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プロローグ

「ふいーあっつー。おはようございまーす」


ある日、私はいつものように神無月《かんなづき》家にバイトに来た。ここはいつも涼しい。

これから弓道場にむかって移動しなきゃいけないと思うと少し億劫になる。


弓を取りに行く途中、彼方《かなた》と遥《はるか》が何やら相談をしていた。


「なに相談してんの?次の作戦?」


「あさひか。あさひは確かソフトボール部だったな?」


「え、うん。全員幽霊部員の幽霊部活だけど、一応」


「じゃああさひは4番にしておくか」


「そうね。他に経験者ゼロだし」


「ちょ、ちょっと待って!なんか重要なポジション任されそうになってない!?幽霊部員だからね!?」


聞き捨てのならない言葉に思わず声を荒げる。


「とある学校の野球部が妖に取り憑かれてな。試合にかこつけて除霊することになった」


「一応あちこち検討してるけど、妖と直接対峙するわけだから一般の高校球児に応援頼むわけにもいかなくてね。高校生に近い年齢で妖と直接対峙できるメンバーってなると、案外呼べる人間が少ないのよ」


「えぇ……それでどうにかなるの……?」


「まあどうにかする作戦は考えてあるからな。次の土曜日、朝から来れるか?」


「まあ、行くけど。戦力として期待しないでね?何度も言うけど幽霊部員なんだから」


「分かってる分かってる。ほら、早く弓道場に行け」


私は不安を感じながら、その日は弓道場へと向かった。

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