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ポーション屋の事情  作者: Rapu
番外編:エリオット様とダンジョン攻略

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番外編:6 会話が気になる

休憩が終わって、57階のフロアに下りると右壁沿いに進んで行く。先頭が精鋭部隊A、その後ろに精鋭部隊Bが歩いて私達が最後。


このフロアも魔物が次々に現れるけど、精鋭部隊AとBが交互に魔物を倒していく……さすが、精鋭部隊。


宮廷魔術団の方は、MPが減って来たみたいでマジックポーションを一気に飲むのが見えた。


「うぐっ……」「不味(まず)っ!」


宮廷魔術団のモリス様とオースティン様が、マジックポーションを飲んで吐きそうな顔をしている。


「はぁ……いつもの味だよ」「ぐっ……」


シリル様は(あきら)めたような顔で、ルーカス様は耐えている?


私も魔法演習の授業でマジックポーションを飲んだ事があるけど、渋くて濃い草の味が舌に絡み付くと言うか……二度と飲みたくないかな。自分が作ったマジックポーションの方がいい。不味くないからね。


シュシュ!


前で精鋭部隊Bがマンティコアと戦っていると、風を切るように黒い矢が飛んで来た。


「デーモンか!?」


ヒューー、シュトトトッ!!


誰かの声と同時に、シリル様とルーカス様が急いで防護魔法『ファイアウォール』と『ウインドウォール』を掛けたけど、一瞬間に合わず、騎士様だけじゃなくマンティコアまで数本の矢を受けた。


「「うっ……」」

『ガオオォォー!!』


「しまった!」「すみません!」


周りが暗いから黒い矢なんて見えにくい……気付くのが遅れてしまうのは仕方がないよね。


ポーションを飲む精鋭部隊Bの騎士様の横を、エリオット様達とテオ達が素早く通り抜けてデーモンに向かった。


遅れないように、急いでマンティコアと対峙している精鋭部隊Bを通り過ぎた時には、エリオット様達がデーモンと戦闘を始めていて、タロウがデーモンに『雷魔法』をぶつけていた。


『……! ……』


デーモンが即座に口を動かして何か詠唱している? タロウに魔法を撃ったみたいだけど、タロウは平気な顔だ……『ヒール』を飛ばしておこう。


「アリス、何か……痛い弱体を受けたけど、直ぐにネックレスが発動した!」


「痛い? タロウ、『呪い』だったかもな。ハハッ! デーモンの弱体攻撃も治すとは、流石、アリスのネックレスだな!」


テオ、声が大きいよ。でも、良かった……デーモンの弱体も治癒できるなら、ちょっと安心。


「ほお……『呪い』を」

「デーモンの弱体を気にしなくて良いのか……フフ」

「じゃあ、思いっきり攻撃できるよ!」


エリオット様達の動きが変わった。遠慮がなくなったと言うか……ちょっとデーモンが可哀そうなくらいボコボコにされている。


後ろにいる精鋭部隊AとBのリーダーの会話が聞こえて来た。


「「ネックレス……」魔道具か?」


「ライオット、エリオット副隊長の片手剣もキラキラしているよ」


「そうだな。セドリック、俺はアルバートから何かのテストだと聞いたんだが、アルバートとロペスの剣だけじゃなかったようだ……」


「ああ、冒険者達の剣もだね。ネックレスと剣……ライオット、何のテストだろう?」


「知らん……」


エリオット様達に集中しないといけないのに、リーダー達の話が気になって聞き耳を立ててしまう。


「……ロペスの奴、はしゃいでないか?」


「セドリック、それよりも手伝いのパーティー……昨晩、挨拶に来たリーダーの名はテオ殿と言ったか? 彼が手練れなのは分かるが、あの子供……どうなっているんだ……」


「ライオット、彼はタロウだよ。彼の後ろ盾は宮廷魔術団のリアム副団長だから、てっきり魔法使いだと思っていたけど、剣の腕も凄いな」


「何だと! 後ろ盾がリアム副団長……セドリック、それは本当か!?」


「ライオット……去年、宮廷魔術団から緊急の通知が回ってきただろう。目を通してないのかい?」


「ん……そうだったか?」


セドリック・フォレスター様の呆れたような声が聞こえるけど、去年……あっ、誘拐犯を捕まえた時の事かな? リアム様が各所に通知を回すって言っていたからね。


「ええ、ライオット殿、セドリック殿の言う通りで、リアム副団長がタロウの後ろ盾になっています。それと、アリスはマルティネス様のお気に入りですので、粗相が無いようにお願いしますね。何かあれば、リアム副団長に報告しないといけませんので」


あの声はモリス様? 精鋭部隊のリーダー達を脅しているよ……。


「「報告!?」モリス殿……」


「フフ、そうだね。リアム副団長も、アリスの事を『宮廷魔術団の愛し子』だと言って可愛がっていますよ」


えっと、その声はシリル様ですね。お願いです……変なあだ名を広めないでください。


「「なっ!」アリスは、リアム副団長にも気に入られているのか!?」


リアム様が気に入っているのはマジックポーションです。ステキな誕生日プレゼントをもらったけど……。


「そう言えば、一時期、アリスは"マルティネス様の孫"だという噂が流れていましたね。フフ」


「その噂は私も聞いたな……」


ルーカス様とオースティン様、その噂はとうの昔になくなって消えています。ほじくり返さないでください……あっ、その噂はワイバーン討伐に参加したルーカス様達が広めたんでは?


はっ! いつの間にかデーモンが倒されている……みんなに『ヒール』を飛ばしておこう。


えっ、ドロップは魔石と『闇魔法Ⅲ・ダークアロー(範囲)』のスキル書が出たの? やった~! A+の魔石は白金貨10枚で、『闇魔法Ⅲ』はいくらだろう? 


あっ、ドロップ品は騎士団の回収だった。残念。



誤字報告ありがとうございます。

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본편이 짧은 게 아쉽네요. 최근 본 작품들 중 제일입니다
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