点検修理詐欺
「屋根が水回りがと故障してないのに偽写真見せて
修理が必要だと金を出させるのは、ちゃんと警察取り締まってくれるじゃないですか?
なのに、なんで同じ金額取られてるのに絵画は詐欺じゃないんですか?」まだおじいさんは勾留中なので自宅に居たおばあさんから話を聞く。
「でも絵は美術館に飾られて、それを見てご本人は満足されてたんですよね?」と白田さんが聞く。
「実際に見に行ってる訳じゃないですよ!
日本各地の遠い美術館で、わざわざ自分の絵を観るためだけに行けないような場所ばかり!
家族で旅行しょうとしたら、またお金掛かるでしょ?
だから結局美術館に飾られてるのも実際見たことないんてすよ!あの人!
写真1枚財団ホームページに載せて、それを見て確認するだけ!そのページも1週間で見れなくなるんですよ。
それだけの為に!40万!それも受賞狙うなら2作出さないと…と勧められて80万ですよ!
そんな絵画展が年2回!
年金生活者が、そんな趣味持ったらどうなると思いますか?
修理点検詐欺よりヒドい目に遭うんですよ!」とおばあさんが泣く。
お嫁さんがおばあさんの背中をなでる。
「警察に行っても旦那さんが納得ずくならと相手にされませんでした。お父さんは、結局貯金ほとんど使ってしまって、認知症の病院代薬代すら無いんです。
主人が出してあげてますが、主人には建て替えた家のローンと子供の教育費生活費がありますし…
お母さんは、ガンが見つかったのに治療出来ないんですよ。」とお嫁さんが説明するとそこでまたおばあさんがワッと泣く。
「人生最後の最後でこんなみじめな終わり方なんて!
なんで、あんな人と結婚したのか?
悔やんでも悔やみきれないよ!ほんとに!」とかなり切羽詰まってるのが分かった。
息子さんは会社なので話を聞けなかったが、親の趣味で息子夫婦にまでシワ寄せが来てるようだ。
「う〜ん、家族に迷惑って殺人より前から迷惑掛けてたんだね。そして自分は認知症ヒドくなっていくのに
治療も出来ないなんて。」カメラに収めた映像見ながら白田さんがうなる。
自分もこのごろ親の家で恋人と同居始めたので他人事じゃないのだ。
「まあ使って良いと言われたけど、顔にはモザイクだな。お嫁さんやお孫さんの生活まで脅かすことになるとはなあ〜」と三笠もアゴをなぞる。
「今までどうでも良い動画編集してきたけど、やっと社会的意義がありそうな動画編集できそうてすね?」と公くんはニコニコと辛辣な事を言う。
「うちは心霊ホラーだから!社会派なんてガラじゃないから!
でも、このままだとまた死人出そうだなあ〜」と三笠は「黒い家」の新興宗教を思い出した。
「そうですね。太鼓の音と信者の声が毎日響いてて。いつかなんかヤバい事起きそう…と思ってたら!
血の海なりましたよね〜」と原田くんも心配そうだ。
もうミキのモデルの子の旦那さんも年金生活者。
それもフリーの仕事だったから国民年金。
彼女もお教室とパートの生活!
そんな絵画展にお金を浪費してる場合じゃないのに!
旦那か自分が倒れたらどうするのか?
その旦那さん捕まえるまで、延々子育て中の私の時間奪っておいて!おのれ〜っ




