↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エバー・ア・ソード・フォー・ローゼズ  作者: deki
本編2

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

45/105

第37話

「殿下、この者が……」


「そうだ」


「ありがとうございます、殿下。

 我の体を治すために、大聖女様までお遣《つか》わし頂き、さらには、このような者まで……。

 殿下は、すべてをお見通しかと存じますが……」


「大公よ。助力は、一旦、ここまでだ。

 後は、自分自身で見極めよ」


「御意」


 皇太子ジークフリートが去った後、エッペンシュタイン大公は、目の前で恐縮している男に語りかける。


「さて、卿よ。今、我が考えていることはわかるか?」


 目を細めて凝視する男は、すぐに驚いた表情を示した。


「か、閣下、いったい何をお考えなのです?」


「おお! その反応を見ると、卿の権能は、間違いないようだな!!」


「いえいえ、長らく体調を崩されていたと聞いていましたが……」


「だからこそよ。健康になった男が考えることなど、”コ(・)レ(・)”しかないわ」


「お、おやめください、閣下」


「ハハハ、卿も好きだと聞いていたのだがなぁ~」


「それは、そうなのですが……」


「ならば、話が早い。

 ちなみに、殿下は、この方面は奥手のようでな。

 さて、本格的にお前の権能を見極めさせてもらおうかの」


「!?」


「なるほど、我でも全貌《ぜんぼう》を見通せぬとは……。

 相当な研鑽を積んだようだな」


「恐縮です。閣下の看破《かんぱ》の権能も相当強力で……」


「良い、良いのだ。

 愚息達は中途半端な権能で満足しておった。

 お前の父(・)親(・)も同様だった。

 しかし、我が孫(・)に、我以上の権能を有する者がいたとは……。

 これほどうれしいことはない!」


「か、閣下……」


「お前は、自身と家族を守るために、その権能を秘匿してきたのであろう。


 特にお前の父以外の愚息達の取り巻きには、宮廷の”暗部”とも手を通じているものがおるのでな。


 我が大公家も、時には汚れ仕事が必要なこともあり、一概には否定できず、放置しておったのだが、それが裏目に出て、有望な後継者候補を見逃していたとは……」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。