エピローグ
試合の翌日、私は筋肉痛に悩まされながら神無月家に来た。
弓道で散々に鍛えたから平気だと思ってたんだけど、使う筋肉が違うとこんなものか。
「おはよう彼方。今日帰っていい?」
「一言目からそれかよ。修行の相談は一ノ瀬にしろ」
絶対休ませてくれないわ。
弓道の筋肉痛の時も全然休ませてくれなかったもん。
「まあいいや。昨日の試合なんだけどさ。あの後の処理はどうしたの?ナイフとか、かかしとか」
「まあ、ナイフまで出した以上、もうどうしようもないから審判に素性明かしたよ。半信半疑だったけどとりあえず通報はしなかったから、罪のない高校球児の未来は守れた」
「かかしの方は?」
「裏庭に突き刺してあるよ。この部屋の窓からでも見えるぞ」
私が窓を覗き込んでみると、そこには確かに昨日のくず鉄のかかしが刺さっていた。
「あれに取り憑いてたの、祓ったの?」
「付喪神の類だったから対象外。まあ分解してもいいけど、一応残しておこうかとな」
MIHARUさんがやけに気に入ってたし、分解されなくてよかったかも。
「いや、まあ、よく考えたらかかしはどうでもいいや。修行の時間までダラダラするからお菓子ちょうだい。アイスがいいわ」
「せめて文字書きのバイトしろよ。冷凍庫まで案内するからついてこいよ」
そうして私はアイスを食べて、少しの時間ダラダラするのだった。
そういえば今回は神の力使わなかったなあ。
「俺もソフトクリーム系にしとけばよかったかもな」
なんでこいつまでアイス食ってんだ。
第2章 野球編をお読みいただきありがとうございました。
第3章 ツクヨミ編は10月23日、金曜日の8時10分より更新の予定となっております。
お気に召しましたらぜひ次回もお読みになってください。




