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14-1 キムジョン帝国との戦争1

 さて、示現流の稽古の方だが、朝5時から練習を初め、日が落ちるまで練習は続いた。最初の頃は、「ブーン!」という素振りの音だったが、それが徐々に、「ブン!」に代わってきた。しかし、「ブッ!」という素振りの音を出す者は、中将クラスの者ばかりであった。徐々に「ブン!」という振りの音が増えてきたため当初の練習期間の10日間を延長し、20日間の練習にした。すると8割の者たちが、「ブン!」という振りの音になったため、最終練習の「蜻蛉トンボの構えから繰り出す袈裟ケサ斬りの練習に入った。


 魔物や魔人も体格が異なり、木刀の長さや重さも違うため、立木のサイズも様々だった。20mのラインから立木まで走っていき、蜻蛉トンボの構えから繰り出す袈裟ケサ斬りをするわけだが、必ず「キエーイ」という薩摩藩独特の掛け声で斬撃を放つのだ。全力で右、左、右、左、右、左と1か月間それだけをただひらすら続けた。


 半月後、俺が練習を見学したところ、中だるみが多く見られた。そこで、士気を上げるため、モンスターズ全員を集め、後ろに控えて俺の姿が見えない者には、はっきりと姿が見えるように10km四方の超大型スクリーンを上空に出現させた。


「いいか、皆、この蜻蛉トンボの構えから繰り出す袈裟ケサ斬りを命がけで取り組んだ者は、後5年修業すればこんなことができるようになる。それは、天下無双の薩摩示現流の抜刀術だ。まず、俺が西の方角にある縦横幅が10mある鉄鉱石をここから抜刀術で斬ってみせる。もちろん、魔法は使わない。風魔法の真空であれば、エアーカッターが目に見えるだろう?だが、俺は、そんなものは不要だ。いまからこの大きな鉄鉱石を浮遊魔法で空に持ち上げるからな。よく見ておけよ。なかなか見れるものじゃないぞ。これぞ、最終奥義だ。薩摩示現流居合抜刀術という。今、続けている練習の蜻蛉トンボの構えから繰り出す袈裟ケサ斬りを命がけで取り組んだ者は、後5年修業すればこんなことができるようになるからな。俺みたいになりたかったら、命がけで5年間、蜻蛉トンボの構えから繰り出す袈裟ケサ斬りを命がけで取り組め。」


 ソフィアも固唾カタズを飲んで見守っていた。そして、米田進次郎がぼっけもんずのメンバー全員に


「晶人のあの技はなかなか見られねえからな、みんなよく見ておこうぜ。俺たちもできるようにならないとな。」

 と声を掛けていた。



 晶人は腰をかがめると、魔法を解いたサイコキネシスソードに手をかけた。その手をかけたと同時に、


「スッ。」


「パッ。」


 縦横幅が10mの大岩が一直線に斬られ、真っ二つになった赤い色の鉄鉱石の岩が落下していった。


「オオーッ!オオーッ!オオーッ!オオーッ!オオーッ!オオーッ!オオーッ!」

 そして、元帥ゲンスイコールが起こった。


元帥ゲンスイ元帥ゲンスイ元帥ゲンスイ元帥ゲンスイ元帥ゲンスイ!」


 1千万の部下たちがどよめいた。


「おい、今の見えたか?」

「いや、我がアルジが刀のツカに手を触れた瞬間は見えたが、刀は見えなかったぞ。」

「我がアルジは、サイコキネシスソードに魔法は付与していなかったよな。」

「うん。確かに刀だけだったぞ。」

「おい、モンスターズの中でいちばん目がいい晶人オジロワシよ、お前には見えたのか?」

「俺は、千分の一秒まで刀の動きが見えるんだが、見えなかったぞ。」

「なんてこった!」

 この会話を聴いていたモンスターズからさらにどよめきが起きた。


「おい、モンスターズの中でいちばん目がいい晶人オジロワシよ、お前には見えたのか?」

「俺は、千分の一秒まで刀の動きが見えるんだが、見えなかったぞ。」

「なんてこった!」

 この会話を聴いていたモンスターズからさらにどよめきが起きた。


「皆、頑張れよ。基本は、命がけで蜻蛉トンボの構えから繰り出す袈裟ケサ斬りの練習に取り組むことだ、分かったか!『サイコキネシスソード』の威力は宇宙のエナジーによる『念動力』と訓練と実践で積み上げた『精神力』の掛け算によって決まる。だから、命がけで練習しろ。日々の鍛錬によって精神力を高めておかなければサイコキネシスソードに付随する魔法の威力も発揮できなくなるぞ!」


「イエッ・サー!」


「イエッ・サー!」


「イエッ・サー!」


 それからの半月後は全員が死にもの狂いの表情で、蜻蛉トンボの構えから繰り出す袈裟ケサ斬りに取り組んだ。彼らの連打による斬撃はさらに凄みを増していった。



 その後、ぼっけもんずのメンバー全員で会議を開き、最終練習をどうするかで様々な意見が出されたが、妙案が浮かばなかった。そのとき、和田秀吉が


「白兵戦で実践練習をしよう。」


「どんな実戦練習なのか分からないんだわなあ~?」


「皆、よく聞いてくれ。先ほど上井戸剛大将が地球から転移してきたが、今のところ俺たちには9の大隊がある。サイコキネシスソードの威力は、天下無双の薩摩示現流のお陰で凄く高まった。後は頭脳だ。考え抜く力だ。大将を抜きにして、中将以下で白兵戦を行う。どういうことかと言うと、例えば、智勝の軍隊とラッキョの軍隊と新次郎の軍隊の3つドモエの戦いをするんだ。この『天の使徒の森』は広大だ。ルールはこうだ。小高い山を選んで陣を敷く。中将のいる本陣の旗か、もしくは、ワラでできた俵を食料に見立てる。そのうち旗か俵を奪われた方が負けとする。見方で作戦を立てて考えて行動をしないと勝てないし、1辺が100kmの正方形の中で戦うことになる。1対1の戦いじゃない。2つの敵を同時に相手にすることになる。だから、自ずと頭を使った方の勝ちとなる。モンスターズ全員に頭を使えと言ってもピンとこないだろう?だからピンとくるように白兵戦をするんだよ。3大隊が戦っている間は、残りの6部隊は空から戦い方を見学する。そして、反省会をその都度行っていく。そして、白兵戦が終われば、次の3組が戦う。そして、反省会をする。そして、最後に次の3組が戦う。お互いに空から見学をするわけだから、徐々にハイレベルの戦闘が期待できる。俺たちが命令する戦いじゃなくて、自分たちで考えて行動する軍隊をつくるんだ。どうだ、いい訓練だべ。だだし、基本的なルールとして、木刀で打たれたら死んだとみなして、戦場から離脱すること。魔法は自由に使うと、森が燃えてしまうので、示現流のみで戦うこと。それ以外の魔法は自由だ。」


「異議なし!」

「異議なし!」

「異議なし!」


「よし、今からやらせてみようじゃねえか。」


 そうじて、陣取りゲームのような白兵戦が始まったのである。開始当初、負けがこんだ軍隊であっても、作戦を綿密に立てることで勝てるようになっていった。そこが、この実践方式の白兵戦の良い所である。この白兵戦を3か月間取り組むことにした。その結果、モンスターズ全員の顔つきが変わり精悍な顔つきに変貌したのだった。こうして、惑星最強の部隊が誕生したのだった。改めて陣容を紹介しておこう。


大和晶人元帥ゲンスイ   補佐 晶人タイガー中将、晶人フェンリル中将


    【大 将】       【 中   将 】

1番隊 福山智勝   智勝レインボードラゴン、智勝ゴールデンドラゴン

2番隊 嶺長鉄之進  鉄之進レインボードラゴン、鉄之進メタリックドラゴン

3番隊 上井戸仁   仁レインボードラゴン、仁ミスリルブラックドラゴン

4番隊 中山勇司朗  勇司朗レインボードラゴン、勇司朗ミスリルサイクロプス

5番隊 和田秀吉   秀吉レインボードラゴン、秀吉ゴールデンオジロワシ  

6番隊 野田溜之介  溜之介レインボードラゴン、溜之介ブラッククロコダイル

7番隊 馬場哲矢   哲矢レインボードラゴン、哲矢ミスリルゴーレム

8番隊 米田進次郎  新次郎レインボードラゴン、新次郎ミスリルナイト

9番隊 白部和隆   和隆レインボードラゴン、和隆ミスリルベアー

増援隊 上井戸剛   剛レインボードラゴン、剛鬼人ジャック

※なお、現段階での増援隊は未確定


 この後、突然、キムジョン帝国が5000万の軍隊を組織し、コリア公国に進軍を開始した。後手を取られた晶人とぼっけもんずのメンバーたち。果たして、この大軍勢を相手に戦争を有利に進めていくことができるのだろうか?

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 筆者は、少年期の酷いいじめの経験と青年期の二度の心肺停止と臨死体験と死後の世界を経験しました。世界で起きている侵略戦争に対して、強い憤りの念をもつ筆者が、せめて異世界の小説の中だけは、侵略戦争を食い止め、勧善懲悪を貫き通す武士道精神をもった薩摩武士の生き様を描きたいという強い思い入れがあり、せめて異世界ものの小説は絶対的な「善」が存在し、絶対的な「悪」を懲らしめるといったストーリーを軸足に据え、筆者の実体験を基にしながら、主人公が数々の危機を乗り越えながら予定調和的な結末に落ち着くことで、現在起こっている侵略戦争に対するアンチテーゼを提案したいと考えています。 #男主人公 #超能力 #侵略戦争 #臨死体験 #心肺停止 #薩摩示現流 #コスモサイコキネシス #勧善懲悪 #ロマンス #心理学 #大量虐殺 #武士道精神 #命の尊さ #転移 #薩摩隼人
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