陽葵の部屋で
陽葵はバタバタと階段を駆け上がっていく。その後を追っていくと、彼女の自室らしき部屋にたどり着いた。
「来ないでくださいっ!」
両親があんな状態になっていた直後、僕と奈緒の情事を目撃してしまったのだ。彼女が激怒し、パニックになる気持ちは痛いほどよく分かった。
「すまない……だけど、そう怯えないでくれ。僕は危害を加えたりしないから」
「嘘! そんな兇暴なものを丸出しにしておいて、信じられるわけないじゃないですか!」
陽葵は涙目でビシッと指差した。そこで初めて、僕は自分が下半身丸出しだったことに気がついた。しかも奈緒との余韻が残っていたせいか、肉棒はまだ硬く大きくなったままである。
「あ……ごめん、ズボンは車に脱いだままで……見ないようにして話を聞いてほしい」
「そんな……バカですか!? 気になるに決まってるじゃないですか!」
「……そ、それより、君はアイドルが好きなのか?」
気まずさを紛らわせようと部屋を見渡すと、壁にはアイドルのポスターやグッズが飾られていた。
「推し活ですよ! 今時の女子なら普通です……って、話を逸らさないでください!」
「すまない。何から話せばいいか……」
「井上さんは、あの先生と奈緒さんを二股かけてるんですよね!?」
「二股では……ないんだ」
「嘘言わないでくださいよ! 私、バッチリ見ちゃったんですよ!?」
陽葵の怒りのポイントが、両親のことでも奈緒と行為に及んでいたことでもなく二股にあるのが少し意外だった。
「正確には……5人の女性と関係している。君の言い方だと、5股になるのかな」
「はぁっ!? 5人!?」
「それには理由があってね……」
僕は、この崩壊した世界を生き抜くために、自分を中心としたコミュニティを築いているという理由を順を追って説明した。
「うーん……それって……だけど、確かに……でも……やっぱり……」
陽葵は頭を抱えて激しく混乱しているようだった。やがて僕の顔をじっと見つめると、意を決したように尋ねてきた。
「それって……私もそこに入れってことですか?」
「僕としては、君が来てくれるなら大歓迎だ。だけど強制するつもりはないし、もちろん今ここで君を襲うつもりもないよ」
「あー……小さくなって……やだ、もう……っ」
真面目な話をしているうちに、僕の肉棒もしだいに鎮静化していった。陽葵はそれを見て顔を真っ赤にしている。
「……それで、私はこれからどうなるんですか?」
「君の自由だよ。あまりお勧めはしないけれどこの家に残るか、あるいは避難所として開放されている白心病院に移住する選択肢もある」
「白心病院は知ってます。……もし病院に住むことになったら、井上さんには会えますか?」
「たまには会えると思う。だけど、二人きりでゆっくり話すのは難しくなるかもしれないな」
「そうですか……」
陽葵は決めかねているのか、じっと考え込んでいた。
救助した直後は服も顔も薄汚れていたが、今は着替えてさっぱりしている。小さく細身な身体つきのわりに、胸や尻はしっかりと張っていて魅力的だった。軽くメイクを直した顔立ちもすごく可愛い。
何より彼女は車の運転が抜群に上手い。これまで何度も車で修羅場を脱出してきた僕にとって、その技術の価値は痛いほど分かっていた。
(……決断の時だな)
僕はベッドの端に座り込んで長考している陽葵に近づくと、その華奢な両肩をギュッと掴んだ。
「ちょっ……井上さん……っ!? ハッ……また大きくなってますけど……っ!襲わないんじゃ……」
「もう、悩むのはやめろ。僕のところに来るんだ」
そのまま彼女をベッドへ押し倒した。陽葵は小さく抵抗してきたが、小柄な彼女を組み伏せるのは容易だった。
唇を強く重ね、服の上から滑らかな身体をまさぐる。
「……強引なんですから……」
唇を離すと、陽葵はそう呟いて恥ずかしそうに視線を泳がせた。
服を脱がせにかかると、彼女も抵抗をやめ、恥ずかしそうに協力して脱いでくれた。
「……思ったよりも胸が大きいんだね」
「ばっ……! 恥ずかしいこと言わないでくださいっ!」
「でも、すごく綺麗だよ」
そう言うと、彼女はパッと両手で目元を覆い隠してしまった。相当な恥ずかしがり屋のようだ。
かなり強引に迫ってしまったが、彼女の身体は素直に感じてくれていた。ショーツを脱がすと、そのワレメはすでに溢れ出た愛液でしっとりと濡れていた。
陽葵の小柄な体に比例して、そこも驚くほど狭く小さく感じられた。傷つけてしまわないよう、指で丁寧に解し、広げながらゆっくりと肉棒を挿入していく。
「はぁ……っ! い、いたい……っ!」
「……もしかして、初めてだったの?」
陽葵はコクリと頷いた。それを聞いて胸に込み上げる愛おしさと、少しの申し訳なさを感じた。
優しくゆっくりと腰を動かすと、陽葵は荒い息を吐きながらも受け入れてくれた。
「まだ痛むかい?」
「少し……でも、すごく満たされた気持ちです……」
彼女の言葉に安心した僕は、繋がったままゆっくりと立ち上がった。
「えっ……なに……っ!?」
陽葵は小柄で軽い体つきだったため、結合したままでも簡単に抱え上げることができた。
落ちるのが怖いのか、陽葵は必死に僕の首に腕を回し、細い脚を僕の腰にしっかりと巻き付けてしがみついてきた。
僕はそのまま、腰と膝を使って彼女の身体を上下に揺さぶるように突き上げていった。
(……これは、奥深くまでダイレクトに突き刺さる感覚がたまらない……!)
「はぁぁっ……なにこれ……っ! 頭が……痺れるぅ……っ!」
陽葵は必死に僕にしがみつきながら快感に悶絶した。彼女の膣奥がキュウキュウと愛おしく蠢き、僕の肉棒を強く締め上げてくる。
「くっ……出るぞ……っ!」
僕は限界を迎え、彼女のいちばん深いところへと一気に射精した。
その後、再びベッドへ押し倒して何度もキスを交わし、陽葵の小さな身体を抱きしめていた。
彼女の目元にはうっすらと涙が浮かんでいたが、その表情はどこか晴れやかで、幸福感に満ち溢れているように見えた。
暫くすると彼女は落ち着いてきたようだった
「暫くは病院の避難所でお世話になろうと思うんですけど、ダメですか?」
「僕が決める権利は無いから」
「私は、ずっとあの運送会社の事務所に避難していたから、外がどうなっているのか知らないんです。ですから、色々な人の話を聞いてみたくて……」
陽葵の考えも良くわかる、彼女は救出されてから僕からしか話を聞いてない。信用されているとは思うが、彼女自身が調べて現状を認識するのが一番いいと思った。




