快方
身体が、内側から焼き尽くされそうなほどに熱い。
目の前には、首を失った権堂の巨大な胴体が転がり、そこから噴き出したドス黒い動脈血が、床一面を鏡のように真っ赤に染め上げていた。少し離れた場所には、苦悶と驚愕の表情を浮かべたままの生首がゴロンと横たわっている。
その凄惨極まりない光景を前にして、僕の脳裏を駆け巡ったのは恐怖ではなく、身震いするような強烈な興奮と、全てを叩き壊したいという狂暴な破壊衝動だった。
「はぁ、はぁ……うおあああああッ!!!」
抑えきれない衝動が喉を突き破り、獣のような咆哮となって室内に響き渡る。
胴体から離れた、人間の首。……僕はこれと同じ光景を、以前にも見ている。岡田だ。あの時、首を完全に切り落とされたはずの岡田は、なぜか切断面が再び繋がり、ゾンビとなって歩き出したのだ。
(ダメだ、この化け物をここで完全に処理しなければ、権堂がまた復活してしまう……!)
僕は衝動のまま、床に転がる権堂の生首の髪を鷲掴みにして持ち上げ、バックヤードの部屋を出た。廊下を突き進み、大破したコンビニの店内へと戻ると、そこには腰を抜かしたままの店長と佐藤、そして縛られたままの雪乃がいた。
『そ、それは……権堂、くんなのか……っ!?』
「ウエッ、オエッ……!」
僕が掴んでいた生首を投げると、権堂の生首はドン、ゴロゴロ……と乾いた音を立てて、店長の足元へと転がっていった。
『ヒィィィヤアアアアッ! や、やめてくれ、来ないでくれ!!』
「権堂は殺した。――次はお前たちだ。全員、ここでぶち殺してやる」
そうだ、店長も佐藤も首を切り落としてやる。あの肉が断たれる瞬間の感触を想像するだけで、ゾクゾクとするような暗い快楽が全身の血管を駆け巡る。僕は次の得物を求めてリュックの中を激しく探ったが、死闘の最中にナイフも包丁もすべてバックヤードの部屋で使用したことに気がついた。
「殺してやるから、そこで大人しく待ってろ」
ギラついた目で二人を威嚇し、武器を回収するために部屋へと引き返そうとした瞬間、雪乃と一瞬だけ目が合った。彼女は恐怖に怯える風でもなく、ただ黙って僕の姿をじっと見つめていた。
バックヤードの床から、血塗られたナイフと出刃包丁を拾い上げる。
「井上さん、あなた、今度は何をする気なの……っ?」
「決まっている。残ったあの二人を、今すぐ八つ裂きにして殺す」
「マサキさんがサイコキラーみたいになっちゃった……っ」
彩香が心底心配そうな表情で僕を見つめる傍らで、冬子だけはなぜか、狂気に満ちた僕の顔を見て嬉しそうに口元を歪めていた。
彩香がそっと顔に近づき、冷たい両手で頬を挟み込んだ。僕の顔を隅々まで観察するように見つめた後、彼女の手は滑らかに下へと伸び、ズボンの上から、鋼鉄のように硬り狂っている肉棒を愛撫するように握りしめた。
「目も顔も真っ赤だし、信じられないくらい熱い……。それに、こんな状態なのに信じられないくらいガチガチに勃起してる。井上さん……あなた、あの岡田さんの媚薬を飲んだのね?」
「……あの薬のことを、知っていたのか。そうだ、身体が動かなくて、一気に煽った」
「クスッ、もちろん知っていたわ。あなたがかつて、ここにあの媚薬を塗って咥えさせたこともね……。でも、そんな過去のことはもうどうでもいいの。今のあなたは、お薬のせいで身体が熱くて、頭が狂いそうなほど苦しいんでしょう? ――私に、処理させて」
彩香は僕の目の前にしなやかに膝をつくと、手慣れた手つきでベルトを外し、ズボンから猛り狂う肉棒を引っ張り出した。そして、その真っ赤に充血した先端を、自身の口腔へと深く割り込ませた。
「おうふ……っ、激しいな……とても、気持ちがいい……っ」
脳髄を直接かき回されるような、人生で経験したことのない超高密度の快楽が襲いかかる。膝から一気に力が抜け、僕は彩香の豊かな黒髪を両手で押さえつけながら、本能のままに腰を激しく突き動かした。強力な媚薬の効果により、快感の頂点は一瞬で訪れる。僕は絶叫に近い声を上げながら、彼女の喉の奥へと大量の熱い精液を迸らせた。彩香はそれを拒むことなく、ゴクンと艶めかしい音を立てて全てを飲み干してくれた。
「どう? 狂いそうな熱さは、少しはマシになったかしら?」
「あぁ……ありがとう、彩香。おかげで、少しだけ頭が軽くなった……」
「ふふ、火照りが完全に治まるまで、何度でもお相手してあげる。……そこのソファーに行きましょうか」
室内のソファーに腰を下ろすと、彩香は再び僕の股の間に正座し、その妖艶な顔を埋めてきた。
「いいよ、彩香……最高だ。ウグッ、んっ……!」
「ちゅっ、ん……♪ 井上さん、わたしも協力させてもらうわね」
隣に滑り込んできた冬子が、僕の唇に自身の唇を重ね、濃厚な舌を絡めてきた。彼女は僕の上着を乱暴に脱がせ、シャツを捲り上げると、尖った指先で乳首を小刻みに刺激し始める。上下から同時に押し寄せる容赦ない快楽の暴力に抗えず、僕はものの数十秒で、再び二度目の絶頂を迎えて射精した。
「ゴクリ……っ。またこんなにたくさん出たわ。凄いわね、これだけ出しても、まだ信じられないくらいカチカチに勃起してる……」
「今度は、わたしに舐めさせてください」
彩香と冬子は、まるで極上の甘味を奪い合うように、代わる代わる僕の肉棒を口に含み、貪欲に貪り続けた。
極限の快楽を何度も吐き出すうちに、媚薬によって暴走していた僕の脳は、急速に理性を取り戻していった。昂っていた破壊衝動が、凪のように静まっていく。
『キャーーーッ!! やめて、離して!!』
突如、静まり返ったコンビニの店内から、雪乃の悲鳴がバックヤードまで響き渡った
※少し過激な性描写や表現もありますから、ミッドナイトノベルに移行中です




