↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
9/20

第9話 説教

「し、仕事ですか? しっかりやってますよ! 問題ないと思いますが……」


 俺は真面目だ。

今まで評価だって良かった。

でも……


「お前は真面目で、仕事も問題ない。だが、最近地球の全体を見ているか?」

「ど、どういうことでしょうか?」

「……はぁ」


 GALAXY部長は深くため息をついた。

そのため息からは、俺に対する疑念が感じられた。


「日本……」

「えっ?」

「はぁ、日本だ。最近、お前からの報告書を見ると、この区域だけ情報が欠落している」


 ……やはりそこか。


「いや、日本はですね……ひ、比較的平和で安全な場所なんです! なので問題ないと思いまして」


 我ながら酷い言い訳だ。

酷い!酷すぎる!

こんなの監視人失格だぞ、俺!


「そうか……だか、つい最近までは一番報告書に書かれていた区域だったが?」

「そ、それは……」


 カエデがいたからだ。

カエデのことが知りたくて。

カエデの住んでるところが知りたくて……


「それに、今は問題がなくても、いつかは災害が起きる。戦争もする。この宇宙に害をもたらす元凶になりうる可能性もある。お前の担当は“地球生物全て”だ」


 そうだ、俺は“監視人”

惑星の生物を監視するのが仕事だ。

人間、鳥、虫、あと……イルカとか……猫とか……オカピとか……とにかく全部だ。

分かってる。

分かってるけど……


「どうした? まだ暑いか?」

「あ、いえ……大丈夫です」


 GALAXY部長……俺の動揺、絶対伝わっている。

え、もしかして見られてる?


「とにかく、これからは気を引き締めて仕事に励め」

「はい、承知しました」


 やっぱりこの人怖い。

話し方が高圧的。

今回のは俺が百パーセント悪い。

でも……怖い。


「あと、暑かったらそれも報告書に書け。開発部に設備の相談をしてみる。期待しているぞ、MOON MAN」


 ブツっと通信が切れた。


 ……………………GALAXY部長……

俺…………

お仕事頑張ります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。