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エバー・ア・ソード・フォー・ローゼズ  作者: deki
本編1

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21/105

第14話(※残虐表現あり・ご不快な方は、第15話へ)

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【作者コメント】


※この第14話と、前の第13話は、残虐な表現の記載がございます。


 この話でご不快に感じられ、離脱されるのは、作者の本意では、ございません。


 よって、そのような話がお好みでない場合、この第14話は、読み飛ばして、次の第15話にお進みください。


 読み飛ばしても、ストーリーが追えるように配慮しましたので、安心して読み続けていただけるはずです。


 なお、このために、逆に、この第14話と、この前の第13話をお読みになった方々には、第15話は、少し冗長な説明だと感じられるかもしれませんが、上記の理由によるためであり、ご容赦いただきたく存じます。


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 そんな中にあって、政治権力に無頓着な皇弟にうまく取り入り、一介の侍従補佐から侍従長となり、伯爵位まで叙爵され、様々な権益をもとに多額の蓄財を手にしたオイゲン伯であったが、その政治的な基盤は脆弱であった。


「そろそろ潮時かもしれんな。

 皇弟、誰が一番高く買ってくれるか……」


「誰も買うことはできぬ」


 先程、皇弟が出てきた一画から、長身の男が出てきて、語りかける。


「何者だ!」


「5年ぶりだな、ジョドー」


「も、もしや、皇太子殿下!」


「とても直視できぬ所業だ。

 あれを放置するだけでなく、積極的に手引きまでしていたとは。

 貴様は万死に値する!」


「お、お待ちください。

 皇弟殿下のご命令で致し方なく……」


「問答無用だ!」


 すぐさま切り伏せられるオイゲン伯。


 警護していた近衛兵達は、その場に立ちすくみ、誰一人動けずにいた。


「私は、皇太子のジークフリート・フォン・アウグステンブルクだ。

 これから、逆賊の皇弟を誅する。邪魔すれば、卿らも逆賊とみなすぞ」


 近衛兵達は、その場にひれ伏す。


 その横を通り過ぎ、皇弟の後を追う。


 すぐに皇弟を見つけたジークフリート。


「叔父上、逃しませんよ。あなたには相応の報いを受けてもらいます」


「お前は誰だ……。まあ、いい。余の目を見よ」


 ジークフリートが皇弟ゲオルクと目が合った瞬間、目から光が飛び出してきたが、ジークフリートの手前で弾き飛ばされる。


「なぜだ。余が移れんとは……」


「なにか小細工をしたようだが……、無駄です、叔父上」


「んんん?

 お前、何か、嫌な気配のものを隠し持っているな……。

 一旦、引くか……」


「叔父上……、あなたは本当に叔父上なのですか?」


「むぅ、気づかれたのか……、仕方ない。

 まあ、とりあえずは誰でもよいわ」


 騒ぎに駆け付けた多数の近衛兵の一人に、目を向け、先程と同じく、目から光を発した皇弟ゲオルク。


 その光が兵の目から他の兵の目へと次々と飛び移っていく。


 しかし、近衛兵達には、特に変化はない。


「何をしたのかはわからぬが……」


 皇弟ゲオルクに向き直ったジークフリートだったが、すぐに異変に気付く。


「うああああああああ!!」


 頭を抱えて、狂乱した皇弟ゲオルクは、その場に崩れ落ちた。


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