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エバー・ア・ソード・フォー・ローゼズ  作者: deki
本編2

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第94話

 顔を真っ赤にするジークフリード。


「本当に、いつまで経っても、初心なのだな、ジークは!

 そんなんでは、アイーシャも余計に呼び辛くなるではないか!」


「ああ、申し訳ない。

 そうだな。

 いつか、貴方にそういう風に、男として、呼んでもらえたらと願っていたので……」


「本当に……。

 いくら初恋の人だからって、もう、いい大人なのだぞ、ジークは!

 しっかりするのだ!!」


「「!?」」


「え、アビー?

 それは、どういうこと?」


 動揺してアビゲイルを問い質す、アイーシャ。


 その目の前で、二人から背を向けて、額に手をやるジークフリート。


「あ!?

 しまったのだ。これは、秘密だったのだ……。

 シャルに叱られてしまう……」


「おいおい、本人はどうでもよいのか?

 本当に、いたたまれないぞ……」


 ますます困惑する、ジークフリート。

 それを見て、アイーシャも頬を赤らめる。


「あああ!

 本当にしまったのだ!

 ライバルを増やしてしまったのだ!

 絶対に、シャルに叱られるのだ……」


 頭を抱えるアビゲイル。

 もはや、三人はカオス状態になっていた。


 すると、いつの間にか、近くに来ていた、執事長が、恐る恐る声をかけた。


「殿下、お帰りなさいませ。

 ところで、ご確認させて頂いても、よろしいでしょうか?」


「おお、爺。すまん。それで、なんだ?」


「お食事のご準備が整っております。

 皆様、よろしければ、ダイニングルームにお越し頂けないでしょうか?

 それから、未来のお妃様がもう一方増えるようで、なによりでございます」


「「「!!!」」」


「い、いや、そうではなくてだな、爺……」


「いえ、私は、只の幼馴染でございますので……」


「ああ……、やっぱり、シャルに叱られる……」


 三者三様で、困惑しつつも、とても幸せそうな三人を見て、執事長も、とても幸せな気持ちになった。



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