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アートハート財団  作者: たま


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7/11

過熱

通り魔殺人と断定報道した事で福岡県警の初動ミスが問題になった。認知症で覚えていない知らないの言葉を鵜呑みにして過去の関わりを親族から聞いたのに通り魔殺人として不起訴にしてしまおうとしたのだ。

出刃包丁は家族も知らない内に荷物に入れてたらしい。

本人が認知症なので裁判になると検察側がどうせ負けるからだが、色々お粗末過ぎた。

おかげで余計に報道が過熱する。

「いや〜ありがとう!モヤモヤしてたんだが、スッキリしたよ!これでキッチリ事件に取り組める事になったよ!」と須賀からお礼の電話も入った。

「いやいや、こちらも再生回数稼がせて貰ったよ…ところで、3人目は無いよな?

お前が動けるようになったんだから?」と三笠が不思議な話をする。

「ああ、必ず止めるつもりだ…なんで、そんな事言うんだ?」と須賀が不思議そうに聞く。

「TVで見た時…いや、良いか!よそう!じゃ、またな!」と電話を切った。

「どうした?お礼の電話だろ?後は警察に任そうよ。

俺等の管轄じゃない。」と白田さんが言ったが、珠泪ちゃんも怪訝(けげん)な顔する。

「あの、アートハート財団社長さんの会見の時に後ろにココに来た刑事さん?須賀さんが後に居ました。一瞬だけど見えました…」とバツが悪そうに言う。

「それって本当に現場に居たって事?刑事だし?」と白田さんが聞く。

公くんと原田くんは学生なので大学行ってる。

珠泪ちゃんは正社員なったので朝から晩まで勤務してくれてる。

「さあ、私は本当に居るのか居ないのか?区別がつかなくて…すみません。」と謝る。

珠泪ちゃんは、霊か人間か区別できないのだ。なので高校出た後カフェとかで働けなかった。

お客さんが一人なのか3人なのか区別できなかったのだ。なので100均で黙々と品出しして場所聞かれるなど、ちゃんと客から声掛けられる仕事しか出来なかったのだ。

霊は基本声は出さない。

たまに発してても日本語にしっかりなってる事はない。

「そうかあ〜ハッキリしないんだね。」と三笠の方を見る。テレビの過熱報道は収まらない。

被害者が結束して賠償請求する動きがあるが…まだ財団を信用してる人も多くてまとまらないとかTVで話してる。

「ちゃんと才能を認めて評価して昔の画廊みたいな仕事をしてくれる良い人達ですよ。

ゴッホだって弟のテオが画商になって絵を売り宣伝したから今現在があるんです。

アートハート財団も同じですよ!」と力説する資産家のおじさんが映ってる。

「出品料金がプロの作家さんの絵の価格より高いのは、おかしい話なんですけどね〜

この人達はそれに気付かないのかな?」とテレビのコメンテーターが気の毒そうに反論するおじさんを指さす。

「そこが、この団体が名前変えて生き残ってる理由でしょうね。

宗教とはまた違うけど、自分は埋もれてるだけ!才能あるんだ!って『夢』に取り憑かれ依存してるんでしょうね。お気の毒に。」とアナウンサーも相槌を打つ。

推し活とかでもやれば良いのにね〜同じ課金なら。

まあ、でもそれも怖いような…ミキみたいになるかも?

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