第13話(※残虐表現あり・ご不快な方は、第15話へ)
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【作者コメント】
※この第13話と、次の第14話は、残虐な表現の記載がございます。
この話でご不快に感じられ、離脱されるのは、作者の本意では、ございません。
よって、そのような話がお好みでない場合、この第13話と、次の第14話は、読み飛ばして、次の次の第15話にお進みください。
読み飛ばしても、ストーリーが追えるように配慮しましたので、安心して読み続けていただけるはずです。
なお、このために、逆に、この第13話と、次の第14話をお読みになった方々には、第15話は、少し冗長な説明だと感じられるかもしれませんが、上記の理由によるためであり、ご容赦いただきたく存じます。
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帝都宮殿の地下に秘された一画から、血まみれになった皇弟ゲオルクが出てきた。
「やはり、聖女でなければ、つまらぬな。すぐに壊れてしまう。
今日はもうやめだ。おい、ジョドーを呼べ」
しばらくすると、控えの間から、侍従長のジョドー・フォン・オイゲン伯が現れる。
「お待たせいたしました、殿下。ジョドー、ここに」
「おい、ジョドーよ。大聖女の娘はどうなっている?
もうそろそろ、手に入るのではなかったのか?」
「殿下、それが想定外の事態があったと報告がございました」
「ややこしいことは、聞きたくない。
些事はすべてお前に任せる。
しばらくかかるのなら、とりあえずは、普通の聖女でもよい。
早急に手配しておけ」
「承知いたしました」
立ち去る皇弟を見送り、オイゲン伯は、ため息をつく。
「いつもながら、悪趣味。
まあ、それ以外の、特に政治的な面には、まったく興味を持たぬお陰で、こちらが好きにできるのはありがたいのだが……」
5年前に皇帝と皇后が相次いで暗殺された。
裏工作があまりにも稚拙で皇弟ゲオルクが関与していたことは明白であったことから、諸侯の離反を招いたものの、皇帝による改革に抵抗していた宮中伯達からは、一定の支持を受け、皇弟一派は、帝都とその周辺の皇帝直轄領では勢力を維持できていた。
これには、一番の抵抗勢力であるブラウンシュヴァイク大公やバーデン辺境伯といった帝国南部諸侯が、アドリア王国を盟主とする王国連合の侵攻に対処するため、身動きが取れなかったことが大きい。
もう一方の抵抗勢力である、北部のエッペンシュタイン大公は、高齢で体調を崩しており、さらに、公子達による後継者争いの調停に追われていたため、中央に干渉する余力はなかった。
このような状況の間隙に乗じて、本来固有の領地を持たない宮中伯達が、皇帝直轄領を次々と実行支配し始め、帝国はさらに混乱していた。




