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登場人物まとめ

この章は、登場人物のまとめをしてありますが、ネタバレ要素や本編に入ってない設定も書かれています。

本編を読んでから、この章を読む事をオススメします。



《フランツ家》

血筋が絶えていた名門貴族の家を、王族の一人が継いで再興。

爵位は公爵。


『ランドルフ・フランツ』

この話の主人公。

旧姓は、ランドルフ・ミューゼル。

中肉中背の優男で、かなりの男前。

身体能力はかなり高く、自分より大きい相手でも、互角以上に渡り合える。

第13代近衛兵団長で、最終的には、宰相にまで上り詰める。

常勝不敗にして、不死身と言われる"軍神"。

常に冷静沈着で、鋭い洞察力を持ち、人心掌握や部下の心理操作もお手のもの。

その実力と名声は、並ぶ者が無く、国内中は勿論、他国にまで轟く。

権謀術数に長けた者と対峙しても、引けを取る事もなく、思慮深い。

他者から畏怖と尊敬を集める人物だが、愛妻家として有名で、娘にも甘い父親。

54歳で、"病死"。


『フェリス・フランツ』

フランツ公爵家の一人娘で、ランドルフの妻。

もう一人の主人公。

ランドルフよりは、2つ歳上の姉さん女房。

栗色の髪で、少しキツい目をした美しい女性。

実子を死産して以降、心に闇を抱えているが、表面的には、気が強く明るい女性。

若い頃は、父親譲りの血の気の多さで、男勝りだった為、結婚相手が見つからない状態だった。

結婚後も、若い頃の名残が、時々、顔を出し、ランドルフにからかわれる事がある。

夫への愛は、たまに度を越す事がある程に深く、意外と教育ママだったりもする。

ランドルフの後を追うように死去。


『レオナルド・フランツ』

第12代近衛兵団長で、引退後は、フランツ大公と呼ばれていた。

ランドルフの義父で、フェリスの実父。

兵団長時代は、彼も、"軍神"と呼ばれていた。

軍人としての資質は、ランドルフに優るとも劣らないが、自分よりもよく見透せる眼を持っているランドルフに、大きな期待を寄せていた。

又、ランドルフを婿に迎えてからは、実の息子同然に扱っていた。

激情家で、血の気が多いのが、玉に瑕。

説教じみた話を始めると、少々、長い。

70歳近くまで生き、天寿を全う。


『アミル・フランツ』

フランツ家の養子として育ったが、王族のご落胤…か?

自身の出生の秘密は、ある程度、知っているが、あくまで、ランドルフとフェリスの娘であるという立場をとっている。

ブランデル王国の滅亡後も、独り生き残り、淋しい老後を送る事になる。

恐らく、70歳前後まで生きているはず。


『ジェニー・マウアー』

フランツ家で下働きをしている女性。

フェリスより10歳下で、中々、美しい女性。

主に、フェリスの世話をしているが、その関係は、主従と言うより、歳の離れた姉妹のようで、性格も似ているところがある。

自分を引き取ってくれたランドルフに対しては、恋愛感情にも似た尊敬の念を抱いている。

しかし、フェリスの事も、同じように尊敬している為、ランドルフの気を引こうなどという考えは微塵も無い。

ただ、悪くは思っていないはずのキースリングのアプローチに、今一、乗り切れないのは、ランドルフへの感情が影響している。

実は、ある貴族の孫娘なのだが、本人はその事実を知らない。

本編にはありませんが、後に、キースリングの求愛を受け入れている。


《近衛兵団》

ブランデル王国軍の中で、精鋭のみを集めた兵団。

王国軍の象徴。


『ヘッセンリンク』

ランドルフ時代の近衛兵団副長。

長身で白髪混じりの男。

冷静沈着で、鋭い観察眼を持つ、ランドルフの右腕。

ランドルフからは、腹心の中で、最も厚い信頼を寄せられている。

任官直後のランドルフにとって、最初は、直属の上官だった。

本編にはありませんが、ランドルフが王国軍総司令官兼軍務大臣になると共に、第14代近衛兵団長に就任。


『ボルテック』

近衛兵団参謀長。

ランドルフの養父の友人。

ランドルフの腹心の中では最年長。

既に、軍人として耐え得る体力が無くなりつつある為、退役を考えているが、ランドルフのたっての頼みもあり、兵団の要職に就いている。

彼も愛妻家である。

本編にはありませんが、ヘッセンリンクに団長が交代する時に退役する。




『ドレンテ』

近衛兵団副参謀長。

ランドルフの養父の副官を勤めていた事もある。

本編にはありませんが、ランドルフよりは歳上だが、意外と若く、"不死身"の素養を持っている事から、ヘッセンリンク退役後、第15代近衛兵団長に指名される。


『ブルックス』

近衛兵団長付主席副官。

事務処理を得意とし、ランドルフには、そちらの方面で、非常に信頼されている。

ランドルフが連隊長時代から、副官を勤めている。

本編にはありませんが、ランドルフの役職が変わる度に、自身も付き従い、最終的には宰相付秘書官となる。


『キースリング』

近衛兵団長付次席副官。

同じ副官でも、ブルックスとは違い、主に、体を張るのが仕事。

短慮だが、憎めない奴。

ランドルフの腹心の中では、唯一人、ランドルフより歳下なので、弟のように可愛がられている。

近衛兵団を離れた後、王太子の守役から、王太子付親衛隊長になり、王太子の即位と共に、国王の親衛隊長へと出世して行く事になる。

フランツ家の使用人であるジェニーに惚れているが、ジェニーの親代わりとも言えるフランツ夫妻の目(特にフェリスの目)が気になって、今一、踏み込めないでいる。

後年、フランツ夫妻の墓を守っているのは、彼とジェニーの間に生まれた子供の子孫。


『ユルゲン・ミューゼル』

ランドルフの養父で、近衛兵団敗走時、しんがり部隊を任された連隊長。

非常に優秀な指揮官で、将来の近衛兵団長とも目される人物だったが、その戦いで戦死。

ランドルフが、部下やフェリスに語る軍人としての信念は、彼に教え込まれた物を元にしている。


『マウアー』

公爵家使用人であるジェニーの父親。

ランドルフが、中隊長だった頃から付き従っていた副官。

ランドルフを非常に信頼しており、娘の結婚相手にしようと目論んだり、自身の妻と娘を託したりした。

ランドルフが大隊長だった時に戦死。

彼の妻は、貴族の娘だったが、駆け落ち同然で結婚しており、娘はその事実を知らない。


《ブランデル王国》

歴史の長い王国で、ランドルフが存命時に最盛期を迎える。

ランドルフの死後、20年程で滅亡。


『ミュラー』

王弟ながら、軍人をしている変わった王子。

人の目を引く程の大柄で、豊かな顎髭を蓄えている。

いかつい風貌に似合わず、数々の女性と浮き名を流し、フランツ夫妻を呆れさせていた。

ランドルフとは、士官学校の同期で同じ歳。

更に、親友で悪友。

若い頃は、つるんで悪さ等もしていた。

政変に巻き込まれ投獄されたが、ランドルフの尽力で無罪放免となった。

しかし、実兄である国王との間には、しこりが残った為、表舞台からは身を退き、静かな余生を過ごした。

小国の姫君との婚約は破談となり、生涯独身で、女遊びからも足を洗った。


『王妃シャルロット』

非常に美しく、おとなしい女性。

マインツ伯爵家の令嬢で、ランドルフとは恋仲であったが、王宮の策略に巻き込まれ、王太子妃となった。

ちょうど、ランドルフが生死の境を彷徨った時期と重なった為、軍人の妻となる事に不安を覚え、言われるがままに後宮入りした事を後悔している節もある。

母となってからは、それなりに強くなったが、王宮では常に孤独であった為、フェリスに友人付き合いを願った。

心優しい女性であり、侍女達にも平等に優しい為、皆から慕われている


『王太子』

シャルロットの長男で、後の国王にして、ブランデル王国最後の国王。

彼の妃は、エールランド王国の王室から迎えられた。

本編にはありませんが、利発な王太子として知られ、国王に即位直後は、ランドルフも宰相の地位にいた為、賢王の兆しをみせる。

しかし、ランドルフの後継を巡る政争に端を発し、相次いで政争が起きると、止める術を持たず、次第に、政治から興味を失って行った。

やがて、内乱を引き起こし、エールランド王国の侵入を許してしまう。

典型的な、最後の国王。


『二番目の王子』

シャルロットの次男。

本編にはありませんが、母親同士の仲が良かった為、アミル・フランツとは、小さい頃から常に一緒で、後に妻として迎える。

ランドルフに憧れて軍人を志し、最終的には、最後の王国軍総司令官兼最後の近衛兵団長となり、息子と共に戦死した。

優秀な軍人だったが、置かれている状況が、既に、"詰み"の状況だった為、最後の一花を咲かせる事しか出来なかった。


『マインツ伯爵』

王妃シャルロットの実父。

娘が後宮入りすると共に、後宮警備隊長となる。

誠実且つ、温厚で人の良い人物。

一見、有能には見えないが、宰相からは、信用されており、仕事は出来る人物である。


『ブラウミッツ侯爵』

ブランデル王国宰相。

性格的には色々と難があるが、間違いなく切れ者。

フェリスを後妻にしようとしたのも、レオナルド・フランツが戦死した時の為に、自分が彼女を養ってあげようとしたから…だと思う。

ランドルフの器の大きさを、最も正確に見極めていた人物。

政変のきっかけとなった自身の休養の時は、使える人物、使えない人物、危険な人物を選別しようと考え、敢えて代理の者を指名しなかった。

政変直後、真っ先に自分の所へ来たランドルフを、自身の後継者に相応しいと確信する。

そして、政変後の後処理を済ませ、ランドルフを自身の後継者として育て、彼を後継指名までしてから死んだ。

実は、ジェニー・マウアーの母方の祖父。

これを知っているのは、ランドルフだけ。

ランドルフは、ジェニーを引き取る時、彼女の親族を一通り調べ、彼に行き着いた。

ランドルフが、その事実を誰にも話さないのは、固く口止めされているのもあるが、勘当された貴族令嬢の娘という汚名より、フランツ公爵家の使用人という名声の方が、ジェニーの結婚相手を見つけるのに、有利に働くと考えているから。


『エリーゼ』

ブラウミッツ侯爵の養女。取り立てて美しいとは言えない容姿だが、非常に頭が切れ、ランドルフと同じような物の見方が出来る。

秀才ぶりを買われ、王太子の教育係となるが、女性であった為、王太子が成人する前には、その職務を離れている。

血の繋がりはないが、養父に似た性格で、同僚のキースリングとは水と油の関係のツンデレちゃん。

『守神』の章、冒頭で、「"軍神"に初めてお目にかかった」と言っているが、ランドルフは、ブラウミッツ侯爵家に何度か行っている為、実際には、ランドルフの容姿を彼女は知っていた。

養父と互角に渡り合うランドルフ対して、恋愛感情に似た強い興味を抱いていたが、実際にランドルフと話した時、本当に、彼に惚れてしまった模様。

その感情を、表に微塵も出さない辺り、流石と言うべきか?


『シュバイク公爵』

国王やミュラーの叔父で、レオナルド・フランツの従兄弟。

レオナルドやランドルフからは、無能な男として見られていた。

本編にはありませんが、政変の首謀者として処刑される事になる。


『フリード侯爵』

シュバイク公の義兄で、政変の黒幕。

本編にはありませんが、シュバイク公が捕まる時、姿を消し、エールランド王国に亡命。


《その他の人物》

『ロージィ』

アミルの産みの母。

王都脱出後、死去。


『ハンク』

ロージィの弟でアミルの伯父。

かなり長生きで、王都を脱出したアミルの避難を手引きし、自分が住んでいる村で匿った。

宣言通り、アミルの様子を、常に気にしていた模様。


『歴史研究家(氏名不詳)』

ハンクの曾孫。

独身で兄がいる。

小さい頃、年老いたアミルに、ブランデル王国やランドルフ・フランツについての話を聞かされて育った為、それらの事に興味を持ち、研究するようになった。


『フィリッポス2世』

エールランド王国の国王で英雄。

宿敵ブランデル王国を滅亡に追い込み、"獅子王"の異名を得た。

もう一人の"軍神"とも言える人物。






番外編や外伝なども考えておりましたが、上手くまとまらないので、この章を以て、完結とさせて頂きます。

皆様の、ご意見、ご感想、ご質問などを受け付けております。

読み終わった後、一言、頂けると嬉しいです。


ご愛読ありがとうございました。



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