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7-8 国民と力を合わせた勧善懲悪

 晶人と強い絆で結ばれている「ぼっけもんず」の転移により形勢は逆転した。さあ、その後どうなるのか?

「晶人、離してやれよ。ケツ振りダンスをしているじゃねえかよ!」


 その言葉に大笑いするアラバス公国の国民たち、一方、信じられぬという驚きの表情のオーク軍団。晶人が両手を離した瞬間、ブラックハイオークは尻もちをついた。その光景を、「信じられぬ。」といった表情で固まるハイオークの軍団。

 一方、その様子を見て、「ぼっけもんず」の仲間全員が、「ぼっけもんず」特有の笑い声をあげた。


「ギャハハハハ!ギャハハハハ!ギャハハハハ!ギャハハハハ!ギャハハハハ!ギャハハハハ!」


 その笑い声につられて、アラバス公国の国民たちも同じ笑い方をし始めた。


「ギャハハハハ!ギャハハハハ!ギャハハハハ!ギャハハハハ!ギャハハハハ!ギャハハハハ!」


 赤っ恥をかかされたブラックハイオークは、今度は、大鉈を「ブンブン」と振り回し、晶人の腹を横斬りしようと水平に振り下ろした。すると晶人は、脇差を10cmほど開けてそれを一瞬で止めた。


 またもや、信じ難い表情で青ざめるハイオークの軍団。一方、アラバス公国の国民もこれには驚いたのか、固唾カタズを飲んで見守っていた。そこへまた、「ぼっけもんず」の上井戸仁がヤジを飛ばした。


「晶人!もうお子ちゃまの遊びには付き合わねえで、次でアイツを楽にしてやれ!」


 さらに顔から火が出る勢いで腹を建てたブラックハイオークは、体を弓なりにし、袈裟斬ケサギりをしてきた。その瞬間、


「スッ。」


「パッ。」


「ド、ド、ドーン」


 体長が20mもあるブラックハイオークは、脳天から股間まで真っ二つに斬られた。


「オオー!オオー!遂にやったあー!ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド!」


 アラバス公国の国民は歓喜し、喜びの雄たけびとともに、マシンガンを空に向けて撃った。


「オイ!ドラゴン軍団!ぼけっとすんな!ハイオークの左右を封鎖しろ!逃げ道をつくるな!」


 この晶人の呼びかけにドラゴンたちは、集まっていたハイオークの左右を封鎖して、牙と爪で数十体ほど殺していった。


「おい、国民の皆、中央にいる憎い敵のハイオークをマシンガンで殺せ!殺せ!殺せ!撃て!撃て!」


「ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド!」

「ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド!」

「ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド!」

「ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド!」

「ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド!」


 ハイオークの群れはひとたまりもなかった。密集して集まっていただけに、まさにハチの巣状態でマシンガンで殺されていった。マシンガンの銃弾が豪雨のように振る中に、「ぼっけもんず」の仲間全員が飛び込み、天下無双の薩摩示現流で斬り刻んでいった。


「晶人様、これでは、お仲間の『ぼっけもんず』様まで殺されてしまいます。引き上げるようにおっしゃってください。」

 とアラバス国王とソフィア第一王女が心配で声を掛けると、


「ああ~、大丈夫です。あいつら、バカですから、こんなマシンガンが当たっても死にませんよ。大砲の玉が当たっても死にませんよ。無敵のバカですから。まだ、暴れたりないんですよ。好きにさせてやってください。それと、マシンガンは撃ち続けてくださいね。」


 晶人の言葉を聞いた周囲の国民たちまで大騒ぎになって驚いていた。


「ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド!」


「キエーイ!」「キエーイ!」「キエーイ!」「キエーイ!」「キエーイ!」「キエーイ!」「キエーイ!」


「ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド!」


「キエーイ!」「キエーイ!」「キエーイ!」「キエーイ!」「キエーイ!」「キエーイ!」「キエーイ!」


 ここで、大声で晶人が大声で叫んだ。


「撃ち方やめーい!斬り方やめーい!最後の1匹です。アラバス公国国王陛下、城門から出て、千発ほどマシンガンを打ち込んでやってください。国民の怨みを晴らしてあげて下さい。」


「お、おお、わ、わしが止めを刺すのじゃ。」


 そう言うと、城門が開き、マシンガンを持ったアラバス公国国王陛下が最後の1匹になった3mほどの大きさのハイオークの前に堂々と立ち、マシンガンをぶっ放した。


「ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド!ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド!ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド、ド!」


 もう、そこには、肉片も残らぬほど、無残なオークの血が流れていただけであった。


 晶人は、勝利の雄叫びをアラバス公国国王陛下へ促した。


「アラバス公国の国民のみんなよ、悲しいであろう、辛いであろう、苦しいであろう、怒りがこみ上げて来るであろう。されど、10万のハイオークを1匹残らず打ち取ったぞ。勝利の雄たけびじゃ!」


「エイ、エイ、オー!」

「エイ、エイ、オー!」


「エイ、エイ、オー!」

「エイ、エイ、オー!」


「エイ、エイ、オー!」

「エイ、エイ、オー!」


「父や母、じいさんやばあさん、息子や娘、果てはあかちゃんまで殺され、食べられてしもうた。じゃが、今ここにいる皆は生きておる。手を取り合い、肩を組んで、この底知れぬ悲しみの上に立って、最強の国づくりをしようぞ!アラバス公国の国民よ、立ち上がれ!」


「ウオオオオオ!ウオオオオオオオ!ウオオオオオオオ!ウオオオオオオオ!ウオオオオオオオ!」


 縄文の下に降り立ったアラバス公国の国王陛下は国民から慕われ、愛されていた。だからであろう。国民一人ひとりが国王の手を取り泣き、抱き着いては泣き、アラバス公国の国王陛下の周りには数万人の国民が取り囲んでいた。それを見ていた、エリス女王、ソフィア第一王女、リリー第二王女は泣いていた。人目もはばからず大声で泣いていた。


 1時間ほどして、城門から入っていったアラバス国王とエリス女王、ソフィア第一王女、リリー第二王女、近衛兵たちは、城の入り口に山のように積み上げられていたマシンガンに驚いた。そのマシンガンの横には山積みされた砲弾が所せましと並べられてあった。そして、入り口の大きなドアに張り紙が張り付けられていた。


「アラバス公国国王陛下様、エリス第一王女様、今日は、とても素晴らしかったですよ。カッコよかったです。万が一に備え、近衛兵やランス部隊にの兵士たちにもマシンガンをお配りください。また、ゴールドの色をしたマシンガンは、特殊な破壊力のあるマシンガンです。アラバス国王様用とエリス女王様用とソフィア第一王女様用とリリー第二王女用の専用マシンガンですので、自分の身近なところに保管しておいて下さい。

それでは、お元気で。     大和晶人 拝 」



 追伸

「今日、共に戦ってくれたのは、サーベルタイガー(晶人タイガー)、イエローフェンリル(晶人フェンリル)、クロヒョウとワイルドウルフ、レッドゴリラ、ドラゴン一族です。それから転移してきた私の仲間チーム

『ぼっけもんず』のアンポンタンたちです。これらに逢う機会があったらネギラってあげてくださいませ。


 ドアに貼られた置き手紙を読んで、国王家族を初め、大佐や近衛兵、コックたち、メイドたち全員が泣いた。特に、アラバス国王は断腸の思いであった。自ら愚弄グロウし、追放した大和晶人に救われたのである。その寛大なる温情に泣いた。嗚咽オエツしながら泣いたのだ。


 そこへ、伝令兵が現れた。


「アラバス国王陛下、伝令です。南城門が修築されております。そればかりではありません。窓から外をご覧ください。な、な、なんと、高さ50m、幅25mの新築の城壁が設置されております。それが国中に延々とつながっているようです。特に城門は、南門、中央門、北門ともに高さ100m、幅50mの門になっております。それだけではありません。我々が使用したマシンガンが全体に設置されているばかりでなく、見たこともないような3連続の長距離大砲が設置されております。それから各国民の家々に2台ずつマシンガンが置かれているとのことです。」


「な、な、なんということか!ここまで温情をかけて下さるというのか!『天』の使徒とは、やはり崇高なる魂をお持ちの人であった。大和晶人様はまぎれもない『天』の使徒であった。国内の惨状の後始末が終わり、国内が落ち着いたら、この命を呈しても大和晶人様にお逢いせねばなるまい。のお、ソフィア。」


「はい。そのように思います。マシンガンを持たせ、お父様を近衛兵と一緒に守りますゆえ、どうか大和晶人様にお逢いになって下さい。」


「うむ。そうしよう。」


 世の中には、この範囲であれば人に迷惑をかけない限り自由にしていいですよ。でも、このラインをオーバーしたらグレーゾーンですよ。そして、最後のライン、つまり法律に完全に違反したらアウトです。これを心理学では「現実原則」という。つまり、法律や条例、規則、規約などは極めて重要である。

 だが、時として、自分の気持ちを大事にしなければならないときがある。晶人が最後にした行為は、自分の気持であった。相手が気持ちで応えたら、気持ちで返す。それが大人というものである。

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 筆者は、少年期の酷いいじめの経験と青年期の二度の心肺停止と臨死体験と死後の世界を経験しました。世界で起きている侵略戦争に対して、強い憤りの念をもつ筆者が、せめて異世界の小説の中だけは、侵略戦争を食い止め、勧善懲悪を貫き通す武士道精神をもった薩摩武士の生き様を描きたいという強い思い入れがあり、せめて異世界ものの小説は絶対的な「善」が存在し、絶対的な「悪」を懲らしめるといったストーリーを軸足に据え、筆者の実体験を基にしながら、主人公が数々の危機を乗り越えながら予定調和的な結末に落ち着くことで、現在起こっている侵略戦争に対するアンチテーゼを提案したいと考えています。 #男主人公 #超能力 #侵略戦争 #臨死体験 #心肺停止 #薩摩示現流 #コスモサイコキネシス #勧善懲悪 #ロマンス #心理学 #大量虐殺 #武士道精神 #命の尊さ #転移 #薩摩隼人
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