点と線
「須賀かあ〜でも、アイツは学生の時から納得いかないと先生にも歯向かう奴だったからな。
剣道部の主将なのも言いにくい予算や練習場所とか先生と喧々諤々(けんけんがくがく)廊下でやり合ってたからだし。」と三笠はイマイチ納得出来ない。
「じゃあさ、犯人同士に繋がりなくても裏で糸引いてる奴はどっちも知り合いかもしれないよ。
仮に…って事でその須賀さんと犯人達に関わりないか?
調べてみたら?」とサクサクと仕事の調整みたいに波瑠が勧める。
「調べて何も無ければ、その『線』消せるじゃん?
それで良くない?
で、もう用事終わった?私疲れてるから部屋帰るね。」とルームウェアのまま飲みかけワインを置いてカバンと脱いだスーツをエコバッグ詰めて帰ろうとする。
「ちょ、ちょいちょい〜
せっかく来たんだし風呂も入ったし〜ベッドで寝ていけば?疲れてない?」と後から羽交締めにする。
「自分の部屋の方がくつろげるわ。ここ夜景がギラギラしてて6階の私の部屋とは違いすぎて…」と言ったが後からアゴをもたれてキスされた。
「…もう!自分勝手なんだから…」と波瑠は文句を言う。
「でも嫌いじゃないでしょ?」ともう1回、今度は自分の方向かせてキスをする。
「ふん、嫌いよ!いつまでも好かれてると自惚れないことね!」と波瑠は三笠の胸をグイッと押してキスを中断する。
「それは残念。じゃ、また好きになれば良くない?」と抱き寄せてキスした。
抱き合いながら波瑠はため息をつく。
「もっとちゃんと私を捕まえててよ。そのうち逃げちゃうから…」と呟いた。
「気が進まないなあ〜」
と言いながら探偵に依頼する。
霊能者かもと動画で何度かコメント見てて気になったリスナーが中目黒で探偵事務所に勤めていると話してた。コンタクト取ると、請け負ってくれるらしい。
前金で10万先に入れたらすぐ動いてくれた。
「わあ〜須賀さん!ダメだよ〜
刺した認知老人の息子は、お前と同じ学校出身じゃん!埼玉から東京の私立通ってたのか!
電話でそんな事一言も触れなかったよ。
んで杖老人は、剣道道場の先輩だよ〜
こりゃ、きな臭いな。」白田さんが中目黒の探偵から来た資料を読み上げた。
「ああ〜波瑠さん〜」と三笠が両目を手で覆う。
波瑠の読みが当たってしまった。
「なんでだよ〜須賀〜っ!
あんなに正義感、誰よりも強かったお前が!
僕はどうすれば良いんだよ〜」とソファに突っ伏した。




