24 オレのDT男子が、嘆きながら血涙を流して転げ回っている
「シクシクシク…」
風呂場に少女の忍び泣きの声が響いて居た。
少女はつい先程まで、暴虐を振るう者達に蹂躙されて居たのだ。
その者達に少女の裸身が弄ばれて、汎ゆる場所が白日に曝された。
将来少女と閨を共にするだろう夫のために、秘して居た秘奥までが開かれ観覧されてしまったのだ。
もう少女には、愛しき夫にこそ見せる、秘したる処はもう無くなってしまった。
それ故に…もう嫁ぐ事は出来ないと…嘆いているのだ…。
(なんてな!そもそもオレは性転換した当初に、医療機関で有りと汎ゆる医療器具や医療機器で、それこそ毛穴一本一本を調べるが如く、全身や身体の内部まで検査され観察され確認されて、白日に曝されて居るんだ、今更隠す処など無いんだよオレは…)
そう思ってオレは立ち上がり風呂場から出た。
オレより先に出て行った明里達は、どうやらもう着替えて出て行った様だ。
オレはヤレヤレと云う溜息を吐き、今夜の趣旨のネグリジェが入ったバッグを開ける。
オレは寝る時はノーブラなので、パンツだけ取り出す。
パンツだけと言ってもそのパンツは、クロッチ部分以外は透けてるレースで出来て居る、紐パンティだ。
ソレからネグリジェを取り出して、頭からすっぽり被る様にして着る。
着たネグリジェは、パフスリーブの袖に肩口から胸元に掛けてフリルがあしらわれて居て、ゆったりしと踝辺りまで丈のある、いわゆるプリンセス型のよくあるネグリジェに見える。
しかし首元からフリルで飾られた肩口に胸元まで透けた生地で、実質オッパイの谷間までが見える状態だ。
そして下も、ギリギリパンティが見えない辺りから、下が同じ様な透けた生地で出来た居て、遠目にはまるで胸元の開いた超ミニのワンピースの様に見えるネグリジェなのだ。
(今夜のネグリジェパーティには、セクシーの一文が入って居る…どうだ、セクシーなネグリジェだろう!)
オレはこのセクシーなネグリジェを、明里達に見せる時を想像して、鼻息荒く踏ん反り返る。
「もう皆んな私を置いてく何てヒドイ!」
そう言いながらオレが客間に入ると…そこは若い乙女達が、それぞれのセクシーなネグリジェを着て集っている、桃源郷だった。
「マコちゃんおっそーい!」
そう言って布団に寝そべってた明里が、状態を起こす。
そうすると、赤い生地でノースリーブのオープンバストのネグリジェからポロリと乳房が転げ出かけるのを見て、オレは少し慌てた。
明里のネグリジェの下は、バストのすぐ下でリボンで締めて居るので、ハイウエストのなって居て。
丈は踝辺りまであるが、スリットが股下まであるので中に穿いてるレースで縁取られた白い下着がチラリと垣間見える。
「うふふふ、ちょっといじめ過ぎちゃったかな真琴ちゃん」
明里の向かいに正座して居たが里香が言う。
里香のネグリジェは、オレと同じパフスリーブ袖のネグリジェながら、オレ以上に胸元が開いて居て、コレも今にも乳房が転げ出かけないか心配になる程だ。
丈は膝辺りまでで、生地が薄いピンクで全体的に透けて居て、身体の線が透け見える状態だ。
「小鳥遊さんも早くコッチ来て、皆んなでガールズトークしましょう」
森谷千秋が、コンビニ袋からお菓子を取り出しながら言う。
森谷千秋のネグリジェは、スパゲッティストリングスのキャミソールタイプで、黒い光沢のある生地で出来て居た。
背が低く子供ぽく見える千秋がそのネグリジェを着ていると、ひどく背徳的に見える。
「あの…あの、わたしは普段寝る時もトレーニングウエアなので、ネグリジェなる物は持って無くて…それで兄に相談したところ、この様な物を買ってもらったのですが…どうでしょうか?」
そう言って、千葉美波が恥ずかしそうにして着ていたのは、ベビードールだった。
オレは思わず口から吐血しそうになった。
そのベビードールは、ほぼ透け透けの生地で色はド、ピンクだ。
そして華やかなフリルに彩られた肩紐と胸元…美波もノーブラだったが、胸元のフリルに微妙に隠されて乳首は見えない、それから下に腰辺りまでたっぷりとドレープが取られた裾。
ベビードールはツウーウエイなので、下はカボチャパンツになって居るが、生地が透けて居るのでその下に穿いてるほぼタンガの様なローライズパンティまで丸見えだった。
そして何より…美波の大きな胸に架かるベビードールが、膨らみの頂点辺りから滝のように
下に垂れ…裾がお腹に触れる事が無かった。
(ははっ、妹にベビードールを着させる兄ってどうなの?…しかし、ひょっとしてこの中でオレの着てるのが一番地味じゃねえのか…)
オレは前のめりに手を付いて頷垂れた。
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オレ達は布団の上に寝そべったり胡座をかいて座ったり(明里が胡座で座ると、パンティがほぼ全開になってしまった)…して、色んな事を話したりちょっとしたゲームをしたり、そして明里が『未亡人下宿、DT浪人生の筆下ろし』と言う古いセクシーVシネマのDVDを持って来て居て、それをプレイヤーにかけて見ると。
『き、鏡子さん好きじゃーーっ』『六代くんダメ…私には惣次郎さんと言う亡き夫の事が…』
などと云う濡れ場アリのラブコメでソコソコ面白かった。
夜も更けて日付が変わる頃…美波は眠そうに目をこすり、オレもあくびが出て来た時に、千秋が爆弾の様な問い掛けをした。
「ところで皆さんは、彼氏居ますか…それに彼氏ともうエッチしました?」
オレは一瞬場が凍った様に思い、眠気も吹っ飛んだ。
「オ…オレは、今まで彼氏何て居なかったし、そう言う関係になった男も居ないから、当然未だバージンだよ」
オレは慌てて取り繕う様に言う。
「わ…わたしも男の人と付き合う何てした事無いので…その…エッチ何て、した事無いです」
美波が恥ずかしそうに、顔を赤くして言った。
「え~っ千葉ちゃんもかぁ、わたいも未だ彼氏居なくて、早くエッチしてみたいなあと思ってるよ」
森谷千秋が残念そうに言う。
そして森谷と千葉とオレの視線が明里に向いたら。
「ウ~ン、彼氏は…居ないかな…でもセフレは居るよ、因みにバージンではありません」
最初は少し言い難そうにして居たが、後はアッケラカンと言い放った。
グワ〜ン、グワ〜ン、とセントポール教会の鐘がオレの頭の中で鳴り響いた。
(セフレ…セフレって何だっけ、セフレとはSEXをするフレンド…身体だけの付き合いをする友達…セフレ、セフレ、セフ…レ)
男の子時代の初恋の娘にセフレ…しかも当然バージンじゃ無い。
頭の中で…オレのDT男子が、嘆いて血涙を流しながら転げ回って居る…。
「あの…う、私も今年の夏休みに彼氏が出来まして…エッチも先月して、私もバージンではありません」
里香も恥ずかしそうに手を上げて言った。
グワ〜ン、グワ〜ン、ガコ〜ン、ガコ〜ン。
オレの頭の中では、セントポール教会の鐘に、ノートルダム教会の鐘も加わり、今にも意識が飛びそうだ。
「誰がために鐘が鳴るかと問うなかれ、我がためにこそ鐘は鳴るなり…」
オレはブツブツと訳の分からない事を呟き出した。
「わあっ明里さんに里香さんももう処女じゃ無いのですね、それで初めてエッチした時ってどんな感じでした」
森谷千秋が興味深々とばかりに、身を乗り出して聞いて来る。
「あー私の時は…中学三年の時に知り合った大学生で、何となく成り行きでラブホに入ってしちゃったんだよねえ」
(中三!つまり十四〜五歳の時エッチしたのか、しかも成り行きってなんだよぉ)
明里の告白にオレの心中は轟天動地の様相に揺れまくった。
「初めての時はねぇ…私の“ピーッ”に“ピーッ”が“ピーッ”した時はちょっと痛かったけど“ピーッ”が“ピーッ”して“ピーッ”の“ピーッ”で、段々気持ち良くなって来て“ピーッ”に“ピーッ”となって“ピーッ”だったわね」
明里が赤裸々に初体験の時の話しをして、森谷はもちろん美波までもが興味深かそうに聞き入って居た。
「それでその大学生とは今でも、その…なさって居ると」
美波が恥ずかしそうに聞くと。
「ああその大学生とは高校に入る前に別れたよ、ソイツは処女中でただ単に女の子の初めてを奪う事に執着してたので、私がSEXに慣れちゃうと興味が無くなった見たい…まあ私もそれなりにエッチが上手い奴でバージンブレイク出来て上々だと思ったし、それからも何人かの男の人とSEXして、今私のセフレの人はサラリーマンの人何だよね」
明里は、屈託無く自分の初体験と性遍歴を語り、オレは虫の息で突っ伏して居た。
次に千秋が里香を促すと、里香も満更では無い様に話し出した。
「私は彼とまだ三回ほどしかSEXして無いので…明里さんほど語る事が無いのですが…初エッチの時は、初めて彼の部屋にお邪魔したデートの時で二人で色々話して居る内に…その、段々そんな雰囲気になって…しちゃったのよね」
里香は恥ずかしそうに、身体をクネクネさせながら語る。
「初めての時は“ピーッ”が“ピーッ”して来た時“ピーッ”で“ピーッ”な感じで“ピーッ”でした、それから彼とは二回ほど“ピーッ”して“ピーッ”してますけど、まだ“ピーッ”が“ピーッ”する様な感じは無いので、明里さんみたいな“ピーッ”はまだ無いですね」
オレの中のDT男子が、若い女の子が安易にSEXする事に怒りと不安を覚え、辛うじて態勢を整えて聞いた。
「それで避妊はどうしてるんだ、安易にSEXをして子供が出来たらどうするんだ、オレ達はまだ高校生だから子供を産み育てる何て出来ないよ」
オレがそう言うと、他の四人は自分の持ち物の中からコンドームを取り出して見せた。
「私は低容量ピルを常時服用してるから、な“ピーッ”しでも大丈夫だけど一応持ってるよ」
明里は事も無げにコンドームを持って言った。
「私も何時でも彼とそう言う事になっても良い様に常備してます」
里香もコンドームを見せて恥ずかしそうに言う。
「わたいも持ってるよ、コレは乙女のエチケットだから」
千秋もコンドームを持って見せそう言った。
「わたしは…その、十三歳の時、初めて女の子の日が来てその時母に、あなたも女になったのだからもしもの時のために持って置きなさい、と言われて持って居ます。」
美波までもがコンドームを持って居る事に、オレの中のDT男子は最早昇天するしか無かった。
ピーーーーーー601ーーーーーッ
熱暴走ノタメ“システム”ヲ、シャットダウンシマス。
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オレが再起動…もとえ、目を覚ました時には明朝だった。
昨夜の赤裸々な告白など無かった様に、皆んな晴れ晴れと笑い合い。
再び恵美姉ぇの手作り朝食を食べた後は、駅前の繁華街に繰り出して、オレ達皆んなで遊び周り午後遅くに里香が帰る事になった。
皆んなで里香を駅まで送ると。
「真琴ちゃんまた会いに来るから、真琴ちゃんも私の所に来てね。」
「もちろん常盤聖心女子校の時の他の皆んなにも会いたいから、絶対行くよ」
そうオレと里香とで言い交わし、里香は明里や千秋に美波にも挨拶をして、駅ホームへと消えて行った。
オレ達もその後三々五々に別れて帰り、一人マンションに帰って自分の部屋のベッドに突っ伏す。
オレは昨夜のガールズトークで…オレの中のDT男子の憧憬が、完全に崩壊した事を自覚して、長い…長ーーーーーい、溜息を吐いた。




