メルセデス
無事に外へ出ると、闇に包まれた駐車場へとライトを向ける。
「ここで、少しだけ待っていて」
雪乃を安全な陰に待たせ、僕は昼間に確認した植え込みへと向かった。ビニールシートを捲り、無残な岡田さんの遺体を探る。目当てのものはすぐに見つかった。ズボンのポケットから高級感のあるキーケースを回収する。
リモコンのボタンを押すと、すぐ近くに停められていたメルセデスのミニバンが、ハザードランプを点滅させて静かにロックを解除した。
「雪乃ちゃん、車に乗って」
「はいっ」
助手席から乗り込み、慎重にイグニッションを押す。さすがはドイツ製の高級車だけあって、エンジン音は信じられないほど静かだった。これなら周囲の化け物を呼び寄せる心配もない。
そして、車内の様子を確認した僕は、思わず目を見張った。
「……後ろが完全にベッド仕様になっているな」
後部座席はフラットに倒す簡易的なものではなく、厚みのある本物のスプリングマットが敷き詰められたプライベート空間へと改造されていた。
「わたし、なんだか急に眠くなってきちゃいました……。後ろに移動しませんか?」
「そうだね。一度エンジンを切ってロックしよう。後ろで休もうか」
車内を完全に密閉し、僕たちは後部へと移動した。助手席の背面に備え付けられた小型の車載冷蔵庫を開けると、冷えたビールやカクテルが数本入っている。その奥には、大人向けの艶っぽい玩具やローション、そして怪しげな英字が書かれた小瓶――媚薬の類まで常備されていた。
(これを今の雪乃に使ったら、一体どうなるんだろうな……)
一瞬、脳裏を掠めた邪念を遮る、雪乃もその小瓶を覗き込んできた。
「これって……そういう、エッチなオモチャ、ですよね?」
「……興味があるのかい?」
「えっ、あの……少しだけ、あります。……ダメですか?」
「もう少し、大人になってからだね」
「むぅ……井上さん、わたしはもう子供じゃありませんよ!」
子供扱いされたのが不満なのか、雪乃は不満げに頬を膨らませた。その仕草すら、今の僕にはたまらなく魅力的に映る。
「さあ、横になろう。疲れただろう?」
「えっ……その、井上さん」
「どうしたの?」
「……しないんですか? さっきトイレでは、これから抱くって言ってくれたのに……」
「さっきのは、佐藤の目を欺いて君を助け出すための嘘だよ」
「嘘……だったんですか? キスだって、あんなに激しくしてくれたのに……」
雪乃の瞳に、微かな寂しさが広がる。
「キスは、あいつらに君を奪われるのが我慢ならなかったからだ。でも……こんな極限状態の車の中で、大切な初体験を済ませてしまうのは嫌だろう?」
「それ、ですか……」
向かい合って胡坐をかいていた雪乃は、何かを決意したように深く頷くと、不意に僕の胸元に飛び込んできた。そのまま強い力で唇を押し付け、不器用ながらも必死に舌を伸ばしてくる。
反射的にその舌を絡め取ると、僕の脳内に強烈な快感が弾けた。彼女の小さな口内を蹂躙し、溢れる唾液を貪るように分かち合う。
「はぁ……っ、すごい……。もっと、もっと触ってください」
「ダメだよ、雪乃……っ」
突き放そうと伸ばした僕の手は、拒絶とは裏腹に、彼女の制服の合わせ目から滑らかな肌へと滑り込んでいた。手のひらに触れた、若々しく瑞々しい膨らみを軽く揉みほぐす。指先でその先端の突起を優しく弾くと、彼女の全身がビクンと大きく跳ね上がった。
「井上さんはわたしを子供扱いしますけど……わたし、実は処女じゃないんですよ? 今時の女子高生って、思っているよりずっと大人なんです」
「……そうなのか。だから、こんなに敏感に感じるんだね」
彼女が処女ではないという言葉に、一瞬だけ胸の奥がチクリと痛んだが、同時に「ならば容赦なくこの肉体を貪れる」という暗い歓びが理性を塗りつぶしていった。
「さっき、わたしの名前、呼び捨てにしてくれましたよね? 佐藤さんたちに呼ばれるのは虫唾が走るほど嫌でしたけど……あなたには、ずっと『雪乃』って呼んでほしいです」
「わかったよ、雪乃」
彼女の全身の衣服を丁寧に剥ぎ取り、その白く美しい肢体を惜しみなく視線で貪った。吸い寄せられるようにその秘められた割れ目へと顔を近づけ、溢れ出るフェロモンに導かれるまま、熱い舌を這わせて愛撫する。デリケートな尖端を優しく吸い上げると、彼女は腰を激しく浮かせた。
「はぁはぁ、あっ、頭が痺れる……っ! そこ、ダメ、腰の力が抜けちゃう、あ、あああんっ!」
「雪乃は本当に感度がいいな。こんなに敏感な子は初めてだよ」
「恥ずかしいです……わたし、おかしくなっちゃったのかな……っ」
「そんなことない。男として、こんなに嬉しいことはないよ」
「……あなたが喜んでくれるなら、わたし、嬉しい……っ。もう、お願いだから入れてください。これ以上焦らされたら、本当におかしくなっちゃう……!」
「わかった。それにしても、本当に綺麗なピンク色だ。愛液がこんなに溢れ出しているよ」
「はぁ、はぁ……そんな、恥ずかしいこと言わないで……。言葉にされると、中がキュンキュンしちゃうの……っ」
僕は彼女の身体を横たえさせ、自身の昂ぶりをその秘所に宛がい、ゆっくりと腰を下ろした。だが、先端が侵入した途端、信じられないほどの狭さと強い抵抗に阻まれる。
「ん……? あれ、随分ときついな……」
「あっ……待って、待ってください。わたし……あの、う、上がいいです! わたしが上に乗ります!」
「騎乗位がいいのかい? 分かった、じゃあ僕の上に跨ってごらん」
仰向けになった僕の上に、雪乃は顔を真っ赤に染めながら足を開いて跨った。僕の質量を小さな手で握り締め、「大きい……」と小さく唾を飲み込む。そして、自身の中心へと宛がい、意を決したようにズブリと腰を落としていったが――途中で完全に動きが止まってしまった。
「う、あ……痛いっ! 痛いよぉ……何これ、こんなに痛いの……っ?」
涙を浮かべて身を強張らせる彼女を見上げ、僕は確信した。
「雪乃……もしかして君、本当は処女なんじゃないのか?」
「……ごめんなさい……っ。嘘を吐きました……。でも、自分じゃ怖くて、これ以上動けなくて……。お願い、井上さん、……突き破って」
ここまで来て、引き返せるはずがなかった。彼女の愛らしい嘘に独占欲を刺激され、僕の昂ぶりは限界を超えていた。
「雪乃、そのまま僕の胸に倒れ込んで。キスをしよう」
「はい……あなたのキス、大好き……」
ふくよかな胸を僕の胸板に押し付け、僕たちは再び深く唇を重ねた。
「んむ……ちゅ、ぷ……あん、中で擦られると、痛いけど気持ちいい……っ」
「また感じてきたね。……今度は仰向けに寝てごらん」
「はい……」
「膝の下に手を回して、足を思い切り開くんだ。その方が痛みが和らぐからね」
「こんな格好……はずかしい、はぁはぁ……っ」
純潔な女子高生に、これ以上ないほど卑猥な姿勢を取らせているという罪悪感。しかし、可愛い嘘を吐いた彼女へのお仕置きとして、僕は冷徹に、しかし甘く囁いた。
「入れるから、僕にちゃんとおねだりしてごらん」
「え……っ、あ……っ。雪乃の、はぁはぁ……おマンコに、井上さんの大きなおちんちんを入れて……処女、貰ってください……っ!」
「痛くても、我慢できるかい?」
「はい……いいです、欲しい、です……っ。あ、痛いっ、ああああああああんっ!」
膜を鋭く破る確かな感触と共に、僕は彼女の最奥へと一気に侵入した。入口は信じられないほど狭く緊密だったが、奥は温かく柔らかに僕のすべてを包み込んでくる。
腰を突き動かすたび、彼女は甘い悲鳴を上げながら背中を弓なりに反らせた。その初々しい反応が、僕の理性を完全に狂わせる。
「はぁ、はぁ……痛い、痛いけど、奥がすごく気持ちいいです……。ああ、これ、イク、いっちゃう、あっ、はっ、あああああっ、凄い……!」
「処女のくせに、雪乃は本当にスケベだな」
「いやぁ……っ、だって、気持ちいいの、気持ちいいのぉ……っ!」
「僕も最高に気持ちいいよ。……雪乃、もう限界だ、出すよ」
「お願い、中で出して……っ! あなたの熱いの、たくさん欲しいの……っ!」
「本当に可愛いな……大好きだよ、雪乃。出すよ、中に……っ!」
「嬉しい……わたしも、大好きぃぃぃ……っ! あああああっ、熱い、中があなたでいっぱい……っ!」
処女の安全日に関する曖昧な知識など、今の僕にはどうでもよかった。ただ、この狂った世界で僕を盲信してくれる愛おしい存在の中に、自分の証をすべて注ぎ込みたかった。
何度も熱い液体を彼女の最奥へと注ぎ込み、僕たちは泥のような快感の中で強く抱き合い続けた。
行為の後、雪乃は愛おしそうに自身の下腹部に手を添え、満足感に満ちた幸福な笑顔を浮かべながら、小さく呟いた。
「……すごく、しあわせ」
※少し過激な性描写や表現もありますから、ミッドナイトノベルに移行中です




