魔族
その日の夜、全員を集めて、ウルドの紹介と離れの完成を報告した。
「それで、新しく来たメイドの方々には、そちらに移動して貰おうかと思っている」
「響子様、この間、出来た建物ですよね」
「そうだよ、あそこなら全員個室を与えられるからね」
「わかりました」
メイド達は、納得し、部屋に戻って移動の支度をした。
翌日、メイド達の引っ越しを手伝いをし、離れでの部屋割りをした。
メイド達は、離れの内装を見て満足した。
「響子様、私たちが本当に此処に住んでいいのでしょうか」
「良いに、決まっているよ。
その為に、建てたのだからね」
メイド達に、お礼を言われ、響子は、離れを後にし屋敷に戻ると
リックが、来ていた。
「リックさん、こんにちわ」
「おう!姉ちゃん、来たぜ」
「はい、では、こちらへ」
響子は、リックを執務室に案内し、雇用契約について話をした。
内容、給料面に問題は無く、後はサインをするだけの段階になり、
リックが、響子にお願いを言った。
「姉ちゃん、頼みがあるんだ。
俺には、弟子が2人いるんだが、そいつらも何とかならないか」
響子は、悩んだが、ある条件を付けた。
「リックさん、正直に言って、修復にそれだけの人夫が必要とは思いません。
ただ、庭の管理をしていただけるのであれば、雇いますよ。
それから、給料は、リックさんの弟子なので少し下がりますが
それでも、いいですか」
「ああ、構わない。
家で、仕事を待つより十分ましだ。
姉ちゃん、感謝する」
「いえ、私も助かります。
それから、その方々の管理と仕事の振り分けは、リックさんに任せますから」
「わかった」
リックは、響子との契約を終え、弟子たちに伝える為に屋敷を後にして
自宅に戻った。
響子は、自宅での仕事も終り、やっと一息ついた。
翌日からは、皆それぞれの仕事や訓練に出掛けて行った。
ナディアとウルドは、市場に行ったらしい。
響子は、リリと一緒にギルドに行き、依頼を受けた。
それから、数日が経ち、響子は、いつもの様にギルドに行き、
依頼を確認しているとボロボロの服を着た男達が飛び込んで来た。
「済まない。
誰か、私達の依頼を受けてくれないか」
ボロボロの服の男は、大きな声で皆にお願いをした。
「おい、依頼はあそこの受け付けを通しな」
「すまない・・・」
男は、受付に行き、依頼を話した。
受付の職員は、依頼内容を聞き驚き、思わず大きな声を上げてしまった。
「魔族領ですか!
失礼・・・・・・難しいかもしれませんね」
「ですが、反乱を止めない限り、人族にも・・・・・」
「わかりました。
話は、奥で聞きましょう」
受付の職員は、依頼者をつれて奥に入って行った。
「ねぇ、何かあったのかな」
一緒にギルドに来ていたウルドが、気になったのか先程の男が入って行った方を
ずっと眺めていた。
「ウルド、どうしたの?」
「いや、あ奴は、魔族だ」
「そうなの・・・」
「うむ、間違いなかろう、わらわ達は、残ってあ奴から事情を聞きたいので
響子は、帰ってよいぞ」
「待ってよ、私も残るよ」
「でも、良い話とは、思えぬが良いのか」
「いいよ、もし、魔族領に行く事になっても一緒に行くからね」
「響子が、来てくれるなら安心じゃ」
その会話を聞いていたウルドが、ナディアに話し掛けた。
「ねえ、ナディア、響子ってそんなに強いの?」
「戦って見るか?
お主とて、タダでは済まないと思うぞ」
「やめとく・・・・」
皆で、話をしていると奥に入っていった魔族の男達は
肩を落として出て来たが、そのままギルドからも出て行った。
「追いかけよう」
響子達は、話を聞く為に、魔族の者達を追いかけて行くと
彼らは、他の冒険者達に声を掛けられ、一緒に路地裏の方へ歩いていった。
「ナディア、何か、怪しくない」
「わらわも思う」
「行ってみる?」
「うむ」
響子達は、冒険者の後を追うと、その先の空き地で魔族の男達は冒険者の男達に囲まれていた。
「おい、バケモノ。
ここは、お前たちの来る場所じゃねえ!」
「私達と人族は、同盟を結んでいるはずだ!」
「俺達には、関係ない。
その懐にある物を出せ」
「嫌だ!」
「いいじゃないですか、
バケモノを倒してアイテムを得るなんてダンジョンみたいですぜ」
「そうだな、なら、そうするか」
冒険者達は、剣を抜いた。
「お前たちは、本気で・・・・・」
「当り前だろ、冗談で剣を抜くと思うか」
そう言うと、魔族の男達を剣で切り付けた。
しかし、剣は受けられていた。
「え?」
「わらわが、ラスボスで良いじゃろ」
「じゃ、あたしもラスボス!」
「お前たちは、誰だ!」
「「ラスボスだ(じゃ)!」」
2人は、勝手に戦闘を始め、冒険者達を瞬殺した。
「相手にもならんではないか」
ナディアが吐き捨てると、リリが近寄って行き聞いた。
「何故、ラスボスだったのですか?」
「あ奴らが言っておったであろう。
ここは、ダンジョンだと。
ダンジョンにラスボスは、付き物だから
わらわがその役をしてやったまでじゃ」
「・・・・・」
ナディアは、魔族の男達に話し掛けた。
「大丈夫か?」
「有難う御座います」
「ところで、あたしたちに魔族領の事を聞かせてくれる」
「貴方達は?」
「あたしは、ヴァンパイア。
聞かせてくれる?」
「わかりました」
ウルドは、男達を立たせてから、話を聞いた。
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