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第7話 終了

カチカチカチピピピピピピ

カチカチカチピピピピピピ


 俺は仕事をしている。

地球を見て、報告書を書き、決まった時間に報告。

毎日この繰り返しだ。


1……監視区域の生物に感情を持ってはいけない

2……監視区域に干渉してはいけない

3……監視区域の生物に名前をつけてはいけない 


 惑星監視三原則。

俺は真面目に……真面目に働いている。

そうだ、もともと俺は真面目な性格だ。


カチカチカチピピピピピピ

……報告完了。


 あれからカエデのところには行っていない。

……行けない。


1……監視区域の生物に感情を持ってはいけない


 俺はカエデに恋をしてしまった。

気づいていた。

でも、気づかないふりをしていた。


 俺は“惑星監視人”だ。

仕事と私情を一緒にするような人間じゃない。

別に、カエデのところに行ってもいい。

監視区域の生物だ。

問題はない。

……なのに、行けない。

 

はぁ……

どうしちまったんだよ俺。


 最近は、日本だったか。

カエデの住む地域に照準を合わせられない。

カエデに会ってしまいそうで……怖い。


カチカチカチピー


 今日は終わりだ。

寝よう。


 俺は全ての電源を消し、寝床に入った。


……静かだ。


 今日も一日が終わる。

カエデに合わないまま——


 カエデは今日も月に話しかけているのだろうか?

誰も聞いていない“月”に。


関係ない、関係ない。


 俺は寝返りを打った。

ずっと同じ体制だと、同じことを考えてしまう。

もう、俺にとってカエデは関係のない存在だ。


感情を持ってはいけない。

感情を持ってはいけない。

感情を持ってはいけない——


 俺は呪文のようにつぶやいた。

忘れよう。

でないと——


 俺の不整脈が止まらない。

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