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18-4 100万倍返しのキムジョン帝国の完全破壊と国土の奪還戦争開始4

 愛する教え子を交通事故で亡くした場面を描いています。似たような経験をした方はご覧にならない方が良いかと思います。

「大念話発動!晶人タイガー中将です!晶人フェンリル中将、秀吉レインボードラゴン、秀吉ゴールデンオジロワシと共に、近衛兵と銃撃戦を展開。全員を始末した後、キムジョン・ヘンナカリアゲスムニダⅠ世人民軍武力最高司令官とサイ・リュウカイナ・カㇺニダ人民軍武力副司令官、キム・チュウガク・シュッセスムニダ人民軍総政治局長、チョン・ドンチョル・ランコウスルニダ人民軍副政治局長、キムゴジョン・イジワルナカオイムニダ扇動部長の計5名を捕獲完了です。」


「遂にやったか!晶人タイガー中将、晶人フェンリル中将、秀吉レインボードラゴン、秀吉ゴールデンオジロワシよ、大儀であった!繋いだ状態で天の使徒の国に連行してくれ。」


「イエッ・サー!」


「イエッ・サー!」


「イエッ・サー!」


「イエッ・サー!」




 天の使徒の国に連行されたキムジョン帝国のキムジョン・ヘンナカリアゲスムニダⅠ世人民軍武力最高司令官とサイ・リュウカイナ・カㇺニダ人民軍武力副司令官、キム・チュウガク・シュッセスムニダ人民軍総政治局長、チョン・ドンチョル・ランコウスルニダ人民軍副政治局長、キムゴジョン・イジワルナカオイムニダ扇動部長の計5名は、本拠地であるログハウス近くの大草原に直径1m、高さ10m、地下に5mのタングステン製の柱にククリりつけられた。



「母を返せ!」

「妻と子供を返せ!」

「死ね!死んでびろ!」

「仲間たちの命を返せ!」

「主人を返して!」

「この極悪非道が、貴様らそれでも人間か!」

「死ね!死ね!死ね!」


 この5人を取り囲むようにして、コリル公国国民と『天の使徒アラバス公国』の国民たちはこれら5名の重罪戦犯たちに怒号を浴びせていた。たんに怒号を浴びせ続けていたのではない。目を赤くハラらし、泣き叫びながら、時には嗚咽しながら怒号を浴びせていた。それほど憎くてたまらないのである。言葉では表現しようもない怨み。最愛の家族を失った喪失感。共に戦ってきた戦友を失った喪失感。胸に開いた大きな穴。生涯に渡って塞ぎようのない穴。俺には教師時代に青信号で横断していたにも関わらず、居眠り運転をしていた数百トンのクレーン車に数百メートルも引きずられ、五体が揃わぬ教え子の頭部を抱いて泣き叫んだことがあった。この話は、事実なんです。俺の過去の一部なのです。身元確認のために呼ばれた母親はそのあまりにも無残な姿を見て卒倒し、救急車で病院へ救急搬送されました。そこで、担任である私に管轄の警察署から校長先生にあり、校長先生から身分証明書となる運転免許所を持参するように伝えられました。私は、学校主事さんから自転車を借りると、急いで学校近くの6車線ある国道に向かいました。


 校長先生からは、教え子が交通事故に遭い、はねられたと聞いたのですが、事実は違いました。何百人にも及ぶ人だかり。十数台のパトカー。2代の大型救急車。4社のテレビ局の車。幾重にもブルーシートが巻かれ交通遮断されていました。


俺は、警察に担任であることを伝えるとブルーシートの中に入りました。1枚目のブルーシートを開いて入いると、既にそこは血の海でした。俺は、悪い予感が的中したことにより、目の前の空間が急にグニャグニャと歪んで見え始めました。本当にそう見えるのです。そして、ブルーシートの最後を開くと、そこに教え子の頭部がありました。


そからの記憶が一切ないのです。これを精神医学では解離カイリと呼びます。現実を現実のものとして受け止めれば、自分の脳神経棒細胞が一気に死滅するため、人間は本能的に解離カイリ現象を起こすそうです。


その後、私の記憶はありません。3時間後に警察署に呼ばれ、下校時刻などの事情聴取に応じました。そこで初めて、私が教え子のご遺体と面会した時の様子を警察官から聞かされたのです。主な内容は以下の通りです。


「先生、○○ちゃんですか?○○ちゃんで間違いないですか?」


「はい、○○ちゃんです。間違いありません。」


「先生、お母さんは倒れて救急搬送されました。○○ちゃんの最期を見送ってもらえませんか。」


 そのとき、頭の中に声がしたのです。はっきりと天から声が聴こえて来たのです。今思えばあれは幻聴です。私の魂から投影された幻聴です。


「お前が父親代わりになって可愛がってきた○○ちゃんなんだ。抱きしめてやれ。お前が抱きしめて見送ってやれ!」


 私は、この言葉だけは覚えていました。その後の行動は覚えていないのですが、警察官が言うには、


「先生は偉かったど。○○ちゃんを抱きしめて何度も何度も『痛かったね、痛かったね、痛かったでしょう。』という言葉を何度も泣き叫びながらいっちょったど。(言っていたよ。)」


 私は、警察官の説明で記憶の断片がフラッシュバックして蘇りました。「そういえば、そんな言葉を叫んでいた気がする。」と・・・。


 せめて学校だけでは父親となり、愛してやろうと心に決めて可愛がった○○ちゃんの死。休み時間のたびに私の膝の上に乗って来て、私の顔をつまんだりもんだりして大笑いしていた○○ちゃん。礼儀正しく、帰りの会でさようならの挨拶をした後にも私の机上に来て、姿勢を正し、頭を下げる姿。遠足でふざけて、私がからかうとへなちょこパンチとへなちょこキックを連発して大笑いしていた○○ちゃん。


 その日から、毎晩、鹿児島の谷山港へ海を見るために通いました。深夜に。ふいに海に飛び込みたくなり、谷山港に飛び込んだ早春の海。あまりの海水の冷たさに驚き、「ここはどこだ」と気付くほど正気を失っていた俺。何度、海に飛び込もうが○○ちゃんは戻ってこないという受け入れられない現実。




 だからこそ、コリル公国とアラバス公国の国民の深い悲しみが伝わってきたのだ。人生には取り返しの付かない理不尽な出来事が起こるというあまりにも冷たい現実。


 俺はしばらくの間、その思いに耽っていた。



 すると、第1大隊から第4大隊の部隊が捕虜となった大勢のキムジョン帝国の国民を引き連れ、天の使徒の国に転移してきた。


「大和晶人軍帥、第1大隊、第2大隊、第3大隊、第4大隊を代表して福山智勝大将がご報告いたします。全ての任務を完了し、無事に帰還しました。キムジョン帝国の国民たちは、レーダー探知機腕時計で計測いたしましたところ、約2億5千万人です。各家庭から大麻のにおいが立ち込め、子供たちまでが大麻中毒に陥っています。やや健常だった女性に尋問をすると、このようにして麻薬づけにされ、大麻が欲しければ、『天の使徒アラバス公国』軍を殺せと命じられたようです。加えて、1人殺すごとに1か月分の大麻を与えると言われていたようです。以上です。」


「智勝、いや、福山智勝大将、ありがとう。大儀であった。5名の最高幹部の処分の前に、我々全大隊1千万の兵士たちで、細胞再生魔法、治癒魔法を用いて、体内にある大麻の成分を除去し、完全治療魔法で完治するよう全部隊の大将と中将に念話報告し、治療に当たるように伝えて欲しい。加えて、最高幹部の5名の処分はその後判断すると伝えてくれ。」


「イエッ・サー!」



 しばらくすると、タングステン製の柱にくくりつけた重罪戦犯の5名たちは大勢の国民たちから石を剥げ着けられ始めた。私はその報告を近衛兵に聞き、国民たちをなだめた。


「今、小石で殺してはなりません。小石で殺すというのですか?この重罪戦犯の処分は後です。後ですが、気が収まらないでしょう。私が今からコスモサイコキネシス・インフィニティを用いて、小さな針ミサイルを造りました。テノヒラをごらんなさい。長さは5cmしかありませんが。この線の上に立って、投げつけて下さい。ただし、頭部と目と心臓と首の動脈と太ももとの動脈に突き刺さると死亡しますので、私が鋼鉄製のガードを付けました。必ず相手に刺さります。しかし、1cm以上刺さると針だけで死ぬことになります。それを御望みですか?」


「いいえ、望みません。」

「もっと厳しい処分が必要です!」

「首を切り取りたいです!」



「そうでしょう。だったら、今はこの針を投げつけて、ほんの少しだけ怨みを晴らしてください。」



 そう言い終わると、国民たちは一斉に決められたラインの外側から針を投げつけ始めた。


「ウッ!ウッ!痛い!痛いわ!女性の私にこんなことをして済むと思うなよ!」


「痛い!痛い!ウッ!ウッ!ウッ!ウッ!ウッ!ウッ!ウッ!ウッ!ウッ!」


「ウッ!痛い!痛いではないか!この俺様にこんなことをしたらロジア帝国とジャイナ帝国がだまっていないぞ。今、俺たちを助ければ、ロジア帝国のウラギリタクール・ブーチン大統領とジャイナ帝国の衆遠平シュウエンペイ最高指導者に口利きをしてやってもいいんだぞ。お前らの国に侵略戦争をしないように頼み込んでやるぞ、どうだ、いいだろう?」


「おい、寝言は寝てから言えよ!」


「アハハハ!アハハハ!アハハハ!」

「ハハハハ!ハハハハ!ハハハハ!」

「バーカ!バーカ!バーカ!」


「大和晶人軍帥がそんなハッタリを真に受けるはずがねえだろう!」


 国民たちは一斉にヤジを飛ばしていた。



 俺は、その後、麻薬漬けにされているキムジョン帝国の国民の治療の様子を見に行った。


 現在も続く、イスラエルの侵略戦争と大虐殺。そして、ロシアによる一方的な侵略戦争と大虐殺。私は、この惨状と悲劇を表現する言葉が見つかりません。ただ一つ言えることは、これらの戦争が地球上からなくなるまで、この「侵略戦争は続いているか」の小説を書き続けることを貫こうと思うのです。

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 筆者は、少年期の酷いいじめの経験と青年期の二度の心肺停止と臨死体験と死後の世界を経験しました。世界で起きている侵略戦争に対して、強い憤りの念をもつ筆者が、せめて異世界の小説の中だけは、侵略戦争を食い止め、勧善懲悪を貫き通す武士道精神をもった薩摩武士の生き様を描きたいという強い思い入れがあり、せめて異世界ものの小説は絶対的な「善」が存在し、絶対的な「悪」を懲らしめるといったストーリーを軸足に据え、筆者の実体験を基にしながら、主人公が数々の危機を乗り越えながら予定調和的な結末に落ち着くことで、現在起こっている侵略戦争に対するアンチテーゼを提案したいと考えています。 #男主人公 #超能力 #侵略戦争 #臨死体験 #心肺停止 #薩摩示現流 #コスモサイコキネシス #勧善懲悪 #ロマンス #心理学 #大量虐殺 #武士道精神 #命の尊さ #転移 #薩摩隼人
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