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36 またまた女の子の日

真っ赤…鮮烈な色だ。

赤色はすなわち血の色だ。

血の色がどれ程人に強烈な影響を及ぼすか…。

ある特殊部隊の教官が、近接戦闘で銃剣(バヨネット)を使う時、出来るだけ自分自身は手傷を負わない様に注意するように教えるそうだ。

それと言うのも自身が傷を負って、自分の血が流れ出るのを観た時、パニックになって冷静な判断が出来無くなる者が多いからだ。

幾多の戦場を駆け抜け(あら)ゆる凄惨な物を見てきた歴戦の兵士であろうと、自分の身体から血が流れ出るのを見て、冷静にでいられる者は少ないそうだ。

つまりそれ程に自分自身が流した血と言うのは、衝撃的で精神的に人に影響する物なのである。

つまり何が言いたいのかと言うと…アレが来てしまったのだ。

二〜三日前から気分や体調が優れ無かったし、日数的にもソロソロかなあとは思って居たけど。

今朝起きてトイレに行くと、便器に鮮烈な赤色の雫が落ちているのを見つけた。

女の身体になって三年余り…毎月経験して居るので、数にしてもう三十回以上はその赤い物を見て居る筈なのに…未だにドキッとして少し慌てさせられる。

生理…それは女性が女性であると再認識させられる日なのだ。

幸いパンツには血が付いていない様なので、股間にティシュを何枚か当ててからパンツを上げる。

パンツに血が付くと洗濯が難しいうえ、大体において捨てる事になる…どれ程お気に入りで高価なパンツであっても。

オレはトイレを出て、自分の部屋に生理用品を取りに行った。

自分の部屋で、濡れティッシュで股間の清拭をすると、まだ初日なのでそれ程出血は無くて、あまり汚れて無かった。

それから生理日用のサニタリーショーツを出して、股ぐりの所にナプキンを装着する。

固定用の羽根が付いてるナプキンの羽根部分が目立たない様に、股ぐりの所が二重構造になって居て、二重構造の間にナプキンの羽根を入れる事に依って、ナプキンを着けてる事を隠せる様になっているのだ。

ナプキンを装着したサニタリーショーツを穿いたら、ナプキンが丁度良い所に来る様に調節する。

サニタリーショーツには防水防臭の効果が有り、この時期特有の臭い何んかも防いでくれる。

オレも、もう生理事態には馴れた物だが…このナプキンと云う異物を股間に充てて、そのまま過ごすと言う事には未だに違和感を覚える。

男はそんなに違和感が有るのなら、ナプキンでは無くタンポンを使えば良いと思うかも知れないが、自分の体内に異物を挿入すると云う、精神的ハードルが如何に高いかは…中々には理解出来ないだろうな。

それにタンポンを使って居ても、漏れの用心にナプキンも併用しする事が多いのだから。

ソレからオレは鎮痛剤を飲む…オレは幸い生理が重い方では無いので、大体コレくらいで普通に生活出来るのだが…。

重い人はほぼ生理期間の間、痛みと精神的落ち込みで何も出来無いと云う人も、それなりに居るのだ。

今日はまだ冬休み中なので、オレはニット地の長袖ワンピースに着替えて、リビングのソファーで少しグッタリした様にして居ると。

「真琴ちゃんどうしたの」

朝食を作って居た恵美姉ぇが聞いて来た。

「ああ~うん、今朝から生理なんだ…」

「あら、そう」

オレがそう言うと、恵美姉ぇは納得した様に微笑んで言った。

「そう…じゃあ今日は真琴ちゃんは家に居るのね、私は奈っちゃんの幼児定期検診で午後くらいまで病院に行ってるけど、大丈夫?」

「大丈夫だよ、もう生理何て馴れたもんだよ」

オレはちょっと強がりを言って、恵美姉ぇを安心させる。

ソレから恵美姉ぇの朝食を食べて、リビングのソファーでサブスクを見ていると。

午前十時過ぎに恵美姉ぇは奈っちゃんを連れて病院に行ってしまった。

ペントハウス内にオレが見て居るアニメの音だけが響き、それ以外は物音一つしない。

やがてアニメも見飽きてTVを消すと、室内はシンと静まり帰って居た。

冬休みも残り少ないが…流石に今日は出歩く気にはなれ無かった。

自分のお腹を擦ると、少し楽になった様な気がする。

生理なのだから下腹の奥の方が痛くなるはずなのに、実際にはお腹全体が痛いのだ。

もっとも鎮痛剤のお陰で、それ程の痛みは無いのだけど。

この時期になると何時も思う事だけど、オレの身体は女であって、子供を受胎して産むための準備が出来て居ると、身体が言って居る様に思う。

(赤ちゃんを産む…それ自体はオレの望むところだけど、産んだ赤ちゃんをオレは育てるられるのか、オレは母親になる資格があるのか…そしてオレは誰の子供を産むのか)

そんな思いがグルグルと、オレの頭の中で駆け巡る。

やがてオレは鎮痛剤の効果か眠気に襲われて、意識が眠りの沼の中に落ちて行った。

********************

目が覚めた。

朝だ、今日の始まりだ…。

朝六時半に目覚めるのはもう私の習慣だね。

ベッドから起きようとすると、私の手を旦那が握って居た。

「もう…✕✕さんたら…昨夜も激しくって、中々寝かしてくれなかったんだから♡」

そう言って私は、握られてる手をそっと外す。

寝乱れてる以上に乱れたパジャマを直し、股間に挟んである昨夜の残滓があるティッシュをゴミ箱に捨て、脱ぎ捨てられたパンティを探し当てて穿く。

ソレから子供部屋で寝て居る、二歳になる娘の我が子の愛理の様子を見る。

まだスヤスヤと眠って居る様だ。

ソレから台所に立ち、朝食を作り始める。

大体朝食の準備が出来た頃、アクビをしながら旦那が起きて来た。

旦那はTVを点けて、まだ半分眠そうにしながらニユース番組を見てる。

私はリビングのテーブルに朝食を並べて居ると、子供部屋から娘が起きて私を呼ぶ声が聞こえて来た。

子供部屋に行って娘を抱き上げると、ズシッとした体重を感じる。

(この娘が生まれて、初めて抱き上げた時より随分と重くなったわね…)

私はそう思いながら娘を連れてリビングに行って、旦那の向かいに座らせた。

娘用の食事をテーブルに並べ、食べさせる。

食事が終われば、旦那は会社に行く準備をして、玄関に行く。

「愛理ちゃん、パパに行ってらっしゃいして」

私が抱き上げた娘の手を取って、バイバイと振らせて言う。

「パーパ、いってらさい」

ちょっと舌足らずに愛理が言う。

✕✕は微笑んで手を振りつつ、出掛けて行った。

私は愛理をTVの前に座らせ、幼児番組を見せる。

愛理がTVを見てる内に朝食の片付け物をして、洗濯や掃除をする。

粗方の家事を終わらせると、お昼近くになる。

愛理にお昼を食べさせたら、お眠になったので昼寝をさせる事にする。

愛理が寝て居る間に昼食を取り、残ってる家事を片付けて午後のお茶にした。

一息付きつつ私は思った、✕✕と結婚してもう四年ほど…私を大事にしてくれる旦那に可愛い娘も生まれた…私は今幸せだと思う。

私は大学を卒業して、IT関係の会社に就職したのだけれど、会社二年目の頃に✕✕にプロポーズされて、私は結婚退社した。

一部の同僚に、私が会社を辞める事を勿体無いと言われたが、元々私は子供が欲しかったので後悔は無い。

結婚した時、私は処女では無かった…✕✕は私にとって四人目の男でそれまでに三人の男と付き合ってSEXをした事があった、その上私には、普通の女性とは違う事情もあるのだけど…✕✕はそれらを全て知ったうえで私を受け入れてくれたのだ。

「マーマァ…」

愛理が目を覚ましたようね、愛理を連れて今夜の食事の買い物に行こうかしら。

チャイルドシート付き電動ママチャリに愛理を乗せて、近くのスーパーに行って食材を買う。

今夜のメニューを考えながら、食料品売り場を巡り、愛理がお菓子をねだって来たので一個だけと念を押して買って上げた。

近所の顔見知りの奥さんと出会って、しばらく立ち話をした後、買い物を終わらせて家路についた。

家に付くと買った食材を出して、夕食の準備の下ごしらえをして居ると、ツンツンと私のスカートの裾を引っ張って愛理が遊んで欲しそうにして居る。

旦那が帰って来るまでまだ時間が有るので、私は愛理をかまって上げる事にする。

それ程広く無いリビングで、愛理と鬼ごっこをすると、キャッキャッと楽しいそうに愛理は走り周る。

愛理を捕まえて抱き上げると、嬉しそうに私の胸をペチペチと叩いて来る。

(なぁに、まだ私のオッパイが恋しいのかなぁ…そう言えば初めて母乳を愛理にあげた時、凄い勢いで私の乳首に吸い付いて来て、乳首が千切れるんじゃあ無いかと思ったほどだったわね…)

結婚一年目で妊娠して、私は物凄く嬉しかったのを覚えて居る。

正直私が子供を妊娠出来るのか不安だったのだ。

妊娠期間中は旦那も私を気遣ってくれたし、妊婦は世間ではイロイロと配慮もされた…特に同性の人々には。

日々私の体内で育って行く新しい命に、畏敬の念を覚えた事も幾度もあった。

そして覚悟はして居たが…出産時の痛みは想像以上だったが。

私では苦痛に耐えられ無くて、死んでしまうのでは無いかと懸念をして居たけど、何とか耐え切って娘を産んだ。

私は、あの日に憧れた母親に成れた事に、涙が止まら無かったわね。

愛理と遊んで居てフト時計を見ると、旦那がソロソロ帰って来る時間だったので、大急ぎで夕食の支度をする。

大体夕食の準備が終わった頃、玄関に旦那が帰って来た音がした。

私は愛理を抱き上げて旦那を迎えに行く。

「お帰りなさい✕✕さん」

「うん、ただいま…真琴」

私と✕✕は抱擁し合う、ソレから私達の間でお約束となったセリフを言う。

「ご飯にする、お風呂にする、それともワ、タ、シにする?」

ちょっと(しな)を作って上目使いに言うと。

「う〜ん、今直ぐ真琴と言いたいところだけど、先ずは飯それから風呂そして…真琴だよね」

旦那は何時も通りの返しを言って、私の腰辺りに手を回してリビングに行く。

一家団らんで夕食を取り、旦那が愛理とお風呂に入った居る間に片付け物をして、パジャマに着替える。

風呂上がりに旦那は愛理としばらく遊んで、夜九時ごろには愛理を寝かしつける。

ソレから私と旦那で、TVを見たり色んな世間話しをしたりして、十時過ぎ位に私と旦那は寝室に行く。

私がベッドに上がると旦那が後から抱き着いて来た。

「✕✕さん、今夜もスルの?」

「もちろん明日も明後日もスルぞ、イヤか?」

「もうしょうが無いわね♡私は何時でも良いわよ」

私が微笑んでそう言うと、旦那は私にキスをしょうと顔を近付けて来た。

間近で見る旦那の顔は…俊の様な、遊馬の様な、或いは梅木響也の様にも見えた。

キスをしながら私に覆い被さって来た旦那は、手慣れた手つきで私のパジャマの前を開ける。

そしてコレまた馴れた手つきで私の乳房を揉みし抱いて、私の急所をを的確に攻めてくる。

旦那は私のパンティとズボンを脱がそうとして来たので、私も腰を浮かせて脱がせ易くする。

ソレから私の乳房にまた旦那がむしゃぶり付いて来た。

その時、私のお腹に熱くて固い棒の様な物が、当たる。

(あ…かつて私にも有った物だ、そして今は私を女としての喜びを感じさせてくれる物だ)

そんな事を思いながら、ソレが私の股間に入って来るのを感じる。

今夜も日付が変わる頃まで、私と旦那は絡み合うのだろう。

これでは愛理の弟か妹が、もう直に出来そうだよねと私は思った。

********************

オレは玄関の物音で目を覚ました、どうやら眠って居たらしい。

夢を見ていた様だが、どんな夢かは思い出せ無かった…しかし随分楽しい夢だった様で、何だか心がホッコリして居たのだ。

奈っちゃんを連れた恵美姉ぇが、リビングに入って来ると、留守中に何か無かったと聞いて来る。

特に何も無かったとオレが言うと、恵美姉ぇは頷きながら奈っちゃんを子供部屋に連れて行った。

オレは起き抜けで、まだ少し頭がボンヤリして居るくらいで、ソファーに座って居ると…。

股間に何かが垂れ出て来た感じがした。

まだ生理初日なのにと思いながら、オレはナプキンを変えようとトイレに立った。

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