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第4話 健康診断の結果神様が取り憑いていることがわかりました

身体検査の日、泊まり込みで検査をするために、私は彼方に連れられ大きな病院に来ていた。

白い服を着た状態の私は筒に入れられスキャンされ、ヘッドホンをつけられ音を流され、腕から採血をされ、そんなに大きくない胸を板に潰され、身体のあちこちに聴診器を当てられ、その他様々な方法で様々な場所の検査をされていた。


「あさひお前虫歯あったらしいぞ」

「これただの健康診断じゃない!?」


専門的なことはわからないけど、片目隠してCみたいなマーク見るのが視力検査されてることくらいわかるからなこの野郎。


「外部に情報が漏れないようにダミーとか色々混ぜてんだよ。明日は胃カメラとバリウムやるから夕飯早めに食ってもらうぞ」


「うぇぇ……なんか思ってたやつと違うぅぅ……」


そうして2日間を乗り切り、数日後検査の結果が出た。


「さて、結果なんだが……人間としての結果は良くも悪くも大きな異常なしだ。虫歯もついでに治したしな」


「でしょうね。本題はそこじゃないでしょ?」


彼方に言われるまでもなく自分自身でなんとなくわかる。

妖相手だけに強いんだから力が強いとか、そういうのじゃない。もっとオカルティックなものだ。


「まあそうだな。端的に言うと、お前には神様が取り憑いてる。それも強力なやつがな」


「神様が?」


手を見ながらグーパーさせる。

実感なんてわかない。私の中に神様がいるの?


「神様って、何が憑いてるの?」


「そこまでは分からん。だが神話の主要クラスの神様、あるいはそれに匹敵する力を持つ神様がついている」


「ふーん……」


なんでそんな神様が私なんかに取り憑いてるんだろう。


「あ、神話クラスの神様ってことは神無月家の上司でしょ?これからは彼方は私の部下になるの?」


「勘違いするなよ、神無月家は神様に仕える家だが、依代に仕える家じゃない。お前の立ち振舞い次第では神の力を悪用する者としてお前が討伐対象だ」


「……そうならないこと祈るわ」


「俺もだ」


おそろしいこと聞いてしまった。身の振り方を考えなければ。


「あとお前が怖がっていたいきなり力が消えてしまうことに関しては心配しなくてもいい。抜け出すときは抜け出したって分かるから、気付いたら力がなくなってましたってことはないはずだ」


「マジで?じゃあ私本当に最強じゃん」


これからはこの神様パワーで、この前みたいにどんどん倒してしまおう。


「この前のコウモリみたいなことやろうと考えてるならやめておけよ。それはそんなに便利なもんじゃない」


「え?そうなの?」


「ああ、神の力と妖の力は、言ってしまえばプラスとマイナスの真逆の力、神の力で洗礼した刀や矢、聖水や御札で妖の力を中和することで倒しているわけだ」


「そういう仕組みだったんだ。妖の血が出ないのも中和して消滅させてるから?」


「まあそんなところだ。血自体に何かある妖なら話は別だがな」


私は今日初めて聞いた理屈をしっかりと覚える。


「中和するということは、神に対して妖の攻撃も有効であるということだ。お前の中の神様は膨大な神の力を持っているかもしれないが、無限ではない。中和されきってしまえばお前はただの無力な田中あさひだ」


「うーん、まあ、そっか、気を付けるね」


表面上では納得したが、私は心の奥底ではそんなに納得していなかった。

神話クラスの神様だよ?神話クラスの妖でも来ない限り平気じゃない?

Cみたいなマークの正式名称はランドルト環と言います。

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