↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エバー・ア・ソード・フォー・ローゼズ  作者: deki
本編1

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

16/105

第9話

「「「!?」」」


「武器を捨てなさい」


「ヘルガ、どうして?」


 アビゲイルは手を挙げたまま、女性騎士に尋ねた。


 彼女は、父親である大聖女の護衛騎士長と一緒に、大聖女の母と少女達を懸命に守りながら、教皇国から亡命してきた同志であり、少女達は絶対的な信頼を寄せていたため、彼女が裏切るなど、とても信じられなかった。


「いえいえ、ご心配には及びません。

 我らの大聖堂にお戻り頂くだけですので」


 背後からの声に驚く一同。


 振り向くと、高位神官の法衣をまとった男が林の中から忽然と現れた。


 同時に多数の武装した神官達も次々と姿を現した。


「親皇国の神官どもめ、認識阻害のマントで隠れていたのか!」


「いやはや、僥倖《ぎょうこう》。

 まさか、本当に、御二方《おふたかた》を御迎《おむか》えできるとは」


 不敵な笑みを湛《たた》え、高位神官らしい男が手を差し出しながら、話を続ける。


「まあ、欲を言えば、大聖女様がいらっしゃらないことですが、御二方を確保できれば、我々の目的は達せられます。

 さあ、ここから先は、行先を変えて、我が教皇国に向かって頂きます。

 それまでの道中、しばしご容赦を」


 少女達の安全を最優先にせねばならない護衛騎士達が手を拱《こまね》いている間に、武装した神官達が、少女達を取り囲んだ。


「シャル、お前だけでもジークのもとへ向かえ。ここは、私が引き受ける」


「なにを言うの、アビー!」


「ちょうど良いご提案でございますね。

 我らの大聖堂にお迎えするのは、御一方《おひとかた》のみ。

 我々が選ぶのは差し障《さわ》りがありますので、ご自身にお決め頂ければと考えておりました。

 なお、もう御一方は、さる御方に引き取ってもらうことになっています。

 その御方に精々可愛がってもらってください」


「御二方ではなく、御一方だけとは、どういうことだ。話が違うではないか!」


 女性騎士のヘルガが激高した刹那《せつな》、背後から武装した神官に切り伏せられる。


「「ヘルガ!」」


「愚かな。低位の身で、分を弁《わきま》えよ」


 絶望的な状況の少女達一行。


 その時、二人の少女が持つ指輪がそれぞれ閃光を発した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。