冬と雪
「よ、よろしく、おねがいします……っ」
寝室のドアを閉め、ダブルベッドの前に立つと、冬子は借りてきた猫のように酷く緊張して身体を強張らせていた。
僕が知る限り、彼女の性経験は、僕が初日の夜に半分力尽くで犯した件と、あのストーカーに無理矢理犯された恐怖の記憶だけだ。そして、そのストーカーを彼女は自身のナイフで刺し殺している。
「冬子、行為を始める前に、少しだけ君と真面目に話したい事があるんだ」
「……なんでしょうか?」
「その……君は、あの夜に男を殺しているよね。自分を襲った悪党とはいえ、人を手にか命を奪ったことに対して……その後、精神的に思い詰めて夜も眠れなくなったり、罪悪感に苦しんだりはしていないかい?」
僕が心配そうに彼女の顔を覗き込むと、冬子は少しだけ小首を傾げ、拍子抜けするほど淡々としたトーンで答えた。
「ん~……、結論から申し上げますと、そういった罪悪感やPTSDのようなものは、驚くほど“まったく無い”です。自分でもここまで冷静でいられる精神構造に少し驚いていますが、ただ一つ心配なのは、この事実を周りのみんなに知られたら血も涙もない異常者だと引かれるんじゃないか、ということくらいです」
「そ、そうなのか。それなら、本当に良かったんだけど……」
「マサキさん、以前わたしがネットの心理学のコラムで見た情報なのですが……実は全人類の約1/3くらいの人間は、正当防衛や極限状態において、人を殺しても、精神的に一切のダメージを受けずに平気でいられる素質、を持っているらしいです。日本のような平和な国に住んでいると意外に感じますが、数々の血塗られた世界史がそれを証明しています」
「歴史が?」
「ええ。だって、人間の歴史の本質なんて、つまるところ殺し合いと略奪の歴史の連続ですよ? 生物として、一定数の人を殺すことに忌避感を持たない人間が存在しないと、そもそも部族の戦争も国家の成り立ちも維持できませんからね。わたしは、たまたまその遺伝子を引き継いでいただけです」
「確かに一理あるな……。実は、かく言う僕自身も、間違いなくそっち側の人間だと思うんだ」
「プッ、アハハ! そんなこと、今更言われなくても最初から分かりきっていますよ。わたしは、あなたがそういう冷徹な強さを秘めた男だからこそ、信頼して付いていくと決めたんです。この崩壊した世界では、いざという時に人を殺せない綺麗事ばかりの人間は絶対に生き残れません。あの男、権藤のように、いくら肉体的な力が強くても、敵を徹底的に殲滅する覚悟がない人間は、いつか必ず隙を突かれて殺される運命にあるんです」
冬子の放った意見は、平時のモラルからすれば極論ではあるが、この地獄のような末世においては、これ以上ないほどに的を射ていた。いくら実力の差が歴然としていても、生半可な同情で敵を何度も見逃していたら、いつか必ず自分が寝首を掻かれて殺されるのだ。
「君は本当に賢くて冷徹だな、冬子。最高に頼もしいよ。――それと、もう一つ。さっきの602号室の信彦だけど、あいつには今後、あまり不用意に近づかないよう気を付けておいてくれ」
「ふふ、マサキさんは心配性すぎですよ。あの男は、知識だけを肥大化させた典型的な引きこもりオタクですから、口先だけで、リアルでは何も行動を起こせませんよ」
「そうならいいんだけど……僕は、君の身に何かあるのがとても心配なんだよ」
「アハハ、ありがとうございます。大好きなマサキさんにそうやって特別に心配してもらえるだけで、わたしは最高に幸せです」
「さてと、それじゃあお喋りはここまでにして……。今日はせっかくの冬子の夜だから、君に好きな方を選んで貰おうかな。――『激しいの』と『優しいの』、一体どちらのセックスがお好みかい?」
急に卑猥なトーンで問われた冬子は、一瞬その意味が分からずにキョトンとした表情を浮かべていたが、すぐに内容を察して、みるみるうちに頬を林檎のように真っ赤に染め、不満げに口をすぼめた。
僕は彼女のセックスの経験値の少なさや心の傷を考慮して、優しくという答えが返ってくるものとばかり思っていた。
「……激しいのを、おねがいします」
しかし、彼女の口から飛び出した望みは、僕の予想を完全に裏切るものだった。
「そうか。意外にも、激しく蹂躙されるのが望みか。……それじゃあもう一つ質問だ。身体が壊れる寸前の快楽か、それとも完全に理性が壊れて失神するほどの絶頂か、どちらがいい?」
「あの……。マサキさんのモノで突かれて……一度でいいから、本当に失神というものを体験してみたいです……っ」
「そうか、そこまで言うなら容赦はしないよ。なら、それ相応の準備が必要だ。床やシーツが汚れないようにバスタオルを何枚か持って来るから、その間に服を全部脱いで、全裸でベッドの上で待っていなさい」
「はい……っ」
冬子は明日、部屋にこもって本を読んでいるだけだから、どれだけ激しく腰を振って腰を抜かさせても問題はないだろう。今夜は徹底的に可愛がってやろう。
そう心に決めながら、僕はクローゼットから大判のバスタオルを数枚取りに行き、同時に、岡田の引き出しに隠されていた、海外製の強力な媚薬を僕の肉棒へとたっぷりと塗り込んだ。
寝室に戻ると、シルクのシーツの上にバスタオルを何重にも厳重に敷き詰める。すでに服を脱ぎ捨て、自身の白く細いスレンダーな裸体を恥ずかしそうに見つめていた冬子を、ベッドの上へと手招きした。
「おいで、冬子。まずは僕のこのペニスを、君の舌でたっぷりと舐めてご覧」
「……はい」
僕はベッドのヘッドボードに枕をいくつか挟み、上半身をもたれ掛けさせながら座った。冬子はいつもの黒縁眼鏡をはずしていた。彼女は化粧をしない、それでも小顔で目鼻立ちの整った顔は彩香達に引けを取らないほど美しい。
元の素材は彼女が一番だろう、そんな冬子が僕の足の間に這いつくばるようにして入り込み、美しい顔を股間に埋め僕の肉棒の先端に、ペロペロと可愛らしく舌を這わせ始めた。
まだ経験が浅いためか、その舌使いは決して上手いとは言えなかったが、そのビジュアルと愛する女の舌で直接ペニスを愛撫される感触は、僕の脳を最高に気持ちよく刺激する。
「フフ……マサキさんの、舐めているだけで、どんどん信じられないくらい大きく、硬くなってきました……」
「そのままたっぷりと、奥まで咥え込んでほしいな」
「ふぁかりまひた……。アムッ、……はあ、はあ……やっぱり、すごく、大きいです……っ」
冬子は顔や口自体が小柄で小さいこともあってか、僕の太いペニスは半分ほどしかその可愛い口内に収まらないようだった。僕は彼女が十分に咥え込んだ頃合いを見計らい、彼女の柔らかな後頭部の髪の毛を大きな手で優しく、しかし力強く掴み、徐々にその頭を前後に動かして、ペニスの先端を彼女の狭い喉の最奥へと何度も押し込んでいった。
「ンッ、ンーッ……! ……プハァッ! はあ、はあ……っ、いきが……息が苦しいです……っ。でも……アムッ、レロ……」
喉を突かれる度に、冬子は苦しそうに息を荒げて顔を真っ赤に染めていく。しかし、その瞳はトロンと潤んでおり、僕の肉棒に塗り込んだ強力な媚薬が、彼女の粘膜を通じて早くも脳へと効き始めてきているのが一目で分かった。
「よく頑張ったね。――よし、今度は僕が冬子の身体を愛撫してあげる番だ。仰向けに寝転んで、膝を大きく立てて、僕に向かって足を拡げてごらん」
「……っ……はい……」
冬子は言われた通りの無防備な姿勢を取ったものの、やはり経験の少なさから来る羞恥心には勝てないのか、細い両腕を目元に当てて、自分の顔を隠すようにして必死に照れを隠していた。
大きく左右に開かれた彼女の足の間、ぱっくりと開いたピンク色のワレメを見ると、驚いたことに、まだ触れてもいないのに透明な愛液が溢れ出し、白い太ももの内側を伝ってダラダラと垂れて来ていた。
「随分と早くから濡れているじゃないか、冬子。まだペニスを少し口で咥えただけなのに」
「ち、違うんです……っ。マサキさんのを必死に舐めていたら……なんだか急に身体の芯が恐ろしいほど熱くなってきて……その、臭いが……っ」
「臭い? 一体、何の臭いだい?」
「そ、そんなの、わざわざ言葉に言わせないとダメですか……!? マサキさんは、本当にいじわるなんですね……っ。あなたのおチンポの……はあはあ、剥き出しのおチンポの、オスとしての濃厚な臭いがたまらなくて……もう、頭がおかしくなって、欲しくてたまらないんです……っ!」
「ダメだよ。まだ前戯が始まったばかりじゃないか。そんなに焦るなよ」
「あっ! ひゃあぁあぁッ!! あああああんっ!」
僕が彼女の溢れる愛液をペロリと舌で舐め取り、その奥にある小さく怒張したクリトリスへと、軽くピンポイントで舌先を素早く這わせた瞬間、冬子の細い腰がビクンと大きく跳ね上がり、前後に何度も激しく痙攣した。
媚薬の効果も相まって、恐ろしいほどの超高感度へと変貌した女の肉体を、指先と舌で徹底的に責め立てるのは本当に面白い。
僕が執拗にクリトリスを弄り、何度も何度も連続でイかせていくと、彼女の白く透き通るようなスレンダーな裸体は、瞬く間に鮮やかなピンク色へと染まり、僕の視覚を最高に楽しませてくれた。
舌で何度も絶頂へ送り込んだ後、さらに追い打ちをかけるように、ぱっくりと蜜を滴らせて開いたピンクのワレメへと、一気に2本の指を根元まで射し込んだ。腔内の最奥にある、彼女のGスポットと思われる肉の膨らみを指の腹で激しく刺激し、そのピストンのスピードを限界まで上げていく。
「あっ、あはっ、はんっ! あっ、あっ、あっ、あっ……ダメ! ダメぇッ! もうやめて、マサキさん、怖い、何かが怖い、壊れちゃう、ああああぁぁーーっ!!」
冬子はベッドの上で大きく身体をのけ反らせると、プシュッ、プシュッと音を立てて、激しく波打つお腹の動きと連動し、ワレメの奥から大量の透明な液体を勢いよく噴き出した。バスタオルが彼女の放出した熱い潮でみるみる濡れていく。
「……はぁ、はぁ……っ。わたし、潮を吹いちゃいました……。都市伝説じゃなくて、ホントにこんなにたくさん出るんですね……っ」
「乱れた君は最高に綺麗だったよ。気持ち良かったかい?」
「……はい、とても……。でも、本当に怖いです……。自分の身体が自分のものではなくなっていくみたいで……。あの、お願いですから、もう焦らさないで、本物を中に入れてください……っ」
「分かったよ。本当は色んなオモチャを使ってからにしようと思ったけど、今夜は冬子の希望通り、最初から本物にしてあげるね」
「ば、バイブですか……? そんなの今使われたら、本当に一瞬で脳の回路が焼き切れてヤバいことになりますから、絶対にダメです……。それよりも早く、マサキさんの熱いので、お願いします……っ」
岡田の冷蔵庫には、様々なサイズや形状の高級バイブや、アナル用のプラグが厳重に保管されていたため、それを使って開発してやろうと考えていたのだが、今夜の彼女のあまりの熱いおねだりに免じて、オモチャの使用は次回にお預けにしておくことにした。
僕のガチガチに勃起した肉棒を、冬子の愛液でヌルヌルになったワレメの入り口へと宛がい、何度か上下に擦り合わせる。それだけで、彼女の中からはさらに追加の蜜が溢れ出し、肉棒全体をヌルヌルにコーティングしていく。
冬子を見下ろすと、彼女は大きな瞳を限界まで見開き、激しく肩を上下させて息を荒げていた。
ズブズブズブ……ッ。
まずは挨拶代わりに、ペニスの半分ほどを狭い腔内へとゆっくりと沈み込ませてから、一度限界まで引き抜き――次の瞬間、体重をかけて一気に最奥の子宮口まで深く貫き通した。
「ひゃうあああああぁぁーーーーっっ!!!」
冬子は背中を弓なりに反らせ、肉棒を咥え込んだ細い腰をガクガクと小刻みに震わせた。その内壁は、まるで獲物を締め付ける蛇のように、僕の肉棒を全方位からギチギチに圧搾してくる。
「冬子、入れた瞬間から、またすぐにイってしまったのかい?」
「こんな……っ、ただ入れただけなのに、こんなに何度も簡単にイクなんて……凄いです……っ。マサキさん、マサキさんのこれ、本当に凄すぎます……っ!」
「ほら、ここの一番奥のキツいところも、すごく気持ちいいだろう?」
「はい……っ、あっ、あぁっ! また、すぐに、くる……っ、あああああぁぁ!! はぁはぁ!」
冬子は、僕が腰を引いて、ゆっくりと深く突く度に、快感のあまり背中を大きく反らせて、その形の良い上向きの胸を僕の目の前へと突き出してくる。その本能剥き出しの艶めかしい仕草は、僕の男としての征服欲と興奮をどこまでも引き上げ、寝室には二人の肉体が激しく衝突する、濃厚な水音が絶え間なく響き渡り続けた。
「あああ……ああああ……もう……らめぇ」
四つん這いにして後ろから突いていたのだが、冬子はうつ伏せに倒れこんでしまい、それでも責め続けると彼女は何度か呻いて動かなくなった。
「失神してしまったか」
彼女から肉棒を抜くと、ワレメから精液が垂れてきていた、その光景はとても淫靡で興奮した。
このまま失神した冬子を犯そうかと考えていると、ドアがゆっくりと開いた。
「あれ?お姉ちゃん寝ちゃってるね」
ドアから顔を覗かせたのは雪乃だった。
「どうした、眠れないのかい?」
「うん、1人で寝るのが怖くて、それにマサキさんより先に寝ちゃうなんてダメだよねお姉ちゃん、やっぱり姉妹として責任取らないとだし……わたしも一緒に寝ていい?」
そう言って雪乃は可愛く問いかける、拒否する理由もなく「おいで」と手招きすると嬉しそうにベッドに上がった、そして当たり前のように肉棒を咥えこむ。
「あああ、すっごい匂い」
「おいおい、汚いと思わないのか?」
肉棒は僕の精子と冬子の愛液がぐちゃぐちゃに混ざり合い、卑猥な匂いを漂わせている、雪乃はそれを舐めとるように舌を這わせる。
「全然、お姉ちゃんのだし、マサキさんのは何度も飲んでるしね」
まだ子供なのに、それか子供だからなのか雪乃の性に対する欲求は正常ではない気がした。
「上に乗ってくれるかい?」
「はい」
何の愛撫もしていないのに、雪乃の割れ目は濡れていて僕を跨ぐとヌルりとした感触と共に挿入した。
「あああ、きもちい。わたしこの格好でするの好きなの、あっあっ、おおきいマサキさんのおチンポ……すき」
僕の上で喘ぐ雪乃の幼い顔を見ると罪悪感を覚えるが、顔を上気させて必死に快楽を煽る姿はとても魅惑的で僕の興奮を高める。
隣を見ると冬子の美しい寝顔があった、僕は顔を寄せてキスをした。
僕はいま、美人姉妹の妹と交わりながら姉と唇を合わせている、そのアブノーマルな状況を想うとあやしい興奮が沸き起こり、その興奮のままに雪乃の中に射精した。
※少し過激な性描写や表現もありますから、ミッドナイトノベルに移行中です
あちらは、ラブシーンに少しづつ挿絵もいれてます。




