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ポーション屋の事情  作者: Rapu
番外編:エリオット様とダンジョン攻略

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番外編:1 冒険者ランクC

読みに来て頂いてありがとうございます。

<リッヒ王国学園>を卒業した後、テオ達と<リッヒダンジョン>の50階のワープを開通したら、タロウと私は冒険者Cになった。


冒険者ギルドでは冒険者をランク分けしていて、掲示板に簡単な説明が書かれている。

――――――――――――――――

【冒険者のランク】

・ランクF=未成年と初心者

・ランクE=新人冒険者

・ランクD=中堅冒険者

・ランクC=ベテラン冒険者

・ランクB=上級冒険者

・ランクA=特級冒険者

――――――――――――――――

ランクCのベテラン冒険者だって……タロウと私はまだ15歳と14歳なのに変なの。ふふ。


「テオ、何で子供を連れて<リッヒダンジョン>50階のワープを開通できるんだ……年季の入ったランクCの奴らが、40階のワープを通すのでさえ難しいんだぞ! おかしいだろう!」


「ハハハ! ゲイル、俺の指導が良いんだ!」


「ぬかせ! ここのギルドでは、<リッヒダンジョン>40階のワープ開通でランクB、50階でランクAの昇格対象になるんだぞ! だが、子供を……ランクCを飛ばしてBになんて出来ない。ましてや……」


ランクAになんて出来ないと、ギルド職員のゲイルさんがぼやいている。


タロウはゲイルさんに何度も子供と言われたのが嫌だったのか、「俺、成人しています」と返したら、ゲイルさんに睨まれていた。


タロウは、最近また背が伸びて体格も良くなってきたけど、顔が幼く見えるからね。12~13歳だって言っても通用すると思う。


テオは、冒険者活動を休んでいた時期があるからランクBのままで――私を育てていた間は冒険者をしてなかったからね――ランクAの魔石をもう少し換金したらランクAになるんだって


「ゲイル、俺は特定の指名依頼しか受けないから、ランクBのままでいいぞ」


特定? ああ、エリオット様ね。


「テオ、お前な……」


何でも、ランクAの冒険者になったら、ギルドや国からの指名依頼があって断れなかったりするんだって。因みに、冒険者パーティーにもランクがあって、私達のパーティーはランクCだったのがBに上がった。


「ゲイル、パーティーランクもCのままでいいぞ」


「おい、テオ……個人のランクは別として、どこのギルドに50階へワープ出来るランクCパーティーがいるんだ! ギルドの嫌がらせだと思われるだろうが!」


今日のゲイルさん、テンションが高いです……。


「ゲイル、この3人の顔ぶれをみたら、誰も嫌がらせなんて思わないぞ」


「テオ、お前なぁ……。はあ~、50階のワープを通したなら、実力的にはランクAのパーティーだぞ……」


ゲイルさんが、私が未成年だからパーティーランクBで我慢してくれだって……テオの言う通りランクCで良いんだけどね。


◇◇◇

それから(しばら)くして、ダンジョンのドロップ品を換金しに冒険者ギルドに行ったら、ゲイルさんに呼び止められた。


「テオ、第一騎士団からパーティー『ポーション屋』に指名依頼が来ているぞ」


「ん? ああ、エリオット様だな」


「……アリス、パーティー名で呼ばれた」

「……タロウ、何となく……恥ずかしいね」


前にテオがパーティー名を付けると言っていたけど、『ポーション屋』にするとは思わなかった。そのまんまだし……。


冒険者カードの裏面には、


【パーティー:ポーション屋】

【パーティーメンバー:テオ・アリス・タロウ】


って、書かれている。店の宣伝みたいだけど、『暁のナンチャラ~』とか『ナンチャラ~ドラゴン』みたいなのよりはマシかな。


第一騎士団からの指名依頼の内容は、私達が50階のワープを取った後、エリオット様が店に来て聞いていたから知っているけどね。


◇   ◇   ◇

ある日、お店を開けてすぐにエリオット様とアルバート様が来た。


「テオ殿、折り入って頼みたい事があるんだ」


「エリオット様が頼み事なんて珍しいですね。またどこかで魔物が異常発生して、ポーションが大量にいるんですか?」


ポーションなら作り溜めしているから大丈夫だと思っていたら、頼み事はポーションじゃなかったの。


「いや、違うんだ。この前、テオ殿達が50階のワープを開通させたと言っていただろう? 聞いた時は驚いたが……実は、3人に<リッヒダンジョン>攻略の手伝いをして欲しいんだ」


「えっ……ダンジョンの攻略ですか?」

「「えっ!?」」


驚いてタロウと顔を見合わせた。エリオット様と一緒にダンジョンの攻略をするって事? アルバート様とロペス様もだよね……。


なんでも、第一騎士団の<リッヒダンジョン>の攻略は56階まで進んでいて、地図を作る探索中にあのデーモンが出て来たんだって。


「私のこの剣には、まだアリスが付けてくれた『聖魔法』が残っている。この際だから、テオ殿達に手伝ってもらって、60階のワープを開通させたいと考えているんだ」


テオとタロウの剣にも『聖魔法』が残っているだろうし、私に弱体異常の回復をして欲しいって言われた。


「60階のワープですか……。エリオット様、流石に60階を目指すなら俺達にも準備が必要です」


50階のワープを取ったけど、まだその先には進んでいない。今は、騎士団の邪魔にならないように、コカトリスの肉と上質肉狙いでダンジョン40階~46階辺りで狩りをしているの。


「ああ、テオ殿達の準備が出来たらで構わない。準備が整ったら連絡して欲しい」


「分かりました。エリオット様、準備が出来たら連絡します」


ポーションは沢山作っているから大丈夫だけど、マジックポーションがね……来月、リアム様に納品する分を除くと、バッグには10本のマジックポーションがある。


普段、テオ達とダンジョンに入る時はマジックポーションを使わないから、無理せず進むなら足りると思う。


けど、デーモンにはタロウの『雷魔法』が有効だからね。余裕がある方が良いから、タロウの分を合わせて15本は欲しいかな。


テオとタロウにプレゼントした『聖魔法』付きのネックレスは、50階までの魔物が攻撃して受ける弱体は全て治せた。


だけど、スタンピードで姿を見て、50階までに出て来なかった魔物……60階から出てくるだろうオークキングやマンティコア、デーモンから受ける弱体攻撃にも効果があるかは分からない。


それと、エリオット様達を回復するのにどれくらいMPが必要になるかも分からないな……。


そうだ、タロウのプレゼントを作る時に買ったネックレスが、バッグにまだあるから、エリオット様にネックレスを作ろうかな? アルバート様とロペス様のも……白い石じゃないけど良いよね。あっ、ちょうど3人の髪色に似た石がある! これで作ろう。


◇◇◇

その後、テオが<大森林>の2か所にある魔力草を採りに行ってくれたので、マジックポーションを10本作る事が出来た。


「テオ、バッグにあるのを合わせて、使えるマジックポーションが20本……足りるかな? エリオット様達にネックレスも作ったんだけど……」


「アリス、エリオット様達にもネックレスを作ったんなら大丈夫だろう。もし、足りなくなったらそう言えばいい。明日にでも、エリオット様に連絡してくる」


「うん、分かった」


後は食事だけど、サンドパンは店売り用が沢山バッグにあるから大丈夫かな。でも、ゆっくり食事が出来ないかも知れないから干し肉を作ろう。


上質肉で作ったら、市場で売っている普通の干し肉より美味しくなるかな?



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― 新着の感想 ―
お母さん、死んだ事にされて生きてそうだけどな。 保護?軟禁?してるのが悪い人か良い人かは別として。
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