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魔族領へ2

街の入り口に辿り着くと、響子達は入場の順番を並んで待っていた。

響子達の番になり、門に近づくと、兵士に止められた。


「お前たちは、何処から来たのか」


「王都ドランです」


「人族の国か」


「はい」


「そうか、悪いが、街に入れる訳にはいかないんだ」


「どうしてですか?」


「今、この国は色々と揉めていてな、

 それで、入場を制限しているんだ」


「仕方ありませんね」


「すまない・・・」


響子達は、街に入る事を諦め、そのまま王都に進むことにした。

王都に向けて進んで行くと砂漠に出た。

響子は、同行の魔族に他の道を聞いたが、この砂漠を抜けないと王都にはたどり着けないらしい。


あまりの暑さに、休憩を増やしながら進むと、砂の中で動く物を発見した。

その動物は、突然砂の上に現れ、響子達に襲い掛かった。


「ワームです!」


現れたワームは体長が5メートル以上あり、その上、素早く動くので的を絞れなかった。

砂漠の暑さも重なり、響子は、イライラが増していった。


「あーもう、無理!!」


響子は、魔法を唱えた。


「フリージア」


一瞬にして、ワームと砂漠は凍ってしまった。


「あー涼しい!」


響子は、氷の上をのんびり歩いて王都に向かった。

皆も、氷の上を歩いたり、滑ったりしながら進んだ。


「楽だし、涼しいし、最高!」


氷が無くなる頃には、砂漠も終わりかけていて

暑さをあまり感じる事無く先に進めた。


それから、魔獣を倒しながら進んで行くと

到頭、王都に到着した。


王都には、無事入れたので、同行していた魔族に案内を頼み、王の元に向かった。

王城に着き、同行者に従いながら歩き、謁見の間に入った。


王は、玉座に座っていたが、ナディアとウルドの姿を見ると

席を立ち、ナディアの元にやって来た。


「ナディア、ウルド!」


「ひさしいのぅ、ヨハネよ」


「ヨハネ!助けに来たよー」


王は近づくと、ナディアとウルドに握手を求めた。


「まさか、こんな時に会えるとは思わなかったよ」


「うむ、お主の話をそこの者達に聞いてな」


「そうか、心配かけてしまったな」


「気にするでない、わらわたちは好きで来たのだ。

 それに、援軍も連れて来たからもう大丈夫じゃ」


「援軍?」


「うむ、そこの響子達じゃ」


「こんな、小さな女の子が、援軍なのか・・・・・」


「舐めない方が良いぞ、わらわでも全く敵わなかったんじゃ

 しかも、響子は、本気にもなっていなかったんじゃ」


「それは・・・・」


「お主も戦ってみるか、

 ただし、責任は取らぬぞ」


「辞めとくよ、ナディアが嘘を吐くとは思わないから」


「その方が良いぞ」


「そうだな」


「ところで、わらわ達は、何時までこうしておれば良いのじゃ」


「すまん、場所を変えよう」


ヨハネは、謁見の間から応接室に移動した。

響子達は、自己紹介してから、改めて、現状を聞いた。


「それで、わらわ達は何をしたら良いのじゃ」


「出来たら、私の妻たちの護衛と襲撃に対する防御をお願したい」


響子は、オトハとクリスに王妃の護衛を任せた。


「オトハ、クリス、2人で大丈夫?」


「問題ありません」


「なら、お願いね」


響子が護衛の指示をだし終えた時、応接室の扉を叩いて兵士が入って来た。


「報告します。

 反乱軍が王都に攻めて来ました」


「そこまでするのか・・・・」


「どうするのじゃ?」


「戦うよ」


「ヨハネよ、1つ聞いても良いか」


「何だ」


「まさか、生きたまま捕まえろとか言わぬよな」


「・・・・ああ、勿論だ」


「歯切れが悪いのぅ。

 ただ、わらわ達は、殺される。

 しかし、相手は、死ぬ事はない。

 この事が、どんなハンデを追うか分からぬお主ではないだろ」


「そうだな、すまなかった。

 遠慮は、いらないから思う存分やってくれ」


「わかった」


「じゃぁ、全員で行こうね」


「「「はーい」」」


響子達は、兵士に付いて行った。

兵士は、響子達を入り口の門の所に案内をした。

門は閉じており、壁の上から反乱軍に矢の雨を降らせていたが

魔法で防御され、相手にダメージを与えてはいなかった。


「響子様、いかがなさいますか」


「うん、このまま飛び降りて接近戦にしてもいいけど」


その時、ルビが、間に入って来た。


「響子さん・・・・私の番来た」


「ルビが、やるの?」


ルビは、コクンッと頷くと反乱軍と向き合い魔法を唱えた。


「ビックウェーブ」


すると、王都の壁の方から大津波が現れて反乱軍を飲み込んだ。

王都前の平原が海になり、荒れ狂う大波を起こし、飲み込んだ反乱軍を蹂躙した。

そして、水が引いた後には、反乱軍の死体だけが残っていた。


「・・・終わった」


「うん、ルビ、お疲れ様」


ルビは、響子に頭を撫でられて、嬉しそうに笑った。

響子は、兵士に振り返り、言った。


「後片付けは、お願いしてもいいですか?」


兵士達は、小さな女の子の放った魔法に驚いていたが

響子の問いで、気付き返事をした。


「はい、勿論です」


ルビの魔法を初めて見た兵士達と同様にウルドも驚きを隠せなかった。


「なぁ、ナディア。

 あの子は、何なんだ」


「ん、響子の弟子だ」


「え!なら、響子の方が強いのか?」


「言ったではないか」


「そうだったね・・・・」


響子達は、一戦を終えて王城に戻って行った。



不定期投稿ですが宜しくお願い致します。

暖かい目で見て頂ければ幸いです。

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