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良子先生

お風呂から上がると、後部座席のメンバーによってすでに部屋割りが決められていた。

僕は1階にある、特大のダブルベッドが鎮座する主寝室を使うことになり、奈緒と咲愛が同室、彩香と良子はそれぞれ2階の個室を各自で使うことになったようだ。


ひんやりとしたシーツが心地いい寝室のベッドに寝転がって身体を休めていると、コンコン、と控えめなノックの音がして、良子が部屋に入ってきた。手にはドラッグストアで調達してきたという救急箱を抱えている。約束通り、僕の怪我の具合を診てくれるようだ。


「……どれ、見せてください。うん、出血も完全に止まっていますし、酷い化膿の兆候も見られませんね。良かったですわ、順調に回復に向かっています」

良子はベッドの脇に腰掛け、慣れた手つきで傷口を触診していく。


「良子先生……なんだか急に、身体が少し熱っぽいような気がするんです。ちょっと診ていただけませんか?」


「ど、どうしたんですか? 急に先生なんて改まって……。体温計ならドラッグストアで手に入れましたが、まだ2階の部屋に置いたままで――少し待っていただけますか?」

良子が立ち上がろうとする。


「いいえ、待てません。おでことおでこを合わせて、熱を診てください」


「……もう、仕方ありませんね。こんな非科学的な方法では、正確な体温なんて分かりっこないのですが……」

良子は呆れたようにため息をつきながらも顔を近づけてきた。彼女の額が、僕の額にそっと重なる。

「……別に、熱は高くなさそうですが。冷たいくらいだわ。――ん、むぅっ!?」


その隙を見逃さず、彼女の不意を突いて唇を重ねた。古典的なアプローチだ。すぐに僕の目論見に気づいてはぐらかされるかと思ったが、彼女は恋愛経験が皆無のせいか、僕の行動を全く疑っていなかったようだ。結果として、無理やり奪うような激しいキスになってしまった。


「ぷはっ!……んぐっ、ちょっと、井上さん……っ! 急にこんなことをするのは止めてください!」

良子は顔を真っ赤にして僕の胸を押し返した。


「ごめんなさい。ようやく二人きりになれたから……どうしても君にキスしたくなってしまったんだ」


「そういうもの……なんですか? キスというのは、もっとこう……互いのムードが十分に高まってから、段階を踏んで行うものだと思っていましたけれど……」

良子は困惑したように唇を指でなぞる。


「良子は、僕とキスをするのが嫌だったのかな?」


「そ、そんなことは……ありません」

彼女は小さな声で俯いた。


「それなら、もう一度してもいいかい?」


「……分かりました。どうぞ、してください」


良子はぎゅっと目を閉じ、真っ赤な顔をして全身を強張らせた。その様子は緊張でガチガチだ。本当に彼女はこれまで色恋沙汰にも目もくれず、医療一筋の真面目な人生を歩んできたのだろう。そんな彼女の純潔を、自分の手で少しずつ汚し、染め上げていくような背徳的な感覚に囚われ、僕の下半身は猛烈に興奮し始めていた。


「それじゃあ、するよ」


「ふぁい……ん、ちゅ……むぐっ……!」

再び唇を重ね、今度は彼女の唇を割り開いて、温かい舌をその奥へと差し込んだ。良子は一瞬パニックを起こしたように身を震わせたが、彼女の後頭部を優しく手で固定し、しつこいくらいに入念に口内を愛撫し続けると、恐る恐るというように自分の舌を絡めて応じてくれるようになった。


「はぁ、はぁっ……! あの、その……本当に、彩香さんや奈緒さんも、いつもあなたとこんなことをしているのですか?」

唇が離れると、良子は息を荒げながら潤んだ瞳で問いかけてきた。


「あはは、良子は、嫌だった?」


「その……衛生的な観点から考えると、お世辞にも推奨できる行為とは思えなくて……。でも、脳の奥まで直接強い刺激が突き抜けていくような、不思議な感覚でしたわ」


「なるほどね。君のことが少し分かってきたよ。良子はセックスのことも、どうしても医師としての目線で論理的に考えてしまうんだね。頭でばかり考えてしまうタイプだから、他人に心身を委ねることが苦手なんだ」


「……っ。はい、言われてみれば、確かにその通りかもしれません……」

図星を突かれた良子は、恥ずかしそうに視線を泳がせた。


「分かった。それなら良子が慣れるまでは、僕がこれから君の身体に何をするのか、その都度言葉に出して伝えるようにしてみるよ」


「はぁ……え? どういうことですか?」


「――今から君に触れたい。君のシャツのボタンを外して、綺麗な胸に直接触れるよ」


「えっ!? いや、ちょっと待って……っ!」


「ダメなのかい?」

じっと見つめると、良子は「スー、ハー、フー……」と何度も深呼吸をして必死に心の準備を整え始めた。そして、蚊の鳴くような小さな声で、

「……お、お願いします……」と呟いた。


彼女のシャツのボタンを上から順に外し始めると、良子は恥ずかしさに耐えかねたように顔を真紅に染め、頑なに天井の一点を見つめて硬直した。


「そんなに恥ずかしがらなくてもいいじゃないか。医師なら、他人の身体の診察なんていつもやっていることだろう?」


「私は……診る側ですから……っ! それに、す、好きな人にこんな風に無防備な姿を見られるのは……その、恥ずかしいに決まっているでしょう!」


「最高に魅力的だよ、良子。――じゃあ、胸に触れるよ」


「はぁ……っ!、あっ……んんっ……!」


僕の手のひらが彼女の柔らかな膨らみを包み込むと、良子はそれだけでビクッと背中を跳ね上げた。

「とっても敏感なんだね。ブラジャーも外すよ」


「は、はい……っ。あっ、ひぃ……! うう、あんっ……!」


そのまま彼女をベッドに押し倒し、露わになった乳首へと容赦なくむしゃぶりついた。極度の緊張と興奮からか、その先端はすでにピンと硬く膨らんでいる。


「痛いかい?」


「いえ……、身体が芯から痺れて……気持ちいい……ですわ。あっ、声が勝手に出て……私、なんてはしたない……あんっ!」


「はしたなくなんか無いさ。良子が僕の手で感じて、可愛い声を出してくれるのが一番嬉しいんだよ」


「そう……なのですか? あっ、お願いですから、私を軽蔑しないでくださいね……、ああ、そこ、ダメ……っ!」


「軽蔑なんてするわけないだろう。――次は、下半身にも触れるからね」


「し、下ですか……っ!?」


「そうだ。君の太ももを撫でて、ショーツの上から、クリトリスや大切な場所に直接触れるよ」


「イヤ、イヤ……っ! そんな、そんなところ汚いですから……っ!」

良子は急に強い拒絶反応を示し、ベッドの上で激しく身悶えして暴れる素振りを見せた。


「汚くなんか無いさ。約束しよう、良子が嫌がるなら、今日は最後までしないから。だから、僕の手を信じて我慢してほしい」


「ううう……分かりました……。約束、ですよ……」

観念した良子は強く目を閉じ、両脚をぴったりと隙間なく閉じてベッドに横たわった。


僕は彼女の白く滑らかな太ももに手を伸ばし、優しく撫で上げていく。それだけで彼女の肉体がピクピクと敏感に跳ね上がるのが分かった。かなりの感度だ。しかし、理性が邪魔をしているのか、頑なに脚を開こうとはしない。

きつく目を閉じている彼女の美しい顔を眺めながら、もう一度優しく唇を重ねた。キスには少し慣れてきたのか、舌を伸ばすと、彼女も不器用に応じるように舌を絡めてくる。

口内を執拗に愛撫しながら、同時に今度は乳首を焦らすようにカリカリと爪の先で刺激した。すると、上半身の快感が下半身へと連動したのか、良子は次第に膝を折り曲げ、自身の股間をモジモジと擦り合わせ始めた。乳首への刺激が子宮を収縮させ、愛液を分泌させている証拠だ。


僕は良子の頭の下にそっと手を差し入れた。彼女が自然と頭を持ち上げたその瞬間、僕の片脚を彼女の脚の間に滑り込ませて強引に隙間を作り、そのままショーツの股布の部分へと一気に手を伸ばした。


――ぴちゃっ。


指先から伝わってきたのは、驚くほどの水分量だった。良子のショーツには、すでに中央に大きなシミができるほど、大量の愛液が溢れ出ていた。


「イヤ……っ、あっ、やめて、恥ずかしい……っ! ああ、ダメ、ダメダメ、本当におかしくなるから……っ、あっ、んんんっ、はぁ、はぁ……っ!」

僕がショーツ越しにクリトリスを指の腹で激しく擦り上げると、良子は腰を大きく跳ね上げ、そのままシーツをきつく握りしめて絶頂へと達した。


「……イったみたいだね。気持ち良かったかい?」


「そんな……はぁ、はぁ……っ、まるでスポーツの試合結果みたいに淡々と言わないでください……。意識が本当に遠のきそうで、怖かったです……」

良子は涙目で僕を睨みつけ、激しく上下する胸を押さえた。


「よし、じゃあ次はショーツを完全に脱がして、君のクリトリスとオマンコを口と舌で直接舐めるよ」


「ええっ!? イヤ、イヤイヤ! 絶対にイヤです! それだけは衛生的に完全にアウトです! バイ菌の繁殖が凄まじいですし、私は丸一日お風呂にすら入っていないのですよ!?」

良子は先ほど以上の形相で、医師としての本能を爆発させて大猛反対してきた。


「じゃあ、お風呂に入って綺麗に洗ったら、僕に舐めさせてくれるの?」


「もちろんです! 清潔にすれば、医学的にもリスクは全然違いますから……って、何を言わせるのですか!」


「そうか。なら決まりだ。今夜、ちゃんとお風呂に入って清潔にしてから、僕のこの部屋においでよ。一晩中、首を長くして待っているからね」


「ううう……っ! 今夜は長距離の移動で酷く疲れているので、絶対に無理です!」

良子は真っ赤になって毛布を頭から被ってしまった。


「ふふ、楽しみに待っているからね、良子」

少しずつ僕の色に染まりつつある彼女の反応を、心の底から楽しんでいた。

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