表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
追放された転生王子、『自動製作《オートクラフト》』スキルで領地を爆速で開拓し最強の村を作ってしまう 〜最強クラフトスキルで始める、楽々領地開拓スローライフ〜  作者: 熊乃げん骨
第十一章 エルフの里の異変

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

165/166

第9話 クモを探そう!

「クモを倒すとは決めたけど……どうしたらいいんだろう?」


 ひとまず外に出て辺りを確認してみたけど、クモの姿はどこにもない。

 最初に出てきたクモたちは全員倒したけど、あれから一回もクモは現れていない。


 あのクモたちが全部で、もう全滅しているならいいんだけど……そう簡単にはいかないはずだ。

 この里には、まだあのクモが潜んでいる。それを証明するように、里には嫌な空気がまだ流れている。


「あ、テオドルフ様! 目が覚めたんですね!」


 外に出た僕に声をかけてきたのは、エルフの戦士の一人だった。

 名前は確かウェンディさん。明るくて人懐っこい笑顔が特徴的な人だ。エレナさんとは昔から仲がいいらしくて、弓の名手だと聞いた。


「はい。お騒がせしてしまってすみません」

「全然いいですよ、テオドルフ様のおかげであのクモたちを倒せたんですからね。ま、テオドルフ様が倒れたのを見て慌てふためいたエレナを宥めるのは大変でしたけどね」

「え? そうなんですか?」

「そーなんですよ。普段は冷静なクセにあわあわしちゃって、可愛かったなあ。まったく、どんだけテオドルフ様LOVEなんだって話ですよ」


 そんな風には言ってなかったけど、かなり心配をかけちゃっていたみたいだ。

 後で謝らないとね。


「ところでウェンディさん。クモのことでなにか分かったことってありませんか? あいつらを倒そうって話になったんですけど」

「うーん、分かったこと、ですかあ……。あれっきりクモたちも姿を見せないので、言えることはあまりないんですよねえ。でも……」


 ウェンディさんは喋りながらある方向を指差す(・・・)


「あっちから、嫌な気配がするんですよ」

「嫌な気配?」

「はい。なんなのかはよく分かんないですけど」


 ウェンディさんが指差した方は森だった。

 彼女が嘘をついているようには見えないけど……そっちを探すべきなのかな?


「ウェンディの勘はよく当たる。調べてみてもいいかもしれないな」


 家から出てきたエレナさんがそう話しかけてくる。

 その横には姉のアンナさんもいる。


「……ウェンディさん。あなたがなにかを感じたのはあっちの方角で間違いないですか?」

「はい、アンナローゼ様。そうですけど、どうかしましたか?」


 ウェンディさんが示した方向を見たアンナさんは、不安そうに眉をひそめる。

 いったいどうしたんだろう? あっちになにかあるのかな?


「アンナさん、あの方角になにかあるんですか?」

「……はい。あの先には『洞窟』があるのですが、そこがあの場所(・・・・)なのです」

「あの場所?」


 僕が尋ねると、アンナさんはこくりと頷きその場所のことを教えてくれる。


「お母さまが『ブラックウィドウ』を封印した場所、です。もう八十年も前のことですが、あの日のことはよく覚えています。間違いありません。」

「そうだ……私も思い出してきましたよ姉上。確かに奴を封印したのはこの先でした」


 アンナさんの言葉にエレナさんも同調する。

 どうやらこの先が封印場所なことに間違いはなさそうだね。


「ブラックウィドウがいる場所から嫌な気配がすることと、今回のクモの出現には関係があるように思えます。その洞窟を調べてみたいのですけど、大丈夫ですか?」

「はい、もちろんです旦那さま。そこに行ってみるとしましょう」


 こうして僕たちはブラックウィドウが封印されているという洞窟に向かうことになった。

 油断せず、ちゃんと調べよう。


◇ ◇ ◇


 ――――森の中を歩くこと5分。

 エルフの里から少し離れたところに、その洞窟はあった。


 穴の大きさはかなり広いように見えるけど、その洞窟の入口には大きな岩がはめ込まれていて、その岩の表面にはうっすらと魔法の紋様、いわゆる魔法陣が刻まれていた。

 魔法陣は淡く光っていて、ところどころ消えかけている。

 これが封印なのかな? 魔法には詳しくないので分からない。


「アンナさん。ここがブラックウィドウが封印されてる洞窟なんですか?」

「はい。ここは古いエルフの坑道だったと聞きます。中は広く、しばらく使われていないため封印場所に選ばれたのでしょう。お母さまと仲間のエルフたちはこの洞窟にブラックウィドウをおびき寄せ、そして封印したと聞いてます」


 アンナさんは少し悲しげな表情をしながら、洞窟を塞ぐ岩に刻まれた魔法陣を手でなぞる。


「中に誰も入ることができないよう、入口を塞いで封印魔法をかけたみたいですね。しかし時が経っているからか、かなり劣化していますね……。これならすぐに解除できると思います」

「え。でも封印を解いたらブラックウィドウが蘇っちゃうんじゃ」

「ご安心を旦那さま。この岩はあくまで内部への侵入を拒むもの。これの封印を解いても、中のブラックウィドウにはなんの影響もありません」

「ほっ、そうだったんですね。じゃあお願いしてもいいですか?」

「はい。お任せください」


 アンナさんはそう言うと魔法陣を触ったままなにかぶつぶつと呟くと、その魔法陣に魔力を流し込む。

 彼女の手が光ったかと思った次の瞬間、岩に刻まれていた魔法陣は、パリン! という音と共に砕ける。


 どうやら無事に岩の封印は解除できたみたいだ。


「岩は私がどかす。少し離れていろ」


 エレナさんはそう言うと、剣を抜いて岩を四等分に切り裂いてしまう。

 あんな大っきい岩を簡単に斬っちゃうなんて凄い!


「これで中に入れるな。行くとしよう」

「中はなにが起きるか分かりません。みんな気をつけてください」


 僕とアンナさんとエレナさん、そしてウェンディさん含む三人のエルフの戦士が洞窟の中に足を踏み入れる。

 中はひんやりとしていて、真っ暗だ。

 今にもなにかが出てきそうで怖いけど頑張らなきゃ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ