19-1 キムジョン帝国の壊滅と戦後処理1
キムジョン帝国の2億人もの国民たちは大麻による麻薬中毒にかけられていた。さて、晶人とぼっけもんずのメンバーはいかなる善処をするのだろうか。
俺は、その後、麻薬漬けにされているキムジョン帝国の国民の治療の様子を見に行った。
「あっ、大和晶人元帥!ご報告いたします。私は、第10大隊野田溜之介将軍の配下である溜之介ブラッククロコダイルと申します。キムジョン帝国の国民の全てが大麻中毒になっております。赤子からお年寄りまで、つまり、我が国に連れてきた約2億5千万人が中毒にかかっているため、治療魔法に相当の時間がかかりそうです。」
「大将クラスの者も交えて話し合ったのか?」
「はい、念話により話し合った結果、1週間ほどかかる見通しだという結論が出ました。」
「2億5千万に対して1千万の人員ではそうなるよな、よし、俺が力を貸そう。大念話に切り替えるぞ。」
「イエッ・サー!」
「軍部だけの大念話だ。大和晶人元帥である。皆の衆、大麻患者の治療、大儀である。第10大隊野田溜之介将軍の配下である溜之介ブラッククロコダイルから所要時間を教えてもらった。あまりにも過酷過ぎる。全員、その場から退避してくれ。俺がサイコキネシス・インフィニティーを用いて、一気に治療を試みる。ただし、コスモエナジーが溜まるのに目途が立たない。だが、ここは俺に任せて欲しい。みんなは俺が合図したらその場から離れてくれ。」
「イエッ・サー!」
「イエッ・サー!」
「イエッ・サー!」
俺は、掌を空に向け、コスモエナジーの吸収を始めた。光の粒子が次々に掌に吸い込まれていくようだ。どうやら、サイコキネシス・インフィニティーの力は、俺が2億5千万人の大麻患者を完治する情報を処理し、どの程度のコスモエナジーを吸収すればよいか俺の体に直接教えてくれるようなのだ。これは、これまでのサイコキネシス・インフィニティーを用いた経験からいえることだ。
次第に掌が熱くなってきた。まだだ。やけどしそうなぐらい熱くならないと、光の粒子の流入は泊まらないはずだと思った。そして、2時間後、光の粒子の流入が止まった。掌は火傷しそうなぐらい熱く感じる。
「よし、準備が整った。全員、キムジョン帝国の国民から離れて欲しい。300mは離れてくれ。」
「イエッ・サー!」
「イエッ・サー!」
「イエッ・サー!」
「それでは、完全治療魔法を行うとしよう。完全魔法治療、開始!」
すると俺の掌から虹色をした光の光線が次から次へと放ち、しばらくすると膨大の数の光の光線が放たれた。太い光線もあれば細い光線もある。恐らく、赤子の治療には細い光線が流入されているに違いない。太い光線は重症患者だと感じた。
「まだだ、未だ待ってくれ。まだまだだ。俺にも予測が付かない。全部隊、俺の虹色の光線が尽きるのを見守っていてくれ。」
「イエッ・サー!」
「イエッ・サー!」
「イエッ・サー!」
そらからおよそ1時間後、掌から放たれた光線が途絶えた。
「よし、完了だ。全軍、患者の容態を確かめ、各部隊の将軍に報告して欲しい。将軍は報告を集約し、俺に念話で報告してくれ!」
「イエッ・サー!」
「イエッ・サー!」
「イエッ・サー!」
それから1時間後、次々に各部隊の大将たちからキムジョン帝国の国民が大麻中毒から完治したことが伝えられた。
「ほお~、良かった。全員を救うことができて良かった、ほお~、良かった。」
「はい!第4番大隊中山勇司朗処遇です。大和晶人軍帥、ご自分に疲労除去魔法と身体強化魔法をかけることを勧めるで、もとい、勧めます。」
「ギャハハハハ!ギャハハハハ!やっぱり、軍隊だからといって、規律を重んじるのは当然だが、大将だけは敬語を解除する。これは命令だ。そうした方がいいという意見に押されて敬語を使ってもらったが、イマイチ乗り気がしないわ。大隊の大将に限り、敬語を解除する。これは軍帥の命令だ!」
「イエッ・サー!」
「イエッ・サー!」
「イエッ・サー!」
「ええで、ええで、そうやないと晶人らしくないで!」
「ギャハハハハ!ギャハハハハ!ナイスだ、山ちゃん。」
「晶人、仁だ。それはそうと、全快したキムジョン帝国の国民たちはどうするんだ?」
「仁、すまない。そこまで考えが至っていなかった。」
「晶人、当然だぜ。そうだと思って、手立てや方策は講じているぜ。」
「仁、それは何だ?」
「これから夜にかけて、少将以下の上官たちに、キムジョン帝国の国民、とりわけ都市の規模別の長官にその都市や町、村々の国民たちを集合させて話し合いをさせ、キムジョン帝国の廃墟の都市に帰るのか、それとも、心を入れ替えて我が『天の使徒アラバス公国』の国民になるか意見を集約させるように既に動いてもらっているぜ。」
「凄いな、仁。ありがとう。さすがだな。」
「晶人、和隆だ。現在、国民の移住者が1億7千万人だ。そして、キムジョン帝国の国民たちを我が国の国民にすると合計3億7千万人になる。それだけじゃない。1千万のモンスターズの正規軍兵士と正規軍兵士になっていない従来から住んでいる魔獣や魔人は2億もいるんだ。そうなると、人間とモンスターズのメンバーと元から棲んでいる魔物や魔人を入れると合計で5億8千万名だ。元から棲んでいる魔物や魔人に住居は不必要だが、キムジョン帝国の国民たちが我が国の国民になるのなら、さらに、2億人を住まわせる集合マンション群が必要になる。晶人が、サイコキネシス・インフィニティーを用いて、完全防衛用バリアをアラバス公国とコリア公国、キムジョン公国に構築し、瓦礫になった一部の土地を更地にして、上下水道と食料を半年分供給し、そこにマンションを建設し直すのはどうだろうか?コリル公国とアラバス公国は腐葉土の供給のお陰で作物も育つようになっているし、キムジョン帝国はもとから肥沃な土地だ。多くの小麦がとれる。キムジョン帝国にも同じように城壁を造り、国土を広げてみないか?」
「はい!嶺長鉄之進だ。僕も和隆の意見に賛成だ。ただし、国民たちに自己判断させる権利を与えよう。」
「はい!米田新次郎だ。僕も和隆と鉄之進の意見を指示する。ただし、この議論は、仁が既に部下たちに動いてもらっている意見を集約させた後に議論すべきだよ。」
「異議なし!」
「異議なし!」
「異議なし!」
「異議なし!」
「分かった。全員が異議なしだな。まずは、キムジョン帝国の国民たちへの事情聴取と意見の集約からにしよう。それから、この議論の続きをすることにしよう。」
「おっしゃ、それでええで!」
現在も続く、イスラエルの侵略戦争と大虐殺。そして、ロシアによる一方的な侵略戦争と大虐殺。私は、この惨状と悲劇を表現する言葉が見つかりません。ただ一つ言えることは、これらの戦争が地球上からなくなるまで、この「侵略戦争は続いているか」の小説を書き続けることを貫こうと思うのです。




