褒め上げ商法
「褒め上げ商法の団体だよ。
個展とか開いてる人に図録出しませんか?展覧会出しませんか?と大金出させて勧めるんだよ。
あなたの作品は素晴らしい!
高名な画家さんも褒めてたと。」調べた白田さんから
殺されたのはそこの団体の人のようだ。
「スゴイな。褒められたら50万ポンと出す人いるのか?」三笠が驚く。
「主に高齢者ですね。カモは。
趣味やってる年寄りは、金や生活にゆとりある人が多い。
そんな人なら、有名な美術館で自分の作品飾られてるの見たいでしょ?と誘うみたいですよ。
審査して順位付けられたら、もう盛り上がる。
そしてまた、課金していくみたいですね〜
ちゃんと消費者庁から注意喚起出されてます。」とネット情報だけでもかなりヤバい会社だ。
「じゃあ、この刺した人は昔のお得意様だったのかも?」 とバイトの公くんも推測する。
「そうだね〜だから、警察も不起訴で処理したんだろな。」と三笠もサジ投げる。
悪魔の羽は、本当に見えたのだろう。
ずっと褒めて貰うには課金が大事だ。金が無くなれば終わるのだ。
「でも…なんで家族は止めなかったんだろ?わざわざ
会社の近くに認知症のおじいちゃんをナイフ持たせて野放しするなんて…」珠泪がじっとパソコンを見つめる。
亡くなったおじいちゃんを思い出してるのか?
「そうだよね?家族はおじいちゃんがこんな事して迷惑だし。なんでだ?」三笠が倒れ込んでたソファから立ち上がる。
「東京の会社が実働してるなら探るか?
須賀に頼んで加害者家族の話も聞きたいな…可能かな?
依頼あったしな。動画のネタとして面白いかも?
悪魔に見えたのなら、悪魔が巣食うカラクリがあるのかも?」とニヤ〜ッと笑う。
事件と絡むと再生数が伸びるのに気付いた三笠は、この案件に金の臭いを嗅いだのだ。
「あ〜っ、ウチの守銭奴が食いついたよ〜」白田さんが頭を抱える。
「ゲェ!ココかよ〜」三笠が気色ばむ。
池袋の元巣鴨プリズン、陸軍大将から将校・政治家達が処刑された場所に建つ呪われたサンシャインの中に東京支部があるのだ。
「…どうしょう。僕、ココ気持ち悪くて入れないんだよ…」あの三笠がひるんで立ちすくむ。
「…私も。上の水族館着くまでエレベーターの中で生きた心地しなかったです。高校時代。」と珠泪ちゃんも入りたく無さそうだ。
「エ〜ッ、どうすんだよ?まあ、俺が父が課金してる話を聞きに行くと事前に言ってるから、録音だけすれば良いけど…状況映せないから見て感じ取ってもらうしかないのに〜」と白田さんが不満そうだ。
まあ、友人の父親が本当に引っ掛かってるそうで名前を借りてきたのだ。
白田の父親は、競馬が趣味なので絵画とかそんな高尚な趣味は無い!
駅の方の 『皇琲亭』で2人で待つ。
「私だけかと思いました。アソコはダメなんです。
ガマンすると手が震える…」珠泪が泣きそうになる。
「うん、数がとにかくスゴイんだよ。何千人と手だけ首だけ足だけ…なんなら口と歯だけの人もいる。
それが絶叫してるから耳がキーーーーンと…まるで塊で焼き殺されてるような悲鳴が聞こえるんだ。さすがの1人2人の殺される場面や死体なら平気だが、あの数はメンタル削られる。」と三笠も苦笑いする。
「東京は実はこの100年間で2回絶滅してるんだ。死体処理が追いついてなくて埋めたままで再開発してるんだよ。
この土地の下には死体がゴロゴロなんだよね〜
多分ココは本当にまとめて死体の山が下にあるんだろう。
何か所かね、池袋と大森と荒川と隅田川に囲まれた住吉辺り…ね。背筋が寒くなるんだよ。渋谷の高架下も!今はビルに変わってホッとしたよ〜」と三笠が言うと珠泪がプッと吹く。
「住吉は白田さんと私が住んでる場所ですよ〜もう!」と少し笑った。
本当に東京で少し下がった谷地は、まとめて死体落として火をつけて焼いた場所なのだ。燃えカスは土かぶせて。細菌が繁殖するのを抑えるためだった。
仕方ない。生きるのに必死だったのだ戦後。
最近もコロナ遺体はパウチされて遺族も触れさせなかったし…
葬る暇もないほど人が死んでる土地なのだ。事実上墓地に住んでると思っていい。
とにかく!サンシャイン初めて行って間違ってオフィス階に降りた瞬間、ギャーーーーツて音圧が迫ってきて必死でエレベーターボタン押しまくったの覚えてます。
昨日は京都でまたキーーーンと耳鳴り2回来たので、もしかすると建物の場所で過去に何かあったかも?




