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17-1 敗戦の課題を見据えた戦略1

 翌日、晶人とぼっけもんずの大将10名、配下の中将20名、モンスターズの中で動けるメンバー約4百万は、昨夜から慌ただしく働いていた。晶人は、一睡もせずに、コスモサイコキネシス・インフィニティを用いて避難民たちの住む20階建てのマンションを1万棟と30棟の病院を天の使徒の国の西南の方向に建設した。


 また、晶人以外の各部隊の大将や中将、ソフィアたちは、病院の完成後、それぞれ割り当てられた病院で、十分な治療が済んでいない大勢の怪我人たちへ治療魔法を使って治療に当たっていた。モンスターズの動けるメンバー4百万の者たちは、食料と水、毛布などを避難民全てに配給する仕事とマンション移住計画の話合いに取り組んでいた。


 晶人がレーダー探知機腕時計を用いて、コリル公国とアラバス公国の正確な生存者数と死亡者数を確認したところ、コリル公国の生存者数と死亡者数は、防衛軍の兵士を含め、生存者数が5百万人、死亡者数が8百万人であることが判明。一方、アラバス公国の生存者数と死亡者数は、防衛軍の兵士を含め、生存者数が1億2千万人、死亡者数が5百万人であることが判明。つまり、合計の死亡者数は1千3百万人で、天の使徒の国への移住者が1億7千万人であることを把握した。


 晶人は、10人の将軍と20名の中将に念話を入れ、治療の状況を確認すると、あと3日を要するとの報告を受けた。モンスターズの動ける者たちの少将に念話を入れ、食料や水、毛布、マンション移住計画案の完成と移住に要する日数、それに係る物資の日数などの報告を受けたところ、約10日を要することが判明した。



 キムジョン帝国の侵略戦争敗北後、ようやく2週間後に、ぼっけもんずの本拠地であるログハウスの会議室で今後の対策に係る話し合いの場がもたれた。出席者は、晶人や各部隊の隊長10人、中将20人、ソフィアの計32名で行われた。


 まず、事前に晶人が各人に命じた報告から行われた。


「では、報告を行ってくれ。」

 晶人がそう言うと、次々に報告がなされた。


「はい!ソフィアです。重病者や怪我人の魔法治療は完了しております。移住者たちは沈痛な面持ちで暮らしていますが、大きなトラブルはありません。」


「はい!智勝レインボードラゴン中将です。少将たちの意見を集約すると、避難民のマンション移住とそれに係る必要な物資や食料などの搬入は完了しております。上下水道も機能しています。」

 

「はい!電気需要調査班を代表して嶺長鉄之進大将が報告します。現在のところ、全施設・全マンションおいて電力供給がまかなえず、夜は節電を実施中。現在、各部隊の少将が指揮を執り、野原や全マンションの屋上に電気ソーラーパネルを増設中です。設置にあと1か月必要かと存じます。」


「はい!占領地調査班を代表して、和田秀吉が報告申し上げます。コリル公国とアラバス公国は、キムジョン帝国軍工兵部隊が大型ダンプ等の重機を搬入し、破壊された建物を更地サラチにすべく準備中です。しかし、城壁はその外壁の全てがタングステンでできているため破壊できずに、そのままキムジョン帝国の城壁として使用する準備を整えています。城壁にキムジョン軍の長距離大砲や機関銃を設置されれば、かなり苦しい戦闘が予想されます。加えて、川砂やコンクリート、鉄筋を準備しているところがウカガえ、今後、更地サラチになった土地に大規模軍事施設を建造することが予見されます。」


「はい!大和晶人元帥だ。インセクト部隊の『地下モグル』のリーダーである『スパイ地下モグル』中将に依頼し、戦場で使われた地下トンネルの全てに関する調査を依頼している。彼らは、ダイヤモンドのモース硬度より硬い爪で地下を突き進み、嗅覚も人間の1万倍ある。彼らに中山勇司朗総大将が戦闘した地下トンネルとコリル公国とアラバス公国の地下トンネルを調査させ現在、地下地図を作成してもらっている。昨夜、『スパイ地下モグル』中将の報告で、この天の使徒の国の約2百kmまで地下トンネルを掘ってきていることが明らかになった。でも、安心してくれ。決して、コスモサイコキネシス・インフィニティを用いて造った防衛用のバリアを決して破壊することはできない。ときかく、今後の敵基地の地下トンネル地図の作成を目指して、コリル公国とアラバス公国と本国のキムジョン帝国の地下トンネルを調査してもらい、地図を作製する予定である。」 


「以上が、俺が依頼をした分の報告になるが、他に報告はあるか?」


「はい!上井戸剛大将です。大和晶人軍帥から特命を受け、戦争中から怪我人や遺体の搬出を主な任務にしていました。100万の兵士を約33万ずつに分け、中山勇司朗総大将の地下トンネルの戦場とコリル公国とアラバス公国の戦場での怪我人と遺体の運搬を行いましたが、戦闘の激しさに加え、戦火により遺体の回収は困難を極めました。それでも、部下が必死になって、国民や兵士たちの遺体の搬出を行いましたが10分の1ほどの遺体しか回収できませんでした。ご遺体は天の使徒の国の大草原の北部の「朝日が見える丘」奥で荼毘ダビに付し、人間と亜人とモンスターズの兵士たちの3つの集合墓地に分けて埋葬してあります。天の使徒の国の草原には花がたえません。皆さんが毎日、献花に来て下さっております。以上です。」


「うむ。上井戸剛大将とその部下たちには、とても辛く厳しい任務に当たってもらった。衷心から礼を言う。本当にありがとう。そして、ご苦労様でした。部下たちにも礼を伝えておいてくれ。」


「ハハーッ。」

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 筆者は、少年期の酷いいじめの経験と青年期の二度の心肺停止と臨死体験と死後の世界を経験しました。世界で起きている侵略戦争に対して、強い憤りの念をもつ筆者が、せめて異世界の小説の中だけは、侵略戦争を食い止め、勧善懲悪を貫き通す武士道精神をもった薩摩武士の生き様を描きたいという強い思い入れがあり、せめて異世界ものの小説は絶対的な「善」が存在し、絶対的な「悪」を懲らしめるといったストーリーを軸足に据え、筆者の実体験を基にしながら、主人公が数々の危機を乗り越えながら予定調和的な結末に落ち着くことで、現在起こっている侵略戦争に対するアンチテーゼを提案したいと考えています。 #男主人公 #超能力 #侵略戦争 #臨死体験 #心肺停止 #薩摩示現流 #コスモサイコキネシス #勧善懲悪 #ロマンス #心理学 #大量虐殺 #武士道精神 #命の尊さ #転移 #薩摩隼人
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