表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
89/155

14-4 キムジョン帝国との戦争4

 突然、キムジョン帝国が5000万の軍隊を組織し、コリア公国に進軍を開始した。後手を取られた晶人とぼっけもんずのメンバーたち。果たして、この大軍勢を相手に戦争を有利に進めていくことができるのだろうか?

 その頃、キムジョン帝国のキムジョン・ヘンナカリアゲスムニダⅠ世は妹のキムヨジョン・イジワルナカオイムニダ扇動部長と数名の将校たちは、ほくそ笑みの表情を浮かべながら大地下トンネルの貴賓室で談笑をしていた。今回の戦争に軍隊を率いている主要な幹部たちは以下の通りである。


1 キムジョン・ヘンナカリアゲスムニダⅠ世人民軍武力最高司令官

2 サイ・リュウカイナ・カㇺニダ人民軍武力副司令官

3 キム・チュウガク・シュッセスムニダ人民軍総政治局長

4 チョン・ドンチョル・ランコウスルニダ人民軍副政治局長

5 キムゴジョン・イジワルナカオイムニダ扇動部長


「キムジョン・ヘンナカリアゲスムニダⅠ世お兄様、後1日で、コリル公国と新たにできたと言われている天の使徒アラバス公国が我々キムジョン帝国所になるのですね。待ち遠しいですわ。」


「ウワハハハハ!ウワハハハハ!我が妹のキムゴジョン・イジワルナカオイムニダ扇動部長よ、そちは、少しばかり気が早すぎるぞ!ウワハハハハ!」


「いいえ、いいえ、キムジョン・ヘンナカリアゲスムニダⅠ世人民軍武力最高司令官様、御妹様のキムゴジョン・イジワルナカオイムニダ扇動部長様のおっしゃる通りですぞ。まさか、これほどの地下トンネルで攻めて来るとは、敵も思っていないでしょう。民族浄化のために各地の都市で大量の大虐殺を行い、キムジョン一族こそがこの地方を治める正当な民族であることを証明いたしましょうぞ。」


「そうよ、そうですわ。キム・チュウガク・シュッセスムニダ人民軍総政治局長の言う通りですわ。我々の今回の軍事作戦は非の打ち所のない完璧な作戦です。必ず成功させますわよ、兄上様。」


「ウワハハハハ!ウワハハハハ!我が妹のキムゴジョン・イジワルナカオイムニダ扇動部長よ、そちの心意気は良し。ウワハハハハ!」




 まるでもう、キムジョン帝国が戦争に勝利し、コリル公国と『天の使徒アラバス公国』が火の海に陥っているような情景をあざ笑い、血まみれになりながら逃げまどう国民の不幸を想像して、満足感を覚える心理状態になっていた。




 それには、確たる理由があった。


 さかのぼること約5年前、キムヨジョン・イジワルナカオ扇動部長がキムジョン・ヘンナカリアゲⅠ世に5年計画で、大軍を送り込める地下深くに大きな地下トンネルを造るように進言し、国境の城壁の基礎の部分よりはるか地下100mに5本もの大型地下トンネルを建設し、コリル公国に兵士を落下させ殺傷能力の高い落とし穴を含む合計1万7千箇所の出口を完成させていたからだ。それだけではなかった。『天の使徒アラバス公国』の城壁の基礎の部分よりはるか200mもの大型地下トンネルを建設し、『天の使徒アラバス公国』の大型地下トンネルを建設し、『天の使徒アラバス公国』に兵士を落下させ殺傷能力の高い落とし罠を含む合計8千箇所もの出入口を完成させていたからに他ならなかった。


 地下トンネルは地球上で行われたベトナム戦争で用いられた手法と同じであった。トンネルの中にいわゆる「地下の街」を建設し、病院や集会所、兵士が寝泊まりする「家」があったのだ。また、キムジョン軍は最先端の兵器で防衛するであろうコリル公国と「天の使徒アラバス公国」を知恵を使った「罠」で迎え撃つことを考え付いたのだ。


 例えば、足跡が逆につく軍靴の製造と使用。地上や地下通路を歩けば当然足跡が付く。これを逆手にとったキムジョン軍は、軍靴を改造して足跡が逆につくようにした。こうすることで、実際に歩いた方向とは逆に足跡がついていくため、キムジョン軍の足跡を追う「天の使徒アラバス公国」の兵士は実際の方向とは真逆に進んでいくことになる。


 軍靴の工夫・改善策ほかに代表的なのは「落とし穴」であった。足を踏み入れたら八つ裂きになる落とし穴や、槍が両胸に突き刺さる落とし穴などを数万個設置していたのだ。巨大なトンネルの距離と兵士が一人通れる通路を合わせるとその合計距離は5千kmを遥かに超えていた。加えて、地上から攻めて来る軍隊も、窮地に陥った場合を想定しており、コリル公国の城壁から40km地点、30km地点、20km地点に巨大な地下トンネルに通じる抜け穴を用意しており、敵軍が優勢な場合、直ぐに地下トンネルに逃げ込むことができるように、地点ごとに人工的な大きな森を造っていたのである。


 コリル公国と「天の使徒アラバス公国」にとって、不運続きはこれだけではなかった。正確に挙げると、


①「天の使徒アラバス公国」の10個大隊の訓練が不十分であったこと。したがって、サイコキネシスソードとそれに付随する魔法の威力は、それを使用する者の、宇宙のエナジーによる『念動力』×精神力になるため

➊使用する者の、宇宙のエナジーによる「念動力」×精神力=サイコキネシスソードの威力

➋使用する者の、宇宙のエナジーによる「念動力」×精神力=サイコキネシスソードに付随する魔法の威力に限られていた。したがって、訓練や戦闘経験の未熟な「天の使徒アラバス公国」の10個大隊には不利な状況にあった。


②キムジョン帝国は進軍中に蚊の多さとダニの多さに気付き、一人ひとりの兵士に殺虫スプレーを渡し、それを各自で噴霧し、「天の使徒アラバス公国」のスパイである位置情報を電波で送るアカダニと映像を届ける役割を果たすカメレオンフライ(蚊)を駆除していたために、進軍の途中からキムジョン帝国軍の動きとキムジョン・デ・ブー・ヘンナカリアゲⅠ世の位置情報が不明になっていた。


③キムジョン帝国とコリル公国は、電磁波が狂いやすい土壌であったため、レーダー探知機腕時計で敵の正確な位置を把握できなという弱点があった。また、城壁から新兵器で攻撃したとしても、地下の鋼鉄の窓を開けて新型の機関銃を撃ってくることに対応できなかった。

 

④地下に入り、敵を追跡するが無数のトラップが仕掛けられていたことを「天の使徒アラバス公国」の10個大隊は知らなかった。

 

⑤敵の井闌車セイランシャは「天の使徒アラバス公国」の10個大隊の意識をそちらに向けさせるための罠であり、キムジョン帝国軍はあくまでも地下トンネルによる攻撃を主力とし、コリル公国と「天の使徒アラバス公国」の完全破壊を目的としていたことを察知できなかった。


 この5つの事実が戦争中に甚大な影響を与えることになることを晶人やぼっけもんずのメンバーたちは未だに誰も気付かなかったからである。


 キムジョン帝国軍がとった戦争作戦とは、いみじくも、世界最大の軍事国家アメリカに対して取ったトンネル軍事作戦、別名「クチトンネル」作戦と同じだったのです。ベトナム戦争は、数ある戦争のなかでも歴史的大転換期にあったと多くの歴史家から評価されている戦争です。


 北朝鮮軍が中国とソ連の軍事的支援を受けながら、大量の兵器を用いて世界最大の軍事国家であるアメリカ合衆国に勝利したからにほかなりません。北ベトナム軍とアメリカ軍の死闘が繰り広げられた「クチトンネル」作戦とは、カンボジア国境まで張り巡らされたトンネルの全長は、2千kmもあるといわれており、時にトンネル内では、数万の人々が生活の場として使用していたと言われています。クチトンネルは北ベトナム軍と国民の安全基地であると同時に「地下の街」であり「生活の場」だったのです。クチトンネルには、兵士の駐屯する部屋だけでなく、武器庫や倉庫、病院や集会所、商店などもあったといわれています。


 また、クチトンネルは、「米軍から隠れるためのアリの巣穴」だったと回顧するアメリカ兵もいます。絶対的な兵器を持つアメリカ軍に対して、地の利を生かして戦った北ベトナム軍。絶望的な状況と圧倒的武力と戦わねばならぬとき、北ベトナム軍は様々な知恵を絞り、対策を講じていきます。そのひとつが二度と生きて這い上がれない落とし穴や暗闇にしかけたロープに足がかかることで爆弾がさく裂する手立てや工夫を講じたのです。米軍を知恵を使った「罠」で迎え撃ち、大勢の死傷者を出し戦果を挙げたのです。北ベトナム軍の兵士の多くは、足跡が逆につくサンダルを履き、ジャングルの中や地下トンネルを歩き、意図的・計画的に足跡を付けるのです。そのため、実際に歩いた方向とは逆に足跡がついていくので、北ベトナム軍の足跡を追うアメリカ軍は実際の方向とは真逆に進んでいき、結果的に多くの罠にかかり大勢の死亡者を出したのです。ただの落とし穴ではなかったのです。落ちたら八つ裂きになる落とし穴や、槍が両胸に突き刺さる落とし穴を数百個も仕掛けたのです。また、小さな出入り口を数千個以上造り、そこから出入りしたり、その入り口から機関銃でアメリカ兵を一斉射撃して大損害を与えた経緯があります。


 さて、今回の大戦はいかなる状況になってしまうのか目が離せません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
 筆者は、少年期の酷いいじめの経験と青年期の二度の心肺停止と臨死体験と死後の世界を経験しました。世界で起きている侵略戦争に対して、強い憤りの念をもつ筆者が、せめて異世界の小説の中だけは、侵略戦争を食い止め、勧善懲悪を貫き通す武士道精神をもった薩摩武士の生き様を描きたいという強い思い入れがあり、せめて異世界ものの小説は絶対的な「善」が存在し、絶対的な「悪」を懲らしめるといったストーリーを軸足に据え、筆者の実体験を基にしながら、主人公が数々の危機を乗り越えながら予定調和的な結末に落ち着くことで、現在起こっている侵略戦争に対するアンチテーゼを提案したいと考えています。 #男主人公 #超能力 #侵略戦争 #臨死体験 #心肺停止 #薩摩示現流 #コスモサイコキネシス #勧善懲悪 #ロマンス #心理学 #大量虐殺 #武士道精神 #命の尊さ #転移 #薩摩隼人
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ