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孤独の人  作者: 神の恵み
異世界編
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第79話 国立学園

今日はあきらの話を6話お届けします。




国立学園の1年生で学習する内容は以下の通りである。


第一科目は『貴族法、アドラン連邦国の地理と歴史』

第二科目は『生物と魔物』

第三科目は実習を伴う『武器の取り扱いと魔法』



成績はS、A、B、C、Dの5段階評価で、7~9月、10~12月、4~6月の各期末の成績が『C以上』でなければ進級、卒業はできない。


連邦国は冬が寒いため、3期しか無いが、冬の期間にC評価にするべく追加講習や追加試験が行われている。


入学は基本16歳だが、15歳からでも可能。

それはこの国が15歳で成人とみなしている事による。


講師用テキストは3年に一度見直されているが、生徒用は自らノートを基に各自作成している。

改定ごとに社会の進歩が反映され、学習する内容が改定されているようだ。

現状、男女は別校舎で、実戦演習時のみ合同で訓練が行われている。



7~9月の1学期の評価はBであったが、最後に病欠して2学期を迎えたアキュラ。

久しぶりに登校して、入出門ゲートに学生カードを当てる。

すると、掲示板に赤色の文字がポップアップした。

『アキュラ・グラハム 面談室に出頭せよ』


何らかの指示があるのだろう。

食堂に行き電話BOXのような面談室の1つに入り学生カードを当てる。


しばらくして、担当講師のフレーザー先生が画面に映った。


「アキュラ・グラハムくんに連絡です。寮の退出申請を受け付けました。退出はいつでも可能なので、搬出が終わりましたら、面談コーナーから報告をお願いします」


「はい、分かりました」


「以上です」


このBOX内の音声は、外には漏れないらしい。


学生カードが更新され、『1E教室-素材』と表示されている。

素材の科目は、2年では『加工』、3年では『製品化』になる。

今日は薬草の素材知識であった。


薬草のどの部位が素材なのか、そしてどのように抽出するのか。

なかなかに面白い授業だった。

薬草を細かく粉砕して湯で抽出する方法もあれば、魔法で成分抽出も可能との事。



次の授業は『1B教室-武器』

内容はさまざまな武器の良不良の見分け方であった。

短剣、長剣、両手剣、短槍、長槍、弓、短刀など。


この時代、『突けば剣、振れば棍(棒術)、投げれば矢』と、その多彩な術変換能力から槍は武器の中の王と呼ばれていた。

コストも安い事が魅力的であったのだろう。



昼食を食堂で取り、午後は『グラウンド-基礎体力強化』である。

革の胸あて、籠手こて、ひざ下の防具と腰ベルトを付けてのランニングであった。

いつもやっている自己流の準備運動のあと、グラウンドを5周。


このトレーニングは、男女混合であるため、張り切っている男子が多い。

だが、所詮は16歳。

男子が期待するほど揺らして走る女子はいない。

何と言っても革製の防具を身に付けて走るのだから…。


大切なのは走り終わってからの、脈拍、心拍数のようだ。

男同士、女同士で測定して記入していく。


今日の授業が終わり、防具を外して返却。鐘の音で解散となった。

寮生はそれぞれ男子棟、女子棟の部屋に戻るが、7対3で男子が多い。


女子は魔法適性や貴族位を持つ者でなければ学園に入る事は少なく、地元にある貴族屋敷や商家で働きながら、それぞれメイド、料理人、商人などの基礎教育を受けて社会人になっていくようだ。



寮に置いてあった自作教科書だけを持ち、王都のにぎわいを横目に見ながら、歩いて屋敷に戻った。

他の荷物は、アウレット男爵家が営んでいる宅配運送業に依頼済みだそうだ。


「ただいま戻りました」


ライアン爺さんに帰宅の報告をする。


夕食の時間になったので、本館1階の食堂に来た。

今朝と同じく、ライアン爺さん、俺、セバス、イスラの4人で食事が始まる。


「アキュラ、今朝、生の牛乳を飲んだそうだな…大丈夫だったのか?」


「あぁ、大丈夫だったけど…そういえば低温殺菌していないんだったね。エミリー! 朝、牛乳を沸騰させないようにしばらく温めておいてくれ」


侍女のイスラが手を上げた


「イスラ、なんだ」


「はい。いまアキュラさまが『低温殺菌』とおっしゃいましたが、それは?」


「アキュラ、答えてやってくれ」


「はい。 生の牛乳には雑菌が入っている場合があるので、75℃で15秒、60℃で30分煮ると殺菌、つまり、お腹を壊さなくなります」


「『ざっきん』とは何です?」


「あぁ、体の中で増えると、病気になる原因のものです。雑菌は熱に弱い場合が多いので、加熱しておこうという事です」


「なるほど…それで、『びょう』とは何です?」


「(そういえばこの世界の時計には秒針は無いな…)自分で数えるタイミングですね…つまり自分で15数えたら終わり…そんな感じです」


「今の学園では、そのような事も勉強するのですか…」


「セバス、それは違う。わしの収集した聖遺物の本から得た知識じゃ」


確かに俺しか読めない聖遺物の本がある。

まだ、タイトルしか見てないけど…。


自室に戻ると、エミリーがシャワーの用意をしてくれていた。

生活魔法のクリーンで済ませる人が多数らしいが、俺はまだ生活魔法でさえ使えない。

だから、シャワーを好んで使っているのだが…。



「エミリー、一緒に入ろう!」


「えっ?」


顔を赤くしながら、俺の本気度を推し量っているようだ。

本館主寝室とは違い、ここの風呂場はユニットバス程度の大きさしかない。

バスタブに湯を入れ始めたが、満杯にしても膝を抱えて入らなければならない大きさだ。



脱衣スペースもそれほど大きくないが、大人ふたり裸になるのは可能だ。

俺は全てを脱ぎ捨て、かごに入れて浴室に入った。


「エミリー、背中を流してくれ」


「は、はい」


メイド服を脱ぎ、中途半端に下着姿のエミリー。


「おい、その下着はいらないだろう?」


「は、はい」


再び、脱衣スペースで裸になって戻ってきたようだ。

俺は石鹸を手ぬぐいに付けて、腕、足、胸、腹とゴシゴシと洗い、股を手で洗う。

手ぬぐいをエミリーに渡して


「背中を洗ってくれ」


「はい」


「もっと強く」


「はい」


残念ながら、この世界にはシャンプーはなく、変なぬるぬるした液体で頭を洗う。


「これって何でできてるんだ?」


「確か、スライムゼリーが原料だそうです」


「マジか…」


シャワーで流したあと


「交代だ」


「ええっ?」


「いいから、こっちへ来い。ここへ座れ」


エミリーの背中を洗ってやる。

その間に、彼女自身が自分で前方を洗っているようだ。

背中からそっと声を掛ける。


「触ってもいいか?」


「あぁ、はい…」


手ぬぐいを置いて、手に泡を乗せて背中をこする。

腰のくびれとヒップの曲線が俺の好物だ。

腰からお腹へ手を前に伸ばすと俺とエミリーの身体が密着した。

そして双丘の下へ手を伸ばした。


「あっ、あ…」


もう俺自身はビンビンになっていた。


「さぁ、侍女のイスラに教わった事をやってごらん」


「う…う…では目をつぶっててください」


「いやだ」


そう言うとゴソゴソと自身の体を泡で隠してから、こちらに向いて座り直した。


「いきます!」


そういうと、何故か俺に抱きついて、もぞもぞと体を上下左右に動かしていた。

(なんか想像とは違うな~)


「うん、気持ちいいけどもういい。それより、これを何とかして…」


さすがに俺の息子をどうするかは教わっていたようで、柔らかい手でいろいろ触られているうちに暴発して終わった。

体の泡とともにシャワーで流して、湯舟に膝を抱えてかる。

今夜は、楽しかったし、面白かった。


未だに赤い顔のエミリーの横顔を見ながら、


「ゆっくり温まってから出てきなさい」


そう言って、風呂場をあとにした。



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