10-3 アラバス公国国王の「涙」
『死の森』の10万のハイオークに蹂躙され、大量殺戮され、破壊されてしまったアラバス公国。
晶人は曇天の空を見上げて悲嘆に暮れてしまった。しかし、晶人は自分で作った格言を思い出した。
「いいか、晶人、忘れるな。空がどんなに曇っていても、どんなに土砂降りになっていても、その上にはでっけえ青空が広がっていることを。」
晶人は、アラバス公国国民に自分のもつ異能の力で可能な限りの支援をしようと決意したのだった。
その頃、この「大念話」を聞いた全ての国民が騒然となった。
「あなた、玄関に白い大きな布袋と茶色い布袋があります。レーダー探知機腕時計も2個、置いてあります!」
「本当か!見せてみろ!うわあ、本当じゃないか!晶人様はいつの間に置いておかれたのじゃ。まさに天の使徒様じゃ。」
「おお、『さつま芋』とやらが2種類入っているぞ。おい、シカ肉の大きな燻製が入っているぞ。これで、3か月は肉が食べられるぞ!」
「あの晶人様が『死の森』の『国王』になられたのじゃ。国の名前は確か、『天の使徒』の国じゃったな。もうこれで安心じゃ。しかも、我が国と同盟を申し出て下さっておる。ありがたいことじゃ。アラバス国王陛下ならきっとお受け下さるじゃろう。これで、帝国軍の侵略戦争から我々は守られるのじゃ!」
そして、アラバス公国城の国王室では、王族と軍隊の責任者が集まって会議を開いていたが、会議の冒頭のあいさつの途中からアラバス公国の国王陛下が、大声を出して泣いてしまったために、今後の対策会議が中断していた。
「ウオォォォー!ウオォォォー!ウオォォォー!ウオォォォー!ウオォォォー!ウオォォォー!」
「あなた、しっかりしてくださいませ。泣くのをお止めになって、対策会議をお進めください。皆、困っているではありませんか!」
「エリス女王よ、これが泣かずにいられようか・・・。このわしが、晶人様を転移させた際に、散々罵倒した挙句、『天』の使徒である大和晶人様を『死の森』へ追放したのじゃぞ。それにもかかわらず、昨日は、このアラバス公国をお救い下さったのじゃ。しかも、我が娘、ソフィアまで命がけで・・・。それに、『死の森』を大改革し、『天の使徒』の国の国王陛下になられたばかりか、数多の危険な魔物や魔獣を家来にし、9つの軍隊までつくってくださったではないか。
それだけではない、『天の使徒』の国に高い城壁と高い城門を造られ、このアラバス公国に『防衛用バリア』までつくって下さり、国民には、食べ物や作物の種芋まで配給して下さったのじゃぞ。しかも、味方や偵察・スパイ、暗殺者が判別できる腕時計まで贈ってくださったのじゃ。これを泣かずにいられようか。しかも、2国間同盟というかたちで手を差し伸べて下さっているのじゃ。わしは取り返しの付かぬことをしてしまったというのに・・・、オオオ!オオオ!オオオ!」
そこへ、伝令が報告に来た。
「国王陛下にご報告申し上げます。城の地下の食糧倉庫に大量の小麦袋と2種類のさつま芋と種芋が届けられております。また、野性ジカや野生ウシ、野性ムース、野性ニワトリなどの大量の肉の燻製が置かれております。食料担当官によると、この城と兵士をまかなう3年間分以上の食料に相当するそうです。」
「な、な、何じゃと!3年間分以上の食料じゃと!バタン、ゴーン!!」
あまりの驚きにアルバス国王は、イスごとひっくり返り、頭を床で打ち付けてしまった。
「これ!冷えたタオルを持ってくるのじゃ!国王陛下が頭を打たれたのじゃ!医者を呼べ、医者を!」
「ハハーッ。」
「もう、あなた、ひとりで何をやっているのですか!赤子のように泣いたかと思えば、今度はイスごとひっくり返って頭を打つなど・・・、情けなくて妻として涙が出ますわ。」
「お母様、そう言わないで上げて下さいませ。お父上は感極まっていらっしゃるのです。それだけ、大和晶人様の御恩に絶大な感謝の念を抱いている証拠なのですから。」
「ソフィアは相も変わらず優しいわね。そうね、あなたの言う通りかもしれないわね。」
「お父様、お父様が、晶人様が転移して来た際に、罵倒した上に『天』の使徒である大和晶人様を『死の森』へ追放したにもかかわらず、昨日は、このアラバス公国をお救い下さいました。しかも、『死の森』を大改革し、『天の使徒』の国の国王陛下になられたばかりか、数多の危険な魔物や魔獣を家来にし、9つの軍隊までつくってくださいました。
そればかりではありません。お父様がおっしゃる通り、『天の使徒』の国に高い城壁と高い城門を造られ、このアラバス公国に『防衛用バリア』までつくってくださり、国民には、食べ物や作物の種芋まで配給してくださったのです。しかも、味方や偵察・スパイ、暗殺者が判別できる腕時計まで贈ってくださいました。加えて、困窮している我が城へ3年間分以上の食料を届けて下さいました。しかも、2国間同盟というかたちで手を差し伸べて下さっています。
この局面で最も大切なことは、今後の、我がアラバス公国の誠実な態度が重要なのではないでしょうか?お父様、私も参ります。軍部の方も連れて、大和晶人様の方からではなく、我々アラバス公国の方から同盟をお願いし、『天の使徒』の国で同盟を締結いたしましょう。」
「それじゃ、それなのじゃ、私が言いたかったことは、それなのじゃ。ソフィア、さすが我が娘じゃ。今日はもう遅いゆえ、明日の早朝、出立しようぞ。わしが正々堂々と大和晶人様に謝罪し、同盟締結をわしの方からあたらめて申し出るぞ!」
「さすが、あなたですわ。見直しましたよ。チュ。」
「これ、エリス王妃、恥ずかしいではないか。皆が見ておるぞ!」
「ワハハハハ!ワハハハハ!ワハハハハ!ワハハハハ!」
「これ、ボレロ大佐、笑い過ぎじゃ!」
この光景に周囲にいた者たちが皆、微笑みながらあたたかい眼差しで笑ったのだった。
「ハハハハハ!ハハハハハ!ハハハハハ!ハハハハハ!」
「そうと決まれば、皆の者、明日の出立の準備に取り掛かれ!誠意を見せるために国宝中の最高級、オリハルコンの剣も進呈いたすゆえ、ボレロ大佐、部下のものに命じて、厳重に準備をしてくれ。」
「ハハーッ。」
私(筆者)は、2度の心肺停止と臨死体験と死後の世界の経験をしています。また、教師時代に可愛がっていた教え子を交通事故で亡くし、お母様が身元確認をした瞬間に意識を失くされ、救急搬送されたため、担任である私がその子の身元確認を致しました。私の意識は解離し、無意識の状態でその子の頭を抱えて泣き叫んだそうです。この内容は後で警察署で聞かされました。命は尊いのです。なぜなら儚いからです。私は自分の臨死体験と教え子の死亡事故を体験したために、現在行われている「侵略戦争」「大量虐殺ジェノサイド」には断固反対します。
せめて、異世界の世界だけでも「侵略戦争」を阻止し、平和な世界を構築するために、この物語を構成しました。未熟なアマチュア作家で、文章も未熟ですし、誤字や脱字もあろうかと存じます。しかし、せめて異世界だけでも侵略戦争を完全懲悪する物語を書こうと思いました。未熟な内容ですが、どうぞお付き合いくださいませ。
また、感動する場面などがありましたら、ご友人などに紹介して下さると幸甚に存じます。。




