表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
楠カリナと七不思議  作者: 音霧シオン


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/8

第 7 話

ツー ツー ツー


通話が切れたまま、固まっていた。

また、小さな女の子の声。

理解が追い付かない。


今度は……?

捕まえる……?


自分の浅い息遣いが聞こえてきて、やっと――


――自分が、首を庇っているのに気付いた。


――形容できない不安。


怖い……でも考えないと。


伊藤くんは、『メリーさん』だと言っていた。

でもアレって、「今どこどこにいるの」ってヤツじゃなかったっけ?

あの電話の声は……まるで、かくれんぼでもしてるみたいだった。

彼は一体、何に呪われたの?


……待って。

私、彼がいつ呪われたのか知らない。

昨日は連絡がなかった。

その前は、あの女性を異界へ帰すために……あ。


――学校。


女の子と、かくれんぼ。


『今度は』――私を知ってる。


繋がる。


嫌だ……でも、『花子さん』しかいない。



私は……どうすればいい!?

前のときは、伊藤の手帳に救われた。

でも、今の伊藤くんは……信用できる?


――蘇る、赤い靴……上からの、声。


――『かくれんぼにする?』


『アレ』が来ちゃう!怖い怖い怖い!


震える指で、慌てて押す発信ボタン。



――会わなくていい……お願い繋がって!



――通話が繋がる。



「……まさか、楠さんに着信が?」


「そうなの!」


「分かった。通話を切らないで。落ち着いて話して」


「うん……アレは『花子さん』だよ。私を知ってた」


「あの子が!?マズ――」


ゴトッ……硬い衝撃音。


「伊藤くん!?返事して!」


何が起きたの……?



---



「通話を切らないで。落ち着いて話して」


――これで着信は防げるはず。

僕が、彼女を助けてあげるんだ。


「うん……アレは『花子さん』だよ。私を知ってた」


「あの子が!?マズ――」


手からスマホが……否、僕が消えた。


「お兄さん、また会えたね」


――嗤う少女。

暗く湿った、『あの時』のトイレ。


もう……帰れない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ