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降伏の手続きが進む中で、オルトがヴェルナーの前に連行された。
連行というよりも——オルトが自分からヴェルナーの前に歩いてきた、というのが正確だった。護衛の民兵が制止しようとしたが、ヴェルナーが片手で退かせた。
二人は防壁の内側で向かい合った。
師匠と弟子。前回対面した時は、剣が交わされた。今は——オルトの手に剣はない。ヴェルナーの大剣は背に負われたまま、抜かれていない。
オルトが口を開こうとした。何かを言いかけて——やめた。言葉が見つからないのだ。「すみません」は嘘になる。「間違っていました」は——まだ、全てを受け入れられていない。
ヴェルナーが先に口を開いた。
「お前の光を折ったのは俺だ」
事実の確認。
「……次、何を握るかは勝手に決めろ」
それだけだった。
ヴェルナーは背を向けた。歩き去った。オルトは動かなかった。ヴェルナーの背中が防壁の向こうに消えるまで、立ったまま見ていた。
折れた聖剣はもうない。光の力もない。残っているのは——五年間師に教わった剣筋と、自分の体だけ。
それで何ができるのか。オルトには、まだわからなかった。




