た。

ルビは、先程、響子に頭を撫でられた余韻に浸っており、ヨハネの視線に気づく事はなかった。


「ナディア、今、報告を受けたのだが・・・・・」


「なんじゃ、言ったら良かろう」


「ああ、そこの女の子の一撃で敵を壊滅させたと聞いたのだが」


「まことじゃ」


「そうか、それで皆の力は凄いのか」


「援軍と申したであろう」


魔王ヨハネは、なんとも言えない気分になった。


「ところで、この後はどうするのじゃ」


「反乱軍の拠点を潰そうと思っているが、中々拠点の街に近づけないのだ」


ヨハネの言葉を聞いたチャム達が手をあげた。


「はい、はい、はーい。

 今度は、私達でいいよね」


そう言うと、響子の方を向いた。


「う~ん、シャドウはどうするの?」


「行くと言うなら仕方ないでしょう。

 私が付いて行きますよ」


「師匠、ありがとう!」


「なら、シャドウ、チャム、アロマ、エイナでいい?」


「わらわは、問題ないぞ」


ナディアは、ヨハネを見た。


「ナディア、どういう事?」


「うむ、4人で今から、その拠点の偵察に行くのじゃ」


「大丈夫なのか?」


「ああ、年は若いが心配には及ばぬ」


「分かった」


その言葉で、シャドウ達の出発が決まり、地図を覚えてから出発した。

シャドウ達が、出た後ヨハネは聞いて見た。


「ナディア、あの子達は何歳なんだ」


「年齢か、聞かぬ方が良いぞ」


「先程の件で慣れた。心配ない」


「そうか、5歳、6歳、7歳だ」


「・・・・・・」


年齢を聞いたヨハネは、固まってしまった。

その様子を見て、ナディアは声を出して笑った。


「ヨハネよ、どうしたのじゃ」


「・・・師匠は、やはり響子殿か?」


「先程のシャドウが師匠だ」


「一体、どんな練習をしているのだ」


ヨハネが尋ねるとターニャが答えた。


「練習?森まで音を鳴らさず全力で走って、その後、木の上だけで戦闘して

 次に、全員で投げる石を1人で躱す事をウォーミングアップでやるよ。

 後は、色々かな、でも、夕方には帰れるよ」


「いつからやるの?」


「早朝」


「毎日やっているの?」


「うん、響子さんからの指令が無いと毎日だよ」


「楽しい?」


「うん、楽しいよ」


「そっか・・・・・・」


ヨハネは、強い理由が分かった気がした。


話が、一段落着いた所で、響子はヨハネに聞いた。


「陛下、拠点は1つですか?」


「なぜだ」


「はい、私達が、王都に来るまでにも妨害がありましたから」


ヨハネは驚いた。


「私にも分からない。

 他の貴族達にも裏切られていたのか・・・」


響子は、直ぐにオトヒメとダッキを呼んだ。


「オトヒメ、ダッキ」


「わかっているよ、行って来るね」


「うん、お願い。

 あっ、リリも行っておいで」


「いいのですか?」


「いいよ」


リリは、笑顔で響子に頭を下げた。


「リリ、お姉ちゃんとおいで」


「もう、人前でやめてよね」


3人は、王都を出て、周囲の探索に出掛けた。


「ターニャとルビは王女に付いていて」


「・・・・・わかった」


「はーい」


2人は、兵士に案内して貰い、王女の元に行った。


「響子よ、わらわ達はどうするのじゃ」


「相手の動きが分からいから今は待機かな」


「そうじゃのぅ」


この後、3人は、ヨハネと応接室で待機した。


5日後、全員が帰って来た。


「お帰り。

 報告をお願い」


最初に、シャドウが答えた。


「はい、こちらは、全軍で王都を襲撃するようです」


「そうなんだ、こっちも同じかな。

 ただ、伝令の姿もあったから、同時に攻めると思うよ」


一緒に聞いていたヨハネは、直ぐに兵に命令を出した。


「王都の3つの門にすべての人員を配置せよ」


「はっ」


兵は、王の伝言を持って、去って行った。


「なら、私達も集合しようか」


全員が集まると響子は部隊を割った。


「陛下達は、一つの場所にいてください。

 護衛は、オトハとクリス。

 後は、チャム、エイナとターニャ、アロマで別れてね。

 それで、シャドウを加えた3組で先行と攻撃。

 で、3つの門にはそれぞれナディア、ウルド、ルビが

 1人ずつ付いてください。

 残った人は、街の中にいる敵の排除」


「はーい」


「了解した」


響子達の場所も決まり、敵を待つだけとなった。

そして、時が経ち、最初に動いたのは、街の中からだった。

兵達の通達により、全員が家に入っていたので分かり易かった。

民家とは、関係の無い所から現れて、5人組が門を目指して走って行った。

それをダッキが見ていた。


「お兄さん達、何処に行くの?」


「ちっ!」


男達は、剣を抜いてダッキに襲い掛かったが、あっさりと倒された。


「馬鹿な人・・・」


ダッキは、その場を離れ、また、監視を始めた。

そして、もう一方、家の影に隠れながら進む一団があったが

こちらも同じ様に、オトヒメが倒した。


そして、上空から見ていた響子は、正面の門に近づく一団を発見した。



不定期投稿ですが宜しくお願い致します。

暖かい目で見て頂ければ幸いです。

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